コロナ禍で「リモートワーク」が広がりました。自由になった反面、コントロール、つまり自己管理をうまく行わなければ、生活リズムが崩れ、生産性も心の豊かさも下がってしまいます。
リモート時代こそ真のワークライフバランスが求められます。
自分にとって大切なことを優先する「健康と学び」

コロナ禍で眠れない、日中集中できない、だらだらと仕事モードになってしまう、という悪循環になり、精神的にもつらくなっている人が増えています。
ワークライフバランスというと、幅が広く感じますが、究極、「運動」と「学び」への投資をうまく生活習慣に組み込むことをおすすめします。
通勤時間がなくなり、物理的に歩く、動く時間が減ると、眠りが浅くなり、睡眠の質の低下によって集中力が下がり、だらだらと仕事をしてしまうという悪循環になっていきます。
体を整える「運動」時間を作る
1つのセンターピンは、「運動」です。
ほどよく身体を疲れさせることで入眠しやすくなり、睡眠の質がよくなります。また、コロナ禍で何かとマイナス思考、感情に陥りがちな日々も、運動がセンターピンになります。
有酸素運動することで、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンといった幸福ホルモンが放出されるため、気分を向上させることができます。
自己投資の「学び」時間を作る
次に、朝から晩まで他者から緊急のやるべきことだけに振り回される日々だとどうしても充足感が下がりがちです。そこで、自分力を磨くための学びの時間を取ることで、自分の充足感を高めることができます。
読書、英語学習、専門スキルの向上など、将来のために自己投資をすることで、日々主導権を握ること、コントロール感を得ることができます。
<豊かさにつながる学びのポイント3つ>
- 主導権を握る
- コントロール感を得る
- 自分にとって大切なことをやっていると感じる意味のある時間を増やす
では、「運動」と「学び」の時間を導入するためにどうすればいいのでしょうか?
無理なく続けられる習慣化のコツを3つ紹介します。
「運動」「学び」の習慣化の3つのコツ

1. 1%の自己投資から始める
1つの提案は、まずは「1%の自己投資から始めること」おすすめします。
1日の1%の時間は15分です。15分でできる範囲をコントロールすれば、残りの99%の時間を良くすることができます。
小さなことから始めて習慣化することがポイントです。
まずは、昼に15分ウォーキングする、夜15分だけ筋トレとストレッチする、朝、15分英語のリスニングをするなどちょっとしたことからはじめるとよいでしょう。
2. 自分を乗せる習慣行動にする
2つ目は、うまく自分を乗せる(モチベーションがあがる)習慣行動にすることです。「楽しいことは続く、辛いことは続かない」という原則は習慣化の根幹です。
運動といっても、自転車、ジョギング、ウォーキング、筋トレ、ストレッチ、そのやり方も含めて自分が楽しめる方法を見つけるとやりやすくなります。
学びも、英語1つにしても移動中に英語のニュースを聞くとか、海外の興味のあるネット記事を読むとか、興味のあるYouTubeの動画を題材に学ぶなどさまざま。
自分がどうすれば楽しめるかを考えてみてください。
3. 時間をかけて習慣づけていく
3つ目は、リズムを良くするならば3カ月かけてじっくり行っていくこと。1カ月に1つずつ習慣化していくことで徐々に身についてよくなっていきます。
一気に変化を求めると挫折してしまいがち。徐々に習慣をシフトしていくと無理なく続けられるはずです。
よって、運動と学びを習慣にしたいなら同時にはじめずに、1カ月に1つずつ丁寧に習慣づけていくことをおすすめします。
以上、コロナ禍でも豊かに生きるための生活リズムを見直す習慣の参考になれば幸いです。
古川武士(ふるかわ たけし)習慣化コンサルタント

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役 / 約5万人のビジネスパーソンの育成と約1000人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。
「続ける習慣」「やめる習慣」など著書は全21冊、計95万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。
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