Gmailは主要なウェブメールソフトですが、デスクトップ用メールソフト(メーラー)はメールをローカルに保存していつでもアクセスできる点が便利なので、依然として重要です。
それなら、GmailをGmailの良さを保ったまま、デスクトップ用メールソフトのように使えたらいいと思いませんか?
Googleは公式のGmailデスクトップアプリを提供していませんが、Gmailがデスクトップ用メールソフトみたいに動作するように設定する方法をご紹介します。
目次
1. Gmailのデスクトップ用ショートカットを作る
Windowsを使いこなしているユーザーなら、アプリのショートカットが作成できるChromeの機能を高く評価するはずです。
ChromeブラウザでGmailを開き、「Chromeメニュー」(3点アイコン)を開いて、「その他のツール」→「ショートカットを作成」と進みます。

これにより、Gmailのデスクトップ用ショートカットが作成され、タスクバーやWindows10のスタートメニューに固定できるようになります。
ショートカットを右クリックして、メニューからそれぞれのオプションを選択しましょう。
「ウィンドウとして開く」をオンにすると、このショートカットを使用して開いたGmailブラウザのウィンドウは、ブラウザのツールバーが表示されなくなるため、Windowsアプリのように見えます。
2. MailtoをGmailに関連付ける
メールアドレスのハイパーリンクをクリックすると、アドレスフィールドがすでに入力されている状態で、デフォルトのデスクトップ用メールソフトが開きます。
このタイプのハイパーリンクは、https://ではなくmailto:で始まり、ウェブサイトではなくメールソフトを開くようにコンピューターに指示します。しかし、ここでMailtoのリンクをGmailに関連付けることができます。
Chromeで、Gmailを開き、アドレスバーの「プロトコル ハンドラ アイコン」(二重に重なっている四角形)をクリックします。「すべてのメールリンクをmail.google.comで開きますか?」という要求に、「許可」を選択します。

アイコンが表示されないときは、「Chromeメニュー」(3点アイコン)をクリックして、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「その他の権限」(「権限」の下にあります)と進みます。
「ハンドラ」をクリックし、「サイトからのプロトコルのデフォルト ハンドラとしての登録要求を許可する(推奨)」というスライダーが「オン」の位置にあることを確認します。

mail.google.comがまだmailtoの下に無い場合は、Gmailタブのアドレスバーにアイコンが表示されているはずです。
そうなっていないときは、mailtoの下に表示されているアプリケーションを削除して、mailtoのリンクをGmailに関連付けましょう。
3. オフラインでGmailを使う
Gmailは、Chromeアプリを通じてオフラインにも対処します。
「Gmailの設定」→「すべての設定を表示」→「オフライン」と進むと、「オフラインのメールを有効にする」というオプションがあります。
そのチェックボックスをオンにすると、さらに多くのオプションが利用可能になります。

オフラインのメールを有効にして、すべてのメッセージをダウンロードすると、オフラインでもChromeでメールを表示できるようになります。
新しいメッセージを作成して、次回オンラインにしたときに送信することもできます。Chromeブラウザは、デスクトップのメールソフトと同じように動作します。
4. Gmailで複数のメールアカウントをチェックする
複数のメールアカウントと受信トレイを管理できることが、デスクトップ用メールソフトを使用する主たる理由なら、心配は無用です。
Gmailには、外部のメールアカウントにアクセスするビルトインサポートがあります。これは、Gmail内で、仕事のメールやその他のアカウントにアクセスしたい場合は特に便利です。
複数のアカウントを設定するには、「Gmailの設定」→「すべての設定を表示」→「アカウント」と進みます。ここで、「名前」と「他のアカウントのメールを確認」を設定すると、複数のアカウントを追加できます。

追加のアカウントの設定は、デスクトップ用メールソフトの場合とほとんど同じです。
また、ほとんど手間をかけずに、Gmail内から設定済みのメールアドレスを使用して、さまざまなアカウントで新着メールを確認できます。
5. フィルターとラベルを使いこなす
さまざまなメールソフトに共通のことですが、フォルダーは、デスクトップ用メールソフトのもう1つの魅力です。
フォルダーのおかげで、メールをソートして簡単にアクセスしたり、受信ボックスを整理できるからです。Gmailにはフォルダーはありませんが、代わりに、ラベルが使えます。
ラベルを管理するには、「Gmailの設定」→「すべての設定を表示」→「ラベル」と進みます。
メールが表示されているとき、「ラベルアイコン」をクリックして既存のラベルを確認したり、下部にある「新規作成」をクリックしてラベルを追加することができます。
ラベルのリストの下部に「ラベルの管理」のショートカットが表示されます。

ラベルはフォルダーと似ていますが、複数のラベルのメッセージを作成できるため、フォルダーより優れています。ラベルにさっと飛んだり、フィルター付きのラベルを使用してタスクを自動化することができます。
実際、フィルターとラベルを組み合わせると、日々のメールに費やす手間を大幅に減らせる魔法のような力が手に入ります。受信メールをラベルに自動的に並べ替えたり(この場合、ラベルはフォルダーのように機能します)、メールを自動的にアーカイブしたり、必要に応じて削除したりできます。
フィルターに記載されている特定の条件をメッセージが満たしていれば、Gmailが送信者に送信するテンプレートを使用して、返信をカスタムで作成することもできます。
6. Gmailキーボードショートカットを有効にする
キーボードショートカットを使用することで感じられる使いやすさとスピード感が気に入っているなら、Gmailは無視できない存在です。
Gmail内のキーボードショートカットを使ってできないことはほとんどありません。会話、ラベルの適用、前後の移動、スター、削除、アーカイブなどを選択しましょう。
どんなことでも、キーボードショートカットを1つか2つ使用すれば、間違いなくできてしまいます。
「Gmailの設定」→「すべての設定を表示」→「全般」→「キーボードショートカット」と進むと、キーボードショートカットを有効にできます。
すべてのショートカットの概要を迅速に確認するには、Gmailに「?」を入力するか、Gmailサイトのキーボードショートカットにアクセスしましょう。

ショートカットを覚えるのが大変なら、Gmailショートカットの概要をブックマークするか、PDFをダウンロードしてください。
7. 通知機能を有効にする
ほとんどすべてのデスクトップ用メールソフトは、新着メールが来ると通知しますが、Gmailもそれができます。
「Gmailの設定」→「すべての設定を表示」→「全般」→「デスクトップ通知」と進むと、「新規メール」か「重要メール」のどちらかを選択して、通知を受信するように設定できます。
通知は、デフォルトでは「オフ」になっています。

これでもまだ、デスクトップ用メールソフトが必要?
Gmailの隠れた機能がすべてわかったら、デスクトップ用メールソフトの代替にしない手はありません。特に、Gmailをデスクトップのメールアプリのように使う方法がわかった今となってはそうでしょう。
唯一引っかかる点があるとしたら、インターネットの接続の遅さかセキュリティとプライバシーに関する懸念かもしれません。その場合は、デスクトップのメールソフトを使用し続ける方がいいかもしれません。
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Image: MakeUseOf
Original Article: How to Use Gmail Like a Desktop Email Client: 7 Simple Steps by MakeUseOf