Alexaに新しく搭載されたライブ翻訳(Live Translation)機能のおかげで、Amazon Echoデバイスを私的な通訳者として使えるようになりました。
その他のデジタルアシスタントの翻訳機能と同じく、このライブ翻訳はAIを利用した機能であり、複数の言語が話されているのを認識し、それぞれの言語をもう片方の言語に自動的に翻訳してくれるもの。
ライブ翻訳で使われている技術は興味深いもので、Amazonが発表した記事(英文)で詳細を読むことができます。
利用にあたっての注意点・制限
ライブ翻訳は簡単に使える機能ですが、注意すべきいくつかの制限があります。
まず、この機能は米国内のEchoデバイスでのみで利用できます。つまり、Echoデバイスの場所とシステム言語を「English U.S」に設定する必要があると、Amazonは言っています。
住んでいる国によっては、この設定で不都合が生じることもあるでしょう。たとえば、Alexaの話し方のアクセントや、時間、天気、受信するローカルアラートなど、すべてが変わってしまいます。
また、システム言語をU.S. Englishに設定すると、翻訳できる言語の片方は自動的に英語になってしまいます(少なくとも現時点では)。 現在、ライブ翻訳機能が認識できる言語は次の通り。
- 英語
- フランス語
- ドイツ人
- ヒンディー語
- イタリア語
- ブラジルポルトガル語
- スペイン語
ライブ翻訳はすべてのEchoデバイスで機能しますが、Echo Showユーザーには追加特典があります。
Echo Showの画面には、両方の話者のライブ翻訳がそれぞれの言語で表示されるため、直前の会話を文章で確認することができます。
とは言うものの、現在、ライブ翻訳をサポートするAlexaデバイスは Echoスピーカーしかなく、ライブ翻訳を使える場所も限られています。
状況的に、最近旅行している人はほとんどいません。国内を旅行中に翻訳機としてEchoスピーカーを持ち歩こうという人はさらに少ないでしょう。
おそらく将来は、ライブ翻訳がほかのAlexa搭載デバイス(および他の国)でも使えるようになると思いますが、今のところは、海外からのゲストを迎えるのに使えるといったところでしょうか。
EchoデバイスでAlexaのライブ翻訳を使う方法
1: 呼びかける
ライブ翻訳を使う準備ができたら、「Alexa, please translate English to[second language](アレクサ、英語から[もう1つの言語]に翻訳して)」と呼びかけます。ほかの言い方でも使えるはずです。いずれにせよ、どの言語に翻訳するかをきちんとAlexaに伝えてください。
2: 会話する
通常どおり会話を続けます。Alexaが聞き取り、必要に応じて翻訳してくれます。このとき、Echoスピーカーが話者の声をはっきりと聞き取り、理解できるようにするため、話者がEchoスピーカーの近くにいる必要があります。
3: 終了する
会話が終わったら、「Alexa, Stop(アレクサ、ストップ)」と呼びかけて、ライブ翻訳機能をオフにしましょう。
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Image: Amazon
Source: Amazon
Brendan Hesse - Lifehacker US[原文]