iDeCo(イデコ)の証券会社選びに迷っている方のために、特におススメなSBI証券と楽天証券から、商品ラインアップをカテゴリ別に比較し、解説します。

最後まで読めば、各社商品の種類や特徴を把握したうえで、購入したい商品が見つかるでしょう。

iDeCo(イデコ)を始めるにあたり、まずSBI証券、楽天証券を比較して迷ってしまう方は多いようです。どちらも運営管理手数料が無料など、さまざまな面でおすすめの証券会社です。今回は、商品ラインアップを比較してその違いを見ていきます。

目次

  1. iDeCo(イデコ)の取扱商品数比較
  2. 商品ラインアップのアウトライン
  3. 国内株式 インデックス型
  4. 国内株式 アクティブ型
  5. 海外株式 インデックス型
  6. 海外株式 アクティブ型
  7. 国内債券
  8. 海外債券
  9. 国内外REIT(リート)
  10. バランス型
  11. ターゲットイヤー型
  12. コモディティ
  13. SBI証券と楽天証券のiDeCo(イデコ)対象商品の違いは?

iDeCo(イデコ)の取扱商品数比較

iDeCo(イデコ)での投資信託の取扱商品数は、上限が35本と決められています。

金融機関によって取扱商品数にばらつきがありますが、SBI証券(セレクトプラン)では37本、楽天証券では31本と他の金融機関よりも多くの商品から選べるようになっています。

SBI証券(セレクトプラン)楽天証券
投資信託3731
定期預金11

商品ラインアップのアウトライン

まず、SBI証券、楽天証券のiDeCo(イデコ)対象商品について、主なシリーズのラインアップ、代表的な銘柄などの特徴を挙げていきます。

SBI証券

  • 人気の低コストファンドシリーズ(eMAXIS Slim シリーズ、購入・換金手数料なしシリーズ)がラインアップ
  • 独自のファンド(SBI・全世界株式インデックス・ファンド、EXE-i グローバル中小型株式ファンドなど)が選べる
  • iDeCo(イデコ)の取扱本数上限である35本に到達しており新商品追加は期待できない

楽天証券

  • 注目の楽天バンガードシリーズ(楽天・全米株式インデックス・ファンドなど)がラインアップ
  • 低コストファンドシリーズ はたわらノーロードを取り扱い

国内株式 インデックス型

続いて、国内株式、海外債券などといったカテゴリ別に、商品を比較してみます。

国内株式のインデックス型は、SBI証券も楽天証券も、それぞれTOPIX、日経225に連動する商品が1本ずつ。また、純資産総額は100億円を超えているものが多く、投資信託の規模としては十分です。

運用コスト(信託報酬)を見ると、SBI証券の方がやや低コストになっています。

SBI証券

商品名ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)TOPIX0.154%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド日経平均0.154%以内

楽天証券

商品名ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドTOPIX0.176%
たわらノーロード 日経225日経平均0.187%

インデックス型は、やはりeMAXIS Slimシリーズ、購入・換金手数料なしシリーズが低コスト。

国内株式 アクティブ型

アクティブ型とは、独自の選定基準によって投資先を選び、インデックスを上回る成果を目指す投資信託のこと

SBI証券の国内株式を対象としたアクティブ型では、中小型株を主な投資対象とした商品が4本中3本と多くラインアップ。「ひふみ年金」「野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)」「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>」が該当します。

「ひふみ年金」は、主に国内の成長企業に投資する人気の投資信託「ひふみ投信」のiDeCo(イデコ)版。長期の資産形成応援という意味合いで、ひふみ投信よりも運用コスト(信託報酬)が低めに設定されているのが特徴です(ひふみ投信は1.078%)。

一方、楽天証券のアクティブ型は、主に大型株式に投資する「コモンズ30ファンド」「iTrust日本株式」と、成長性に注目して投資する2本「フィデリティ・日本成長株・ファンド」「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」という4本のラインアップに。

