Windowsのデスクトップにメモを貼り付けるソフトはたくさんあります。
Windows 11には、デスクトップに付箋(Sticky Notes)を追加するアクセサリーも含まれていますが、ブラウザのタブにメモや付箋を貼り付けるアプリは、そこまでたくさんありません。
しかし、Google ChromeとFirefoxには付箋の拡張機能がいくつかあり、しかもウェブページに直接付箋を貼り付けられるのです。
これによって特定のページに、リマインダー、買い物やタスクのリスト、そのほか文字ベースのメモなどを貼り付けることが可能です。
今回は、3つの拡張機能を使ってChromeとFirefoxで付箋を追加する方法をご紹介します。
今日のワークハック:ブラウザの拡張機能で付箋を貼り付ける
今回紹介するのは、ChromeやFirefoxで使える「付箋機能」のハック。
サッとメモを取りたいけど、「いちいち移動してメモアプリを立ち上げるのも面倒だ」という時に役立つハックです。
「Beanote」でChromeのページに付箋を貼り付ける方法
「Beanote」は、Chromeのメモの拡張機能。ウェブページに付箋を貼ったり、注釈を付けたりすることができ、文字をハイライトする機能もあって便利です。
この拡張機能をインストールするには、以下のBeanoteのページで「Chromeに追加」のボタンをクリックします。
さらに詳しく知りたい人は、Chrome拡張機能のインストールと管理方法の記事をチェックしてみてください。
使い方
1. メモを貼り付けたい場所で右クリックする。
2. 「付箋を作成」を選ぶ。
3. 表示した付箋にテキストを入力する。

4. 付箋以外のところをクリックすると、付箋がアイコンに変わる。
5. アイコンの上にカーソルを移動させると、内容が表示される。
6. アイコンをクリックして、付箋のテキストボックスがもう一度開く。そこから付箋の編集・削除が可能。

また、常にウェブページ上に表示する、フルサイズの付箋を選ぶこともできます。その手順は次の通り。
- 付箋のピンのボタンをクリックする。
- 大きな付箋がウェブページのコンテンツに重なるため、ページの空いている場所に移動させる。もしくは、一部の文章に付箋を貼ることも可能。
- カーソルをドラッグして、付箋を貼りたい文章を選択。
- 表示した小さなツールバーの「ここに付箋を作成」をクリックする。付箋にテキストを入力して作成する。
- ハイライトした文章のそばに、追加した付箋の小さなアイコンが表示される。

Beanoteのツールバーには、ペンのハイライトのオプションもあることに気づくと思います。
- ハイライトしたテキスト部分でペンのアイコンをクリックすると、付箋なしでハイライトだけが追加される。
- そのテキストをクリックして、丸いパレットから色を選ぶとハイライトの色も変更可能。

Beanoteの拡張機能から、保存したすべての付箋を表示したり、アクセスすることができます。
- Chromeの拡張機能ボタンをクリックし、Beanoteをクリックする。
- 「ページ」のタブをクリック。付箋を貼り付けたウェブページの一覧が表示される。
- ショートカットをクリックして、付箋を追加したページを開く。
- 「付箋」タブに、開いているウェブページに貼り付けてある付箋の一覧が表示される。

ダウンロード: Beanote for Google Chrome(無料)
「Note Anywhere」でChromeのページに付箋を貼り付ける方法
「Note Anywhere」は、Beanoteと同じようにコンテキストメニューからウェブページに付箋を追加できる、Chromeのもう1つの拡張機能です。
しかし、この拡張機能には、より多くの付箋の書式や色のオプションも含まれています。このセクションの下のリンクから、インストールできます。
使い方
1. 付箋を貼りたいウェブページを表示し、ページのどこかで右クリックする。
2. 「ここにメモを追加」を選択し、付箋内にテキストを入力する。
3. カーソルでドラッグすると、ページ上の付箋の位置を変えることができる。

