いつもは「CCleaner」のような「PCクリーナー」アプリは好みません。こうしたアプリを使っても、PCに既に内蔵されているのと同じクリーンアップオプションが(時には有料で)見つかるだけのことも多いからです。
しかし、「PC マネージャー」は例外です。 これはMicrosoft が開発したもので、非常によく機能するからです。
PCマネージャーは現在ベータ版ですが、「Windows 10 バージョン1809」以降のバージョンのOSで動作するため、早めに試して自分のPCに合うかどうかを確認することができます。
ただし、注意が必要です。インストーラとアプリは両方とも自動的にデフォルト設定で英語になりますが、ダウンロードページは中国語になっています。このアプリは中国のPC市場をターゲットにしているようです。
しかし、どこにいたとしても完璧に動きますし、間違いなく本物です。
今日のワークハック:PCマネージャーでPCの速度が低下している原因を検出する

PCマネージャーは、UIがシンプルで、PCの速度を低下させているよくある問題を検出・修正するのに役立ちます。たとえば、「Startup apps(スタートアップアプリ)」のボタンをクリックすると、PCの起動時に一部のアプリが起動しないようにできます。
「Process management(プロセス管理)」オプションを使用すると、実行中のアプリのメモリ使用量を確認でき、アプリはワンクリックで終了することが可能に。
一番便利なオプションは「Boost(ブースト)」で、即座にRAMを解放してPCから一時ファイルを削除できます。
テストを行なったところ、このボタンのクリック後にはRAMの使用率が62%から45%に減少し、Firefoxのメモリ使用量は1.9GBから412MBになりました。これは、一時的ではあるにしても、PCをスピードアップする良い修正方法です。
このアプリには「Storage Manager(ストレージマネージャー)」オプションもあり、Windowsの内蔵アンインストーラーや「Storage Sense」機能にリンクしているため、大容量ファイルやジャンクファイルを見つけて削除することができます。
また、「Security(セキュリティ)」タブでは、Windowsアップデートをすばやくチェックし、マルウェアのスキャンを実行することができます。
たしかに、こうしたオプションはWindowsのほかのさまざまな場所にもありますが、PCマネージャーを使うと一度にすべて見つかるので、簡単です。
完璧ではなくても選ばれる理由
このアプリも完璧なわけではありません。たとえば、特定のアプリをアンインストールしたあとに残るファイルを削除するオプションなど、追加の機能がいくつか欲しいところです。
しかし一番重要なのは、提供元が信頼できる開発者。つまり、PCに広告やマルウェアを押し付けてくる可能性は低いでしょう。
また、遅くなったPCをスピードアップしたり、家族が使っているPCのトラブルシューティングに使ったりするには良い(無料の)選択肢です。今、自分のPCが重いなと感じている人、一度試してみませんか?
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
Source: Microsoft