ブラウザのChrome。その人気の理由は、速さ、力強さ、そしてさまざまなアプリやサービス、拡張機能などとの互換性にあります。

しかし、そのパワーにはきちんとタネがあり、実はRAMに大きな負担をかけています。そう、Chromeは大量のメモリを消費するのです。

でも、ご安心を。この問題を簡単に解決する方法がありました。

今日のワークハック:「メモリセーバー」でChromeのメモリ消費を節約する

Chromeがメモリを大量に消費する理由

Chromeでは、タブを1つ開くたびに新しいアクティビティとして管理を行ないます。そのため、各タブを独自のプロセスとして走らせています。そうすることで、あるタブに支障が出ても、他タブへの影響はありません。

また、速さのもう1つの理由として、先読み機能があります。

この機能では、できるだけ速くページを読み込むためにRAMを使用します。さらに、タブを開くほど、そしてそれらのタブでリソース負荷の高いタスクを走らせるほど、RAMの使用が膨らんでいくという仕組みです。

問題として露呈するまでは、何も悪いことはありません。ところが、ひとたびシステムがRAMを食い尽くしてしまうと、パフォーマンスがガタ落ちになります。その理由は、ChromeがRAMを適切に処理できなくなっていることにあります。

Chrome使用時にRAMを節約してくれる新機能

ありがたいことに、Googleがこの問題にメスを入れてくれました。それが、「メモリセーバー」という新機能です。これを使うと、使用していないタブをChromeが自動的に無効にします。

その後、無効にされたタブを開くと、Chromeが自動的に有効にしてくれます。Googleの発表では、メモリセーバーで最大30%のメモリを節約できるそうです。これで、Chromeに起因するメモリ問題の大半は解決するはずです。

「パフォーマンス」改善につながる新機能は、メモリセーバーだけではありません。最近導入された省エネ機能は、パフォーマンスを低下させることでバッテリーを長持ちさせてくれるので、ラップトップユーザーには欠かせない機能です。

Chromeでメモリセーバー機能を使う方法

メモリセーバー機能は、公式には今後数週間かけて展開されますが、今は機能フラグとして入手可能です。フラグとは「実験的な機能」であり、多くのユーザーの目に触れない場所に隠されています。

その一部は未完成で、ブラウザに悪影響を及ぼす可能性もあります。とはいえ、公式導入間近のメモリセーバー機能は、安全と考えて差し支えなさそうです。

この機能を試すには、「chrome://flags/」とアドレスバーに入力し、「high efficiency mode」を検索します。「Enable the high efficiency mode feature in the settings」が表示されたら、プルダウンで「Enabled」を選択し、「Relaunch」をクリックします。

Chromeの再起動後、設定画面の左側に「パフォーマンス」というタブが増えており、その下に「メモリセーバー」があるはずです。スライダーをクリックして、機能をオンにしましょう。

常にアクティブにしておきたいサイトがあれば、「追加」をクリックしてリストに追加しておきます。以降、無効なタブに戻るたびに、この機能で節約されたRAMの量が表示されるようになります。

Chromeのメモリ消費を節約してくれる新機能「メモリセーバー」。まだ実験段階ではあるものの、試してみる価値はありそうですね。

Chromeのパフォーマンスが落ちているなと感じている人は、さっそく使ってみてはいかがでしょうか。

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Source: The Chromium Projects