『ブリティッシュ・ベイクオフ』の最新エピソードをボーイフレンドと一緒に見ていた時のことです。
私は彼に「私もミック・ジャガーの顔を模したケーキを作らないと。唇を大きくすればいいだけだから、きっと簡単ね」と言いました。
すると彼は「わかった。それなら、僕はここにいない方がいいな」と答えました。きっと、私が2017年に引き起こした「シナモンロール生焼け事件」を思い出したに違いありません。
『ブリティッシュ・ベイクオフ』がNetflixで配信されるたびに(ちなみにアメリカでは、この番組は『The Great British Baking Show』というタイトルで放送されています。『Bake Off』とか『GBBO』とも呼ばれています)、私のお菓子作り熱は高まります。
そして私は、この番組にインスパイアされた、決して実を結ぶことのないさまざまなプロジェクトを計画します。
といっても、私はお菓子作りがとりたてて好きというわけではありません(かかる手間ひまを考えると、割に合わないように思えてしまうのです)。
でも、クッキーやケーキ、パイなどのお菓子を食べるのは大好きです。なので『ベイクオフ』を見ていると、お菓子作りがなんだか楽しそうに見えてくるのです。
そんな私のいつものパターンは、まずは壮大な計画(人の顔を模したケーキなど)から始まります。
そして次に、その週のもう少し小さめのプロジェクトのなかから、私の好みに合うどれか1つに白羽の矢を立てます。そして次に、1時間ぐらいかけて、そのプロジェクトのレシピを調べます。
そして最終的に、それとはまったく違う、すごく簡単なプロジェクトに落ち着きます(あるいは、完全にさじを投げてしまうことも)。
バリエーション豊富な「ナッツバタークッキー」
先日、バッテンバーグ(イギリスによくある、造語っぽい響きの名前を持つケーキの1つ)のレシピを調べていた私は、3つの材料で作れるピーナッツバタークッキーのレシピを偶然見つけました。
材料はピーナッツバター1カップと、砂糖1カップ、卵1個だけで、10分で焼き上がります。
そして翌朝、Food52をブラウジングしていると、これのアーモンドバター版も見つかりました。私は思わず膝を叩いてしまいました。
だったら、ナッツ系バターなら何でもいけるのでは? 科学を信条とする私は、すぐにそう推察しました。
そんなわけで、さっそく「ピーナッツバター」「ヌテラ(ココア入りのヘーゼルナッツペースト)」「アーモンドとヘーゼルナッツ、ココアのブレンド」の3種類を使って、自作してみることにしました。
クッキーにしておいしいナッツバターはどれ?
ヌテラは失敗でした。当然といえば当然でしたが、試さないわけにはいかなかったのです(科学のために)。
生地が油っぽくなりすぎました。おまけに、焼き上がったクッキーは砂糖にまみれたカチカチのかけらと化して、ベーキングトレイにくっついてはがれませんでした。
一方、ほかの2つは大成功でした。甘くて、かみごたえがあり、縁周りはサクサク。正直なところ、たったこれだけの手間ひまの割には、驚きのおいしさでした。
おすすめのアレンジ・作る時の注意点
お好みで、生地にチョコチップやナッツなどを加えてもいいと思います。
また、加糖タイプのナッツバターを使用する場合、塩少々はマストです。小さじ1/4の細粒タイプの塩を生地に加えるか、フレークタイプの塩を生地の上にふりかけるかします。
このクッキーは横に広がりやすいので、焼く前に5分間、冷凍庫に入れておきます(ベーキングトレーにのせた状態で)。
アーモンドバター、サンフラワーシードバター、あるいはタヒニなど、どれをベースに使っても、うまくいくと思います。
ただし、オイルが分離している場合は、生地に加える前にそのオイルをナッツバターにしっかりと混ぜ込みましょう。または、分離しないタイプのものを最初から選びましょう。
ナッツバタークッキーの作り方・レシピ
材料
- ナッツバター:1カップ(240ml)
- 砂糖:1カップ(240ml)
- 卵:1個
- 塩(お好みで):小さじ1/4(細粒タイプを生地に混ぜるか、フレークタイプを後からふりかける)
作り方
1. オーブンを190℃に予熱しておきます。
2. 材料を全部(フレークタイプの塩は除く)ボウルに入れたら、卵がすっかり見えなくなって、生地全体がなめらかになるまで、木のスプーンを使って混ぜ合わせます。
3. 手で生地を大さじ1杯半サイズのボール状に丸め、油を塗っていないベーキングトレイにのせていきます。
サクサクの薄型に仕上げたい場合は、フォークで生地を上から押し、表面に網目模様を入れます。反対に、ファッジっぽい食感を楽しみたければ、丸いままの状態で焼きます。フレークタイプの塩を使用する場合は、ここでふりかけます。
4. 生地をのせたベーキングトレイを冷凍庫に5分間入れます。
5. 生地が冷えたら、薄型の場合は10分間、丸いままの場合は14分間焼きます。
6. オーブンからベーキングトレイを取り出し、そのまま2分間冷まします。その後、クッキーをワイヤーラックへ移し、完全に冷めたら、たっぷりの冷たいミルクといっしょにお召し上がりください。
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Image: Claire Lower
Source: Eater, Allrecipes, Justin's
Claire Lower - Lifehacker US[原文]