動画のストリーミング、インターネットの閲覧、友達へのテキストメッセージ、Facebookで新しい投稿のチェック、メールの返信など、iPhoneで行うことは全部バッテリーレベルに影響を及ぼします。

でも、幸いなことに、いざというときスマホがバッテリー切れにならないようにする方法があります。

iPhoneのバッテリーを長持ちさせる最も効果的な方法をご紹介します。ついでに、バッテリーの持続時間にまったく影響を与えないことも見てみましょう。

iOSで「バッテリー・ヘルス」をチェックする方法

スマホのバッテリーは経年劣化するのが普通です。2年も使っていれば、新品の頃と比べて充電できる容量は低下します。

この充電率は「バッテリーヘルス(バッテリーの状態)」と呼ばれ、「バッテリーライフ(バッテリー駆動時間)」とは、再充電が必要になるまでバッテリーが持続する時間のことを意味します。

Appleは、iPhoneユーザーがiOS 11.3以降のモデルでバッテリーヘルスを確認できるようにしています。何度かタップするだけで、スマホのバッテリーがまだ健常かどうかを確認できます。

バッテリーヘルスをチェックする方法

  1. iPhoneで「設定」アプリを開く。
  2. 下にスクロールして、「バッテリー」をタップする。
  3. バッテリーの状態」を選択する。

最大容量」の数値が大きいほど、バッテリーは正常です。

たとえば、最大容量が「95%」なら、スマホが工場出荷時のフル充電量の95%が現在フル充電したときの充電量という意味です。

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通常、バッテリーが工場出荷時のフル充電量の80%以下になると、パフォーマンスの低下に気付くようになります。

その場合でも、以下にご紹介する方法でバッテリーライフを延ばすことができますが、全体的にバッテリーライフが短くなることは否めません。

iPhoneのバッテリー容量が小さくなったときは、Appleから交換バッテリーを入手するか、デバイスをアップグレードすることを検討しましょう。

iPhoneのバッテリー持続時間を長くする方法

スマホのバッテリーは、積極的にiPhoneを使用しても、バックグラウンドアクティビティによっても消耗します。

ここでご紹介する7つの方法は、両方をカバーしており、フル充電したバッテリーを最大限に活用し、バッテリー残量がほとんど無くなってもスマホを少しだけ長く使い続けられるようにします。

1.画面の明るさを下げる

画面を明るくするとiPhoneのバッテリーの消耗が早くなります。

明るさを下げるには、コントロールセンターを開き(Face IDのiPhoneの場合は右上から下にスワイプ、iPhoneにホームボタンがある場合は下から上にスワイプ)、画面の明るさを操作するスライダーを下にドラッグします。

画面の明るさの自動調整を無効にすることも、バッテリーの節約に役立ちます。この機能が有効になっていると、屋外で明るい光の下でスマホを見るときなど、必要に応じて画面を自動的により明るくします。

この機能をオフにするには、「設定」→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストのサイズ」と進み、ページの一番下までスクロールして、「明るさの自動調節」を無効にしましょう。

無効にすると、明るさを自分で細かく管理することになります。スマホは、画面の明るさが高い状態で長時間使用しないようにしてください。

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2.ダークモードに切り替える

OLEDディスプレイのスマホの場合、ダークモードに切り替えるとバッテリーライフを長くするのに役立ちます。

この記事の執筆時点では、このタイプのディスプレイを備えているiPhoneモデルは次のとおりです(iOS 13以降で利用可能)。

  • iPhone X
  • iPhone XS/XS Max
  • iPhone 11 Pro/Pro Max
  • iPhone 12/12 Mini/12 Pro/12 Pro Max

上記のモデルは、ダークモードに切り替えると見た目でわかる以上の効果があります。

OLEDディスプレイは、ピクセルひとつひとつをオフにすることができるので、黒のピクセルが電力を消費して点灯することがなくなります。

ダークモードは簡単にオンにできます。

設定」→「画面表示と明るさ」と進み、「ダーク」をタップします。

あるいは、コントロールセンターから明るさを操作するスライダーを使ってオンにすることもできます。

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3.低電力モードを使う

この機能はバッテリー・ライフの節約に大いに貢献しますが、その代償を払うことになります。

低電力モードに切り替えると、自動ダウンロード、iCloudバックアップ、メールのフェッチ、「Hey Siri」など、iPhoneの一部の機能が無効になります。

バッテリーレベルが20%か10%に低下すると、スマホは低電力モードに切り替えるかどうか聞いてきますが、手動でオンにすることもできます。

設定」→「バッテリー」と進み、「低電力モード」をオンに切り替えます。

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この機能のオン・オフをコントロールセンターに追加して、すばやくアクセスすることもできます。

設定」→「コントロールセンター」と進み、「低電力モード」の横にある緑色のアイコンをタップすればOKです。これで、毎回「設定」を開かなくても切り替えられるようになります。