SBI証券

商品名ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
ひふみ年金なし0.836%
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)RUSSELL/NOMURA Total Market Growth インデックス0.935%
つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド)なし0.99%
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>なし1.65%

楽天証券

商品名ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
iTrust日本株式なし0.979%
コモンズ30ファンドなし1.078%
フィデリティ・日本成長株・ファンドTOPIX1.683%
MHAM日本成長株ファンド<DC年金>なし1.705%

コモンズ30ファンド」は、グローバルでの成長が期待できる国内企業30社に厳選投資している投資信託です。

海外株式 インデックス型

海外株式の投資先は、主に米国、主要先進国、全世界、新興国の4つ

インデックス型は、SBI証券が9本、楽天証券が4本とSBI証券の方が多くなっています。しかし、SBI証券ではMSCIコクサイ インデックスに連動する商品が3本など類似商品も多く、インデックス型のバリエーションとしてはSBI証券と楽天証券に大きな差はありません。

楽天証券で注目されているのは2本。

楽天バンガードシリーズ「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))」です。

これらは、世界最大規模の資産運用会社であるバンガード社の人気ETF、「VTI」と「VT」に連動する低コストの投資信託商品。

VTIやVTは米国ETFであるため、通常は売買手数料や為替手数料がかかることが多いのですが、この楽天バンガードシリーズには、これらの費用がかからず、iDeCo(イデコ)の対象でもあるため、非課税メリットも受けられる特徴があります。

SBI証券では、低コストファンドシリーズの「eMAXIS Slimシリーズ」を中心としたラインアップ。なかでも、世界の中小型株式市場に投資する「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」はSBI証券ならではの取り扱い商品です。

SBI証券

商品名投資先ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)米国S&P5000.0968%以内
iFree NYダウ・インデックス米国NYダウ0.2475%
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
主要先進国
(日本除く)
MSCIコクサイ インデックス0.1023%以内
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 主要先進国
(日本除く)
MSCIコクサイ インデックス0.176%
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC用)主要先進国
(日本除く)
MSCIコクサイ インデックス0.1144%以内
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)全世界
(日本除く)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス0.1144%以内
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(愛称:雪だるま(全世界株式))
全世界
(日本除く)
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス0.1102%程度
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 新興国MSCIエマージング・マーケット・インデックス0.187%以内
EXE-iグローバル中小型株式ファンド全世界
日本含む)
なし0.331%程度

楽天証券

商品名投資先ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) 米国CRSP USトータル・マーケット・インデックス0.162%
たわらノーロード先進国株式 主要先進国 (日本除く)MSCIコクサイ インデックス0.10989%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))全世界 (日本含む)FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス0.202%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式新興国MSCI エマージング・マーケット・インデックス0.374%

運用コストが0.1~0.2%程度と低コストの商品が多いよう。

海外株式 アクティブ型

海外株式のアクティブ型では、セゾン投信の人気ファンド「セゾン資産形成の達人ファンド」が、両社ともiDeCo(イデコ)の対象。これは、9つのアクティブファンドに投資することでコストを抑えながら国際分散投資ができる投資信託となっています。

楽天証券は投資先が全世界である投資信託が3本です。一方、SBI証券は全世界のほか、米国、アジアの新興国を投資先とする投資信託もあり、バリエーションが豊かになっています。

SBI証券

商品名投資先ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね米国なし0.99%
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)主要先進国 (日本除く)MSCIコクサイ インデックス1.21%
ひふみワールド年金全世界 (日本除く)なし1.1%
朝日Nvestグローバル バリュー株オープン
(愛称:Avest-E)
全世界 (日本除く)なし1.98%
セゾン資産形成の達人ファンド全世界 (日本含む)なし1.35%±0.2%程度
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンドアジアの新興国
(バングラデシュ・モンゴル・ベトナム等)
なし2.124%程度

楽天証券

商品名投資先ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド

(DC向け)
主要先進国 (日本除く)MSCIコクサイ インデックス1.463%
iTrust 世界株式全世界 (日本除く)なし0.979%
セゾン資産形成の達人ファンド全世界 (日本除く)なし1.54%

