Macには、アプリを起動する方法がいろいろあります。代表的なのは、アプリをDockにピン留めしておいたり、Spotlightでアプリを検索して開いたりする方法です。
けれども、「フローティングDock」を使えば、さらにすばやくアプリを起動することができます。
カーソルがどの位置にあっても、Dockを瞬時に開けるアプリを2種類ご紹介します。
大型のモニターを使用していたり、トラックパッドでMacBookを操作していたりする人は、これらのフローティングDockアプリを利用すると、ショートカットキーを使ってアプリを起動できるので、時間の節約になります。
Spotlightの検索速度が使っているうちに落ちてくるのが不満なら、なおさらこうしたアプリは便利でしょう。
Spotlightをより優秀なランチャーに置き換えたとしても、アプリ名を手動で入力するかぎり、フローティングDockアプリを使うよりは時間がかかります。
フローティングDockアプリに興味をそそられた人は、「Charmstone」か「Orbital」をダウンロードしてみてください。どちらにも似たような機能を備え、アプリをすばやく起動できるという点では、負けず劣らず優秀です。
今日のワークハック:フローティングDockを使って、アプリを瞬時に起動する
Charmstone

Charmstoneは、Mac App Storeから入手できます。
無料版では、フローティングDockに4つのアプリをピン留めすることが可能です。1回限りで約10ドル(1600円)支払えば、有料のフルバージョンとなり、アプリの表示スロットを16個まで増やせます。
CharmstoneのフローティングDockを立ち上げるには、「Command + Option」キーを押しながら、カーソルを好きな方向に動かしてください。アプリを起動するのに、改めてクリックする必要はありません。
たとえば、「Command + Option」を押しながらカーソルを右に動かすと、右側に表示されたアプリが開くという仕組みです。カーソルを動かすだけで、その方向に表示されているアプリを開くことができます。
フルバージョンのCharmstoneを最初に立ち上げた時、アプリは8個までしか表示されません。Charmstoneには、ニア・モードとファー・モードがあるからです。
起動ショートカットキーの「Command + Option」を押しながら、カーソルをほんの少し動かすと、ニア・モードにピン留めされたアプリが開きます。
残りのファー・モードのアプリを表示したい時は、ショートカットキーを押しながら、カーソルをさらに遠くまでドラッグしてください。
Charmstoneを立ち上げるためのショートカットキーは、変更することができます。
「Command」「Option」「Shift」「Function」「Control」キーを使って好きな組み合わせを設定し、それを押しながらカーソルを動かせば、アプリを起動することができます。
Orbital

Orbitalは、より設定に手間をかけずに使うことができます。お使いのDockを再現し、アプリをDockと同じ順番で表示してくれるからです。
たとえば、Orbitalにアプリを8個表示するように設定すれば、Dockに並んでいる最初のアプリ8個が選択されます。
またOrbitalのほうが、起動もほんの少しすばやく、ショートカットキー(Alt + X)を押すだけで立ち上がります。一緒にカーソルを動かす必要はありません。
無料版では、最大6個のアプリをピン留めできます。およそ12ドル(1813円)の有料版に切り替えると、アプリの表示スロットが20個に増えます。アイコンの大きさを変えることも可能です。
Orbitalは、パワーユーザーが期待するほどカスタマイズが自在だというわけではありませんが、それが魅力でもあります。Orbitalは文字通りのフローティングDockです。
一方のCharmstoneは、どちらかというとカスタマイズ可能なアプリランチャーです。
どちらも無料版がそれなりに使えますので、両方を試したうえで、ご自分に合ったほうを決めるといいでしょう。アプリを開く時間を少しでも短縮させたいという人は、ぜひ試してみてください。
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
Source: Charmstone, Orbital