昨年、OpenAIがリリースしたChatGPT。グローバルで話題になっていますが、研究者の間でもこのAI Chatの使用について議論になっています。

Scientific Americanによれば、科学者は、ChatGPTと人間が書いた研究論文の要旨を区別できるわけではないというのです。

ChatGPTが作成した文章は特定できるのか?

シカゴにあるノースウェスタン大学のCatherine Gao氏を中心としたグループは、ChatGPTで研究論文の要旨の偽物を作成し、科学者がそれらを見つけられるかどうかをテストしました。

検証方法は以下の通り。

  • Nature Medicineなどに掲載した5つの医学雑誌をもとに、偽物の要旨を書くようにChatGPTに依頼。
  • 盗作チェッカーとAI検出チェッカーで、本物の要旨と偽物の要旨をチェック
  • 医学研究者のグループが、本物の要旨と偽物の要旨をチェック

結果は、盗作チェッカーをすべて通過、AI検出チェッカーは全体のうち66%をChatGPTが作成したものとして検出。一方、研究者によるチェックは、もう少し精度が低かったようです。

人間のレビュアーはそれほど良い結果を出したわけではなく、生成された要旨の32%が本物であると判断し、本物の要旨の14%を偽物と判断しました。

ChatGPTは禁止されるのか?

この結果に対してGao氏は、「ChatGPT は信頼できる科学的要約を書いています」と述べています。その一方、科学的論文を書く上で、どこまでAIを使うのかは未だ決まっていません。

アメリカの教育機関では、ChatGPTへのアクセスを禁止する流れも出てきています。つい先日、ニューヨーク市は、学生と教師に対して、教育用のデバイスでChatGPTにアクセスできないようにしました。

理由は、「学生の学習への悪影響と、コンテンツの安全性と正確性に関する懸念」とのこと。

ニューヨーク市教育部門のJenna Lyle氏は記事の中で、ChatGPTについて、「学業や生涯の成功に不可欠なクリティカルな思考や問題解決のスキルを構築することはできません」と述べています。

一方、アメリカの大学生が、GPTZeroというChatGPTが書いたかどうか判断するサービスをリリースしています。

「正月は、「GPTZero」の制作に費やした——論文が、ChatGPTか人間、どちらが書いたものかをすばやくかつ効率的に検出するアプリだ」

こうしたAIツールは、文章に関わらずさまざまな分野で登場しており、それを使う人の倫理性が試されそうです。

ただ、従来の資料作成や文章作成など、仕事で時間を取られていたタスクを肩代わりしてくれるポジティブな側面もあります。ビジネスパーソンとしては、敬遠するのではなく、使いこなせるように今から触っておくことが肝心でしょう。

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Source: Scientific American, Chalkbeat