話題になっていた機能が、実際にはどうなったのかを確認するのが楽しいと感じる私は、新しくアップデートされたブラウザを使うのが大好きです。先日、GoogleがChrome 86をリリースした時も同じでした。

少なくとも、その日の終わりに公式版をデスクトップブラウザとしてインストール(「ヘルプ > Google Chromeについて」で確認)するまでは、楽しみにしていました。

今、私はChrome 86を使っていますが、読者のみなさんがChromeをアップデートする時に知っておきたい主な機能は以下の通りです。

米Lifehackerおすすめのその他のマイナーチェンジや拡張機能、Chrome 86の新機能に加えて知っておきたい変更点などをご紹介します。

バックグラウンドのタスク処理を調整してタブを管理

Chrome 86にアップグレードするべき一番の理由は、バックグラウンドの負荷調整機能です。

これにより、ユーザーが使用していないすべてのタブの最大負荷をCPUのたった1%に削減します。負荷を調整するには、タブを最低5分は非アクティブな状態にしなければなりません。

米Lifehackerのおすすめ:

私はこの機能(Chrome 86にアップデートすると自動的に有効になっています)を、別の拡張機能2つでも)と組み合わせて、できるだけタブでメモリを節約するようにしています。

できるだけ煩雑にならないよう、「OneTab」のような拡張機能を使うこともできます。

Chromeの負荷調整機能は、必要な時に助けてくれるものとして考えてください。タブの管理を怠けていい免罪符ではありません(と、ブラウザに30以上のタブを開きながら言ってますが)。

Chromeのパスワードが大丈夫かを確認

Chromeのアイコン

Chromeのパスワードマネージャーを使っている場合(複雑で独自のパスワードを管理するのに、他に何も使っていないのであれば、少なくとも使った方がいいです)、最新のオプションで保存しているパスワードが漏れていないかをすぐに確認できます。

Chromeの「設定 > 自動入力 > パスワード > パスワードを確認」で始めましょう。

Chromeが安全でないログインを見つけた場合、ボタンをクリックすると、直接Webサイトのパスワードリセットページで変更するよう促されるかもしれません(サイトが「不明なURL」機能を設定しているかどうかで変わってきます)。

また、Chromeのパスワード確認機能は、AndroidやiOSでも使うことができます。設定で見つからない場合は、以下をアドレスバーに入力して、設定を「Enabled」に変更しましょう。

chrome://flags/#password-check

chrome://flags/#safety-check-android

chrome://flags/#safety-check-ios

米Lifehackerのおすすめ:

私は「1Password」がお気に入りなので、普段はChromeのパスワードマネージャーを使っていません。Chromeよりも警戒力がかなり強いと思うので、1Passwordを使い続けるつもりです。

事例:Web上に漏洩しているとわかっている古いパスワードをChromeに入力しましたが、Chromeはまったく問題ないと判断しました。しかし、1Passwordはこのパスワードは脆弱なので(いくつかの場所で漏洩していると注意し)、至急変更するようにと警告したのです。

些細な例ですが、専用のパスワードマネージャーの方がより徹底しているということだと思います。

お金もかかりますが、パスワードのセキュリティというのは、月に数十ドルのお金を払うだけの価値があることです。

コーヒーやランチを少し減らせば、自分の一番重要なデジタル情報を金庫で守り、管理できるようなものです。

Chrome以外何も使っていない場合は、Chromeのパスワードマネージャーが完全に信頼できると思い込まないでください。1Passwordのようなより信頼できるものを持つ方が、はるかに価値があります。

1Password

できるだけHTTPSを使い続ける

ほとんどのWeb閲覧は、HTTPサイトではなく、HTTPSサイトで行われていますが、だからといって、安全性の低い、暗号化されていないサイトの使用に対して、警戒を緩めていいというわけではありません。

もちろん、サイトがどちらかわからず、見てしまうこともあるでしょう。

しかし、ほとんどの人は、自分の閲覧しているサイトがHTTPかHTTPSをチェックするために、ブラウザのアドレスバーの横にある小さな「鍵」アイコンを見ていないと思います。そんなアイコンがあることすら忘れているかもしれません。

Chrome 86では、HTTP接続でフォームから情報を送信しようとすると、ブラウザが警告するようになりました。

フォーム自体がHTTPSにあっても、警告されます。Googleがブログ記事でも強調しているように、警告は非常にわかりやすいです。

警告の画面表示

ライフハッカーのおすすめ:

Webサイトにコンテンツが混ざっている(同じページにHTTPとHTTPSで読み込まれたコンテンツがある)場合、あらゆる中間者攻撃や不正行為などを避けるために、できるだけ常にHTTPSを使った方がいいです。

もっと詳しく知りたい人は、著名なセキュリティ研究者のTroy Huntが素晴らしい説明をしています。

最近では必要ないかもしれませんが、安全で推奨版のWebサイトを使っているかを確認するために、ブラウザに拡張機能「HTTPS Everywhere」を入れても何ら困ることはありません。

Chromeのアドレスバーで「HTTP」か「HTTPS」かを物理的に表示されずに困る場合は、編集することもできます。以下のflagsをアドレスバーに入力して、「Disabled」にすれば元に戻ります。

chrome://flags/#omnibox-ui-hide-steady-state-url-path-query-and-ref-on-interaction

flagsで表示した無効にする画面

「戻る/進む」のキャッシュでブラウザが速くなる

Chrome 79に遡ると、Googleは「戻る/進む」のキャッシュを有効にできる、小さな楽しい設定をブラウザに組み込みました。当時、GoogleのAddy Osmani氏はこのように書いています。

我々Chromeチームは、ユーザーがサイトを見ている時に、メモリにページをキャッシュする(JavaScriptとDOMの状態を保存する)、新しい「戻る/進むキャッシュ」を検討しています。

これは、間違いなく大変な努力が必要ですが、うまくいけばページの遷移が非常に速くなります。

「戻る/進むキャッシュ(bfcache)」は、ページを移動した時にページ全体(JavaScriptも含む)をキャッシュするので、ユーザーが戻った時にページの状態が完全に復元されます。

自分がページを離れる時に一時停止し、戻った時に再生すると考えてみてください。

ライフハッカーのおすすめ:

この機能によって、ブラウザは不安定にならないと想定し、Osmani氏はこの機能を有効にすると、ブラウザのパフォーマンスは最大で19%向上する可能性があると言っています。

それで十分ですし、今すぐ(以下をアドレスバーに入力して)Chromeを調べる価値があります。

chrome://flags/#back-forward-cache

Chrome 86のAndroid版でも、ちょうどこの機能が使えるようになったので、上の同じflagsを使って確認できます。

Androidユーザーへ:Chromeのオプションメニューの裏技

Android版のChromeの右上にある3点アイコンをタップすると、大きくて見にくいオプションのメニューが表示されますが、これはあまり美しくないです。

設定変更前のオプションメニュー

しかし、Chrome 86では以下の2つのflagsを有効にすると、このメニューにアイコンを追加したり、グループにしたりすることができます。

・chrome://flags/#tabbed-app-overflow-menu-icons

・chrome://flags/#tabbed-app-overflow-menu-regroup

新しくてわかりやすい表示はこんな感じです。

設定変更後のオプションメニュ

米ライフハッカーのおすすめ:

やらない手はないです。そうでしょう?

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Screenshot: David Murphy

David Murphy - Lifehacker US[原文