デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮ると、画像ファイルに「EXIF」と呼ばれるデータが追加されます。
EXIFとは、「Exchangeable Image File Format」の略で、ここには写真の撮影日時や位置情報などが保存されています。
EXIFには以下のようなカメラの設定情報も含まれます:
- カメラのモデル
- 絞り
- シャッタースピード
- 焦点距離
- 測光モード
- ISO感度
- 画像の向き(横向きまたは縦向き)
- 撮影した画像のサムネイル
EXIFデータは何の役にたつのでしょうか? たとえば、写真アプリが写真を整理するときに、EXIFデータの撮影日時や位置情報を利用することができます。
プロのカメラマンなら、過去の写真のEXIFデータで、撮影時に使用したカメラの詳しい設定を確認することができます。また、写真のEXIFデータに著作権情報を追加することも可能です。
一方で、EXIFデータは、法執行機関が犯罪者を見つけるためにも利用されてきました。2012年にジョン・マカフィー氏の居所が写真のEXIFデータからバレてしまった事件は有名です。
EXIFデータは、それが改ざんされていないという前提ですが、写真がいつどこで撮影されたかを明らかにするために使うことができます。
トランプ大統領が新型コロナウイルスから回復したとして投稿した写真に疑いの目が向けられたのも、EXIFデータを調べた人たちがいたからです。
写真のEXIFデータを見る方法
みなさんが撮った写真にもEXIFデータが保存されていますが、写真をいくら睨んでもどこにも見つかりません。
EXIFデータを見るには、ファイルのプロパティにアクセスする必要があります。WindowsかMacに保存されている写真なら簡単にチェックできます。iOSやAndroidならGoogleフォトが使えます。
Windows:
- 保存した画像ファイルを右クリックする。
- [プロパティ]を選択。
- [詳細]タブを選択すると、写真のEXIFデータが表示される。

Mac:
- 画像ファイルをクリックして選択状態にする。
- [Command]+[I]を押す。
- 情報ビューアの[Exif]タブをクリックする。
Googleフォト(Android/iOS):
- Googleフォトで画像を開く。
- [i]アイコンをタップして、Exifデータを表示する。
ブラウザ拡張機能:
FirefoxのExifViewerや、ChromeのEXIFViewer Classicなど、ブラウザ拡張機能でもEXIFデータを確認できます。
また、Verexif.comなど、アップロードしたJPEGファイルのEXIFデータを表示してくれるWebサイトもあります。
EXIFデータを編集、または削除する方法
EXIFデータは写真について多くのことを教えてくれますが、共有したくない情報があれば、簡単に削除、編集することができます。
おかげでプライバシーを保護しやすいわけですが、同時に、EXIFデータを証拠として使いづらくもしています。
AdobeのPhotoshopやLightroomなどのプログラムを使えば、EXIFデータを編集できます。
また、Instagram、Imgur、Twitterなどのソーシャルメディアは、アップロードされる写真からEXIFデータを自動で削除します。
Windowsデスクトップで、EXIFデータを直接削除することもできます。
- 保存した画像ファイルを右クリックする。
- [プロパティ]を選択する。
- [詳細]タブを選択する。
- [プロパティや個人情報を削除]をクリックする。
- [可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成]するか、コピーを作成せずにデータを削除するかを選択する。
- 削除したい情報にチェックをつけ、[OK]をクリックする。
Macユーザーは、EXIFデータを削除するためにアプリが必要です。 前述のように、PhotoshopやLightroomが使えます。また、 ImageOptimやEXIFPurgeなどの無料のサードパーティアプリもあります。
AndroidとiOSユーザーは、位置情報を無効にすることで、スマートフォンで撮影した写真に位置情報データが付加されるのを防げますが、そのほかのデータは記録されてしまいます。
EXIFデータを削除できるアプリもありますが、その多くは、広告がたくさん表示されたり、高価だったり、機能がいいかげんだったりします。
最も安全なやり方は、上記のデスクトップアプリのいずれかを使って、写真のEXIFデータを削除することです。
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Image: Shutterstock
Brendan Hesse - Lifehacker US[原文]