セゾン資産形成の達人ファンドは、2007年に運用が始まり、純資産残高が1,900億円を超えています(2022年8月現在)。

国内債券

国内債券に投資する投資信託は、SBI証券では1本、楽天証券では2本のみ。

SBI証券の「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」、楽天証券の「たわらノーロード国内債券」は、国内債券の主要なインデックスであるNOMURA-BPI総合に連動する商品です。運用コストは、「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の方が少し低くなっています。

楽天証券の「明治安田DC日本債券オープン」は、アクティブ型の投資信託となっておりNOMURA-BPI総合を上回る成果を目指しています。

SBI証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
eMAXIS Slim 国内債券インデックスインデックス型NOMURA-BPI総合0.132%以内

楽天証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
たわらノーロード国内債券インデックス型NOMURA-BPI総合0.154%
明治安田DC日本債券オープンアクティブ型NOMURA-BPI総合0.66%

国内債券の投資信託は、リスクを抑えて運用したい方向け

海外債券

海外債券に投資する投資信託は、SBI証券、楽天証券ともに4本。それぞれ商品は違いますが構成は似ています。

先進国債券(ヘッジあり・なしで各1本)、新興国債券に投資するインデックス型とアクティブ型が各1本ずつとなっています。

SBI証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
eMAXIS Slim
先進国債券インデックス
インデックス型FTSE世界国債インデックス
(除く日本、ヘッジなし・円ベース)
0.154%以内
インデックスファンド
海外債券ヘッジあり
(DC専用)
インデックス型FTSE世界国債インデックス
(除く日本・円ヘッジベース)
0.737%
iFree新興国債券
インデックス
インデックス型JPモルガン・ガバメント・ボンド・
インデックス・エマージング・マーケット・
グローバル・ダイバーシファイド
(円換算ベース)
0.242%
SBI-PIMCO 世界債券
アクティブファンド
(DC)
アクティブ型なし0.8294%

楽天証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
たわらノーロード先進国債券インデックス型シティ世界国債インデックス0.187%
たわらノーロード先進国債券
(為替ヘッジあり)
インデックス型シティ世界国債インデックス0.22%
インデックスファンド海外新興国
(エマージング)債券(1年決算型)
インデックス型JPモルガンGBI‐EMグローバル・
ディバーシファイド
0.374%
みずほUSハイイールドファンド
<DC年金>
アクティブ型ICE BofAML・US・キャッシュ・
ペイ・ハイイールド・インデックス
(円ベース)
1.54%

「為替ヘッジあり」とは、為替相場変動の影響を抑えること。その分のコストがかかるため、運用コストが高くなっています。

国内外REIT(リート)

そして国内外のREIT(リート)へ投資する投資信託は、海外のインデックス型についてはSBI証券、楽天証券ともに同じ商品で、国内のインデックス型も同じ指数への連動を目指す商品です。

楽天証券にはアクティブ型があり、これは参考指数である東証REIT指数を上回る成績を収めています。

SBI証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイJリートインデックスファンド
インデックス型(国内)東証REIT指数(配当込み)0.275%以内
三井住友・DC外国リートインデックスファンドインデックス型(海外)S&P先進国REIT指数
(除く日本、税引後配当込み、円ヘッジベース)
0.297%以内

楽天証券

商品名分類ベンチマーク運用コスト(信託報酬)
三井住友・DC日本リートインデックスファンドインデックス型(国内)東証REIT 指数(配当込み)0.275%
野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)アクティブ型(国内)参考指数:東証REIT 指数1.045%
三井住友・DC外国リートインデックスファンドインデックス型(海外)S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込み、円換算ベース)
0.297%

REIT(リート)とは、不動産に投資する投資信託のこと。

バランス型

バランス型の投資信託とは、株式、債券など複数の資産に投資する投資信託商品を指します

バランス型の投資信託は、SBI証券は低コスト中心です。一方、楽天証券は低コストのもの、資産配分を経済情勢などにより適宜調整するものなど幅広く取り扱っています。

ローコスト・ハイクオリティ運用で定評のある、バンガード社のインデックスファンドに投資する、セゾン投信の人気ファンド「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、両社ともiDeCo(イデコ)の対象商品となっています。

