- 初めての投資をする前に自問してみてほしいことがある。借金はあるか。目標は何か。どれくらいなら投資をする余裕があるか。確定拠出型企業年金に加入しているか。
- これらの質問は、ミレニアル世代が賢明な投資戦略を練るのに役立つだろう。
投資を始めるのは初心者には心配が大きいかもしれないが、どうか思いとどまらないでほしい。
Business Insiderは8月、金融の専門家に対し、ミレニアル世代が投資を開始すべき兆候があるかどうかを尋ねた。
以下に挙げるのは、ミレニアル世代が投資戦略を立てるために自問すべき4つの質問だ。
1.借金はあるか
すべての人の財政状況には変動が起こりうるので、投資のことだけを考えていればいいわけではない。借金や緊急時のための貯蓄のことは、株式市場に飛び込む前に考慮する必要がある。
認定ファイナンシャルプランナーであり、ビヨンド・ユア・ハンモック(Beyond Your Hammock)の創設者であるエリック・ロベルジュ(Eric Roberge)は、投資に余剰資金を入れる前に、高金利の借金をターゲットにすべきだとアドバイスする。
「あなたがクレジットカードで金利17%、18%、25%の借金があるときに、年間で4%から6%のリターンを得ることができるかもしれない何かに投資することに意味はない」
2.投資の目的は何なのか
意図的な支出と貯蓄は金銭管理の基本だ。そして明確な目標があれば、計画を立てて実行するのはずっと簡単になる。
だからこそ、Nationwide Retirement Instituteのクリスティ・ロドリゲス(Kristi Rodriguez)会長は、ミレニアル世代に、投資オプションや資産配分といった細かい部分に入る前に、「最も重要な問題」と答えることを勧めている。投資を行う目的は何なのか。
ロドリゲスによると、投資家は、明確な目的があって初めて、投資の期間、耐えることのできるリスクの大きさ(リスク許容度)、どの投資口座がよいか、それに伴う手数料や税金、などを評価することができる。
3.どれだけ投資するのか
ミレニアル世代の多くは、自分のお金をどのくらい投資に回すべきかで悩むと、エクイタブル・アドバイザーズのCFP、ジョセフ・エドモンドソン(Joseph Edmondson)は言う。
支出や貯蓄の目標を達成した後に余分な現金が入ってくる場合は、今後数年以内にそのお金を必要としないのであれば、「1ドルでも10ドルでも100ドルでも」株式市場に投資することを検討するにはよい時期だとエドモンドソンは述べている。
ウェルズ・ファーゴのファイナンシャル・アドバイザー、スコット・ペドビス(Scott Pedvis)は「不要なコストを負担したくはないのであれば、あまりにも少ない金額はないと思う」と話す。
4.企業年金はあるか
アメリカの401(k)(確定拠出型企業年金制度)は、投資を始めるのに最適だ。税金面で有利なことが多く、給料の一部を天引きにして貯蓄することができる。
「ミレニアル世代は、投資についての準備ができたとき、実はすでに投資を始めていることを認識するだろう」とペドビスは言う。
あなたの会社が401(k)を提供しているかどうか、ルールと利点は何かを調べてほしい。課税される証券会社の口座を開設する前に401(k)に投資したほうがいい。ペドビスによると、雇用者による上乗せもあり、「基本的には元本が保証されている」ので、それを見逃すことは望ましくないという。
Tanza Loudenback: 原文
Image: Getty Images
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2020.10.17公開記事)
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