4.プッシュ同期から手動のフェッチ同期に切り替える

毎日大量のメールを受信するなら、プッシュ同期を無効にしましょう。プッシュ同期は、新しいメッセージを受信するたびにデバイスを更新します。

プッシュ同期の代わりに、フェッチ・インターバルを長くして、予め設置した時間でのみ新着メールをチェックするように設定できます。

これにより、常に手動でメールをフェッチ受信できるので、ユーザーが求めるタイミングでだけスマホはメールを同期します。

これで不便になることもありますが、iPhoneを充電できるときや、バッテリーの心配が無いときは、すぐに設定を通常に戻すことができます。

この機能を調整するには、「設定」→「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」と進みます。

画面の上部で「プッシュ」のスライダーを無効にし、下部で「手動」をタップするか、デバイスを同期するスケジュールを設定します。

ここまで済んだら、リスト内の各アカウントをタップして、必要に応じて設定を「フェッチ」から「手動」に変更します。

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5.画面が自動的にロックするまでの時間を短くする

自動ロックは、iPhoneを一定時間使用しないとき画面をロックする機能です。

この機能が働くまでの時間を30秒から5分まで選択できます。スマホのバッテリー・ライフを節約したいなら、最短の時間を選択するのがベストです。

自動ロックをオンにするには、「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」と進み、画面が暗くなるまでの時間を選択します。

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6.バッテリーの消耗が激しいアプリを見つけて対処する

iPhoneは、バッテリー・ライフを最も消耗するアプリに関するデータを収集します。

この情報を確認するには、「設定」→「バッテリー」と進みます。ここで、アプリが24時間以内と過去10日間に使用したバッテリー量が表示されます。

アプリの名前の下に「バックグラウンド」と表示されている場合は、そのアプリを積極的に使用していないときもアプリがiPhoneのバッテリーを消耗したことを示しています。

この状態を防ぐためには、「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」でアプリのバックグラウンド・アプリの更新をオフにする必要があります。

この画面に表示される内容のほとんどは、用途に基づく意味があるはずです。

すべてのアプリは、画面が明るいままだとバッテリーを消耗しますが、動画のストリーミングや容量の大きいゲームなど、多くのリソースを要するアプリは、他のアプリよりバッテリーをはるかに速く消耗します。

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7.不要な通知を減らす

iPhoneで通知を受信すると、画面が点灯し、バッテリーを消費するので、通知を管理すれば、バッテリーの消耗を抑えることができます。

どのアプリの通知があまり重要でないか見極めて、その通知をオフにしましょう。

設定」アプリを開き、「通知」に進みます。次に、リストからアプリを選択し、「通知を許可する」をオフに切り替えて無効にします。

アプリの通知を永久にオフにしたくないなら、iPhoneで「お休みモード」をオンにする(英文)と、通知がデバイスのスリープを解除するのを防ぐことができます。予備のバッテリーが必要な場合に便利な方法です。

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バッテリーの節約にほぼ無関係の真実

アプリを手動で閉じる

アプリを手動で閉じると、バッテリーの消耗を防ぐことができると言う人もいますが、実は、これをするとバッテリーをむしろ消耗する可能性があります。バックグラウンドで実行されているアプリはバッテリーレベルに影響を与える可能性がありますが、iOSはアプリをバックグラウンドでやみくもに実行させません。

その結果、バックグラウンドでバッテリーをかなり消費するアプリは、メッセージングアプリ、ナビゲーションアプリ、音楽ストリーミングサービスなどのみになります。

ただし、アプリを閉じてから再度開くと、スマホが開始と停止のプロセスを続ける必要があるため、バッテリーの電力は常に浪費されます。

最近のApp スイッチャーは、閉じる必要のある実行中のタスクというよりも、一連のショートカットだと考えるべきでしょう。

Wi-FiとBluetooth接続

もう1つのよくある誤解は、Wi-FiとBluetoothがiPhoneのバッテリーを消耗するというものです。これは、かつては多少は本当でしたが、最近は、どちらも大してバッテリーの電力を消費しません。

Bluetoothデバイスを使用するとバッテリーの電力は消費されますが、単にオンにするだけなら、消費電力はごくわずかです。

また、Wi-Fiネットワークの接続が不安定なところにいて、スマホがネットワークに接続されたり切断されたりを繰り返さない限り、普通はWi-Fiをオンにしてもバッテリーに大した影響はありません。

Wi-Fiは、一部の位置情報サービスにも電力を消費しますが、位置情報を取得するときは、GPSを使用するよりバッテリーに優しいと言えます。

バッテリーの持続時間を延ばす方法は他にもたくさん

ここでご紹介した方法を実践すると、iPhoneのバッテリーは可能な限り長持ちします。仕事の流れを少し調整するだけで、1回の充電でiPhoneのバッテリーが持続する時間を長くすることができます。

興味があるなら、iPhoneのバッテリーについて知っておくべきことがまだまだありますよ。

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Original Article: 7 Key Tips to Save Battery Life on Your iPhone by MakeUseOf