SBI証券

商品名投資比率運用コスト(信託報酬)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)株式(国内・先進国・新興国)、
債券(国内・先進国・新興国)、
REIT(国内・先進国)、各12.5%
0.154%以内
iFree年金バランス年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
基本ポートフォリオに近づける
0.1749%
SBIグローバル・バランス・ファンド株式40%、債券60%0.27%程度
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド株式50%、債券50%0.56%±0.02%程度

楽天証券

商品名投資比率運用コスト(信託報酬)
楽天・インデックス・バランス
(DC年金)
株式15%、債券85%0.162%
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド株式50%、債券50%0.58%
三菱UFJ DCバランス・イノベーション
(KAKUSHIN)
株式(国内0-22%、先進国0-22%)、
債券(国内0-51%、先進国25%)
0.66%
投資のソムリエ<DC年金>
配分比率は適宜変更1.21%
三井住友・DC世界バランスファンド
(動的配分型)
配分比率は適宜変更1.292%

「投資のソムリエ」の投資哲学は「大きく負けないこと」。そのために徹底した配分戦略のもと、リスクコントロールが行われているファンドです。

ターゲットイヤー型

ターゲットイヤー型とは、ターゲットイヤー(安定運用開始時期)に向けて、株式中心の積極的な運用から債券中心の安定的な運用へ資産配分を自動的に変更していく投資信託のこと。

両社ともターゲットイヤーごとに投資信託が用意されています。

資産配分を自動的に変更するため、通常のバランス型投資信託よりも運用コストが高めに設定されています。

SBI証券

商品名当初投資比率運用コスト(信託報酬)
セレブライフ・ストーリー20250.6509%程度
セレブライフ・ストーリー20350.6484%程度
セレブライフ・ストーリー20450.6462%程度
セレブライフ・ストーリー20550.6427%程度

楽天証券

商品名当初投資比率運用コスト(信託報酬)
楽天ターゲットイヤー2030先進国株式54 %、ヘッジ付き先進国債券46 %0.8275%
楽天ターゲットイヤー2040先進国株式75%、ヘッジ付き先進国債券25 %0.8375%
楽天ターゲットイヤー2050先進国株式75%、ヘッジ付き先進国債券25 %0.8375%

コモディティ

コモディティには、SBI証券は国内の金(ゴールド)、楽天証券は海外の金を投資対象とする投資信託がラインアップされています。

SBI証券

商品名投資先運用コスト(信託報酬)
三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)金(国内)0.99%程度

楽天証券

商品名投資先運用コスト(信託報酬)
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)金(海外)0.895%

SBI証券と楽天証券のiDeCo(イデコ)対象商品の違いは?

SBI証券楽天証券のiDeCo(イデコ)対象商品(投資信託)を比較してみると、

どちらも大差はありませんが、海外株式の部分ではSBI証券のほうが選択肢がやや広いようです。

そのほかにも気になる商品を見てみたり、運用コストで選んだり、ご自身のライフスタイルや希望にあうものをじっくりと検討してみてください。

iDeCo(イデコ)におすすめの金融機関

iDeCo(イデコ)を始めるなら、運営管理機関手数料が無料で、取扱商品数が多いSBI証券、楽天証券がおすすめです。楽天証券は、口座開設と同時にiDeCoの資料請求ができます。

>>SBI証券 iDeCo

>>楽天証券 iDeCo

iDeCo(イデコ)についてはこちらの情報も参考にしてください

>>iDeCo(イデコ)の手数料・商品比較 どこがおすすめ?

>>つみたてNISA(積立NISA)とiDeCo(イデコ)を比較 どちらがよい?

<2022年9月27日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

*本記事は、Fin/d(ファインド)より提供のコンテンツを加筆変更して掲載しています