Androidの重鎮たちは、iPhoneを凌駕するためにどんな進化を遂げるのでしょうか

現在のスマホ市場の概観

iPhoneは最近、米国市場シェア全体の50%以上を獲得しました。これにより現在のAndroidの市場シェアは、米国とカナダではAppleの後塵を拝する結果となっています。

これはおそらくAppleの包囲網が要因であると考えられます。Apple製品同士の連携はユーザーにとって非常に使い勝手が良く、乗り換えることの障壁になっています。

もちろんAndroidの重鎮であるGoogleSamsungも包囲網づくりに取り組んでいますが、2社は互いに競合しているため、プラットフォームをセグメント化せざるを得ません。

そのような状況下で、Androidが2023年にどのような反撃に出るかを注意深く見守っていきましょう

私たちが期待しているもの

Galaxy S23、S23+、およびS23 Ultraを含むSamsungのGalaxy S23フラッグシップファミリーは、第1四半期にデビューする最初のスマートフォン群になります。

Galaxyの発表は、今年の残りの期間、Androidデバイスの指針となる傾向があります。2023年のGalaxyは私たちを興奮させてくれるのでしょうか(去年は興奮しませんでした)。

GoogleとAppleの開発者会議は、それぞれ5月と6月に開催されます。その時AndroidとiOSに登場するすべての新機能が明らかになります。

これは、それぞれのOSがどこに焦点を当てているのかを知る絶好の機会です。

また、折り畳み式スマホは、OppoHuaweiなどのブランドから多く発売され、注目を集めています。現在は高価な端末ですが、2023年には手ごろな価格になるでしょうか?

賢者の知恵

GoogleはPixelスマートフォンのためだけに、特別な機能を盛り込んできます。特別な機能を独占的に搭載するのは、技術的な理由が中心です。

しかし、結局のところ、Tensorチップの全体的なポイントは、Googleがより多くのスマホを販売できるようにAI機能を微調整することでした。

ですが、これはAndroid OSの分断につながっています。

Androidのソースコードを通じてGoogleが均一化を目指し、Playストアを通じてアップデートを提供していますが、Google、Samsung、OnePlusのようなブランドが互いに競争し、独自の機能を搭載する限り、その溝は深まる一方です。

注目すべき人々

Mishaal Rahman

Androidの新機能に注目しているなら、Mishaal Rahmanはもっとも徹底的なコード調査を行なう人物です。彼のAndroidソースコードの解説はEsper.ioで閲覧可能です。

Dave Kleidermacher

AndroidプラットフォームそのほかのMade by Google製品のセキュリティとプライバシーについては、Googleのエンジニアリング担当副社長であるDave Kleidermacherをチェックしてください。

彼はAndroidセキュリティの舞台裏で何が起こっているかについての情報を提供してくれます。私はまだMastodonのどこにいるべきかわかりませんが、Twitterを離れたAndroid開発者はSpaceを形成しています。

Ross Young

ディスプレイウォッチドッグのRoss Youngは面白いTwitterアカウントです。彼はディスプレイサプライチェーンに基づいて、スマホに何が起こっているのかを予測することができます。彼がこの情報をいつまでTwitterで発信し続けるかは不明です。

Bloomberg

AppleのiPhoneについては、ブルームバーグのPower Onニュースレターを確認してください。このニュースレターは、Appleが何に取り組んでいるのかどこに注力しているのかを追跡するのにも役立ちます。

注目すべき企業

Google

Androidのメーカーは、SamsungやMotorolaのような外部の競合他社にソースコードを提供しながら、スタンドアローンブランドを確立しようとしています。

はたしてPixelで大きな市場シェアを得ることはできるのでしょうか? はたまたAndroidはiPhone転覆のためにSamsungに頼るのでしょうか?

Apple

Appleが次のiPhone SEを延期し、長期的にハイエンドからミドルレンジに焦点を当てるかもしれないという噂が広がっています。米国の売上をもとに考えると、この戦略はうまくいっているようです。

OnePlus

これは私の好奇心から注目している企業です。それはOppoの買収をどのように乗り切るのかに注目しているからです。

OppoはFind X5Find Nなどのデバイスを販売している海外の重要なブランドであり、後者も折り畳み式で、SamsungのZ Foldに匹敵します。

2021年にOnePlusを引き継いで以来、新しいOnePlusがエッジのまわりでどのようにカーブするか、Android OS 13のフレーバー処理に至るまで、Oppoのデザイン思想が脈々と受け継がれている様子です。

2023年の大予想

折り畳み式スマホは2023年の主流になり、より手ごろな価格の端末がデビューすると予想しています。Samsung Galaxy Z Fold4は印象的ですが、下取りやギフト券還元があっても高すぎます。

Googleが折り畳み式Pixelを発売すれば、より安価に折り畳み式が手に入る時代に突入しそうです。Androidのソースコードはすでに準備されています。

そしてより多くのAndroidメーカーが折り畳み用の部品を調達した時、Appleは屈して折り畳み式デバイスをつくることになるでしょう。

Source: Twitter (1, 2, 3), Esper, Mastodon, Bloomberg

訳:宮城圭介

ギズモード・ジャパンより転載(2023.1.17公開記事)