漫画で読める「南の島の脱力幸福論」。国民の94%が幸せを実感している南国フィジー。コロナ禍で時代が変わりゆく中、「脱」資本主義の先頭に立つフィジー人から私たちが学ぶべき新常識とは?
世界には温暖化の影響で水没の危機に瀕している国があります。
自分が生まれ、育ってきた国が消滅してしまう。家族や友達、恋人など、大切な人たちと過ごしてきた思い出の場所が海面下に沈んでいく。
それってどんな気持ちなんでしょうか…。今回はそんな地球規模の難題に立ち向かう小国フィジーについてのお話です。






















「二酸化炭素の排出量」の世界トップ5は、中国、アメリカ、インド、ロシア、そして日本です。南太平洋の小国たちがその尻拭いをさせられているようにみえるのは私だけでしょうか。
「世界の二酸化炭素(CO2)排出量 国別ランキング・推移(2019年)」資料: GLOBAL NOTE 出典: BP
フィジーはキリバスだけでなく、ツバルに対しても受け入れ表明をしています。
そして、京都議定書だけでなく、パリ協定も世界最速で承認しているのはフィジーです。
普段は何事もスローに動くフィジー人が世界一のスピードを出しています。そうやって「世界がひとつになって地球を一緒に守ろう」というメッセージを必死に発信し続けています。
<原作・エッセイ>永崎 裕麻(ながさき・ゆうま)

移住先を探す「世界一周」の旅を終え、世界でいちばん幸せな国フィジーに移住し、14年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズの校長。現在、フィジー・デンマーク・日本を行き来する「世界3拠点生活(トリプルライフ)」に挑戦中。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。
<イラスト>やまぐちかおり|https://gooillustration.jp/
1987年生まれ。大阪出身、ドイツ・ベルリン在住。イラストレーターとして「寿命図鑑」(いろは出版)や 絵本「ないしょのオリンピック」(ほるぷ出版)など、書籍や雑誌、広告、ボードゲームにいたるまで幅広く手がける。原作の大ファン。