仕事で自信があり、聡明に見えるのはいいことですが、自分の価値を強調するつもりで発した言葉が、実際には思い上がった印象を与えることもあります。
もちろん、原因は声色や文脈、特定の状況によることが多いですが、職場ではほとんど使わないほうがいい特定のフレーズもあります。
今回は、職場で使うのは避けたいフレーズについてお教えします。
職場では横柄に思われるフレーズを使うのは避ける
『You're Saying It Wrong』の著者であり、同名のNPRポッドキャストのホストでもあるKathryn PetrasとRoss Petrasは、職場で自信があるように見えるのと、横柄に見える違いは微妙なところにあると言います。
「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された2011年の研究を使って、職場では避けたほうがいい、ほとんどの場合横柄に思われてしまうフレーズの一覧を作成していました。
- 「自慢するつもりじゃないけど、……」 ー はい、では自慢しないでください。
- 「自分は知ってたけど……」(もしくは「みんな知らないの?」) ー 経験は人それぞれ違うので、知らないこともあります。
- 「まず間違いないとは思うけど……」 ー 何かを推測したり、取り繕ってごまかしたりするより、知らないと言う方がましです。
- 「気を悪くしないでほしいんだけど……」 ー これを言ったところで、その後に続く内容が和らぐことはありません。
- 「私が…」「私の場合…」など自分のことばかり話さない ー 多分あなたのことは聞いてません。
- 「いや、冗談だから!」 ー 人を馬鹿にした後で、このような受動攻撃的な言い方をしても、何でも言っていいという免罪符にはなりません。「気を悪くしないでほしいんだけど……」と同じです。
- 「多分知らないと思うけど……」 ー 失礼な枕詞を付けずに、ただ情報を共有してください。
- 「私があなただったら……すると思う」 ー 自分の立場だったらどうするかと、具体的に相手に聞かれていない限り、このフレーズは要りません。
職場でもっと効果的にコミュニケーションをする方法
上記のようなフレーズを使う代わりに、Petrasesたちは職場でコミュニケーションする時に、以下のような一般的な言葉遣いや方法をすすめています。
- 自分が常に正しいと思い込んだり、主張したりするのではなく、同僚の話に耳を傾け、相手の立場を考えましょう。また、相手が話している時は、話を遮らないことです。
- 知識や自信があるように見えるからという理由だけで、話なす癖はやめましょう。何か新しい情報や役に立つことがある場合は、会話に参加していい影響を与えることができます。
- 自分のことばかり話すのではなく、他の人の経験も聞いてみましょう。意見についても同じです。自分が言いたいことがあるからといって、必ずしもそれを共有する必要はありません。
- 「私が」「私の」「私に」ではなく、「私たちは」「私たちの」のような連帯感のある言葉を使いましょう。少なくともチームプレーができるような言い方をしてください。