4. 付箋を削除したり、色を変えたりしたい場合は、付箋の左上にある3つの点をクリックして、好きな色を選ぶ。もしくは「削除」も可能。
5. 拡張機能のメニューかツールバーのボタンをクリックすると、さらにNote Anywhereのオプションにアクセスできる。
6. 拡張機能のメニューボタンをクリックし、「Note Anywhere」を選択する。
これで、拡張機能のパネルにある「メモを隠す」や「アイコン化する」などのオプションが選べるようになります。
「メモを隠す」は、削除せずに付箋を表示しない機能、「アイコン化する」は付箋がページ上でアイコンのように最小化される機能です。

Beanoteと同じく、Note Anywhereにもメモが貼り付けてあるウェブページの一覧があるので、そのページに簡単にアクセスできます。
一覧を表示するには、拡張機能の設定ボタンをクリックし、Note Anywhereのタブを開きます。「サマリー」を選択すると一覧が表示され、そこからページのリンクを選べます。

Note Anywhereのタブで設定をクリックすると、スタイルのオプションも選択が可能です。背景、文字、バーの背景ボックスなどをクリックして、付箋の色などをカスタマイズできます。
また、「フォント」と「文字サイズ」のドロップダウンメニューで、さまざまなオプションを選ぶことも可能。「保存」をクリックすると、新しい設定が付箋に適用されます。

ダウンロード:Note Anywhere for Google Chrome(無料)
「Sticky Note」でFirefoxのページに付箋を貼り付ける方法
Firefoxユーザーは、Mozillaの主要ブラウザ用の拡張機能「Sticky Notes」で、ウェブページに付箋を貼り付けられます。
この拡張機能も、BeanoteやNote Anywhereと同じことができますが、付箋に簡単にアクセスできるサイドバーもあります。このページ下のリンクからインストールできます。
この拡張機能は、ほかのものとほぼ同じで、Firefoxのコンテキストメニューに組み込まれています。
使い方
1. 付箋を貼り付けたいウェブページを開き、ページのどこかを右クリックする。「StickyNotes > 付箋の作成」を選択し、付箋にテキストを入力する。
2. 付箋を左クリックすると、別の位置に移動が可能。

3. 付箋の右上にいくつかボタンが表示される。1つはタグのオプションで、クリックするとタグの追加が可能。
4. 色を編集できる楕円型のメニューボタンも。ここから付箋の色を変更可能。
5. サイドバーを表示するには、FirefoxのツールバーでSticky Notesをクリック>拡張機能のメニューにある「サイドバーの付箋一覧」を選択
なお、サイドバーには付箋が追加された日付の一覧も表示できます。
1. 日付をクリックすると、その日に追加された付箋が表示される。
2. 付箋を選択すると、内容が表示される。
3. その付箋が付いているページを表示するには、付箋の内容をダブルクリックする。

ダウンロード:Sticky Notes for Firefox(無料)
ウェブアプリでブラウザ上に付箋を作成する
上記の拡張機能の以外に、「Pinup」や「lino」のようなウェブアプリで、ブラウザに付箋を作成できます。これらを使うと、ブラウザ内の別の掲示板タブにメモを追加できます。
しかし、Pinupやlinoでは、ページ自体に付箋を貼り付けることはできません。無料のベストオンライン付箋ツールのガイド記事には、これらのウェブアプリとほかのアプリのことも詳しく書いてあります。
Google ChromeやFirefoxに付箋を貼り付ける
BeanoteやSticky NotesやNote Anywhereはどれも、ChromeやFirefoxで付箋を作成できるすばらしい拡張機能です。
メモを取る拡張機能はほかにもありますが、今回紹介した拡張機能は、さらにユニークで柔軟性のある付箋を使うことができます。
メモは早いほど良い
日常の中でピンと来たものや思いついたことがあっても、時間が経てば忘れてしまうのが人間です。ブラウジング中も拡張機能ですぐに付箋を貼れれば、良い情報もリマインドしたいことも忘れずに済むはず。
今回ご紹介した拡張機能を活用してみてはいかがでしょうか?
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
Source: Chrome Web Store(1, 2), Firefox Browser ADD-ONS, Pinup, lino
Original Article: How to Add Sticky Notes to Webpages in Google Chrome and Firefox by MakeUseOf