タブレット端末は万能だと思っています。軽いし、タッチペンで書き込みもできる。キーボードをつなげれば仕事もできるし、アプリを使って画像や映像編集もできる。オンもオフもカバーしてくれて手放せない相棒です。
でも、「なんでもできるからこそ困る」こともあるでしょう。
まず、一台で多くをカバーできるタブレットは高額になりがちです。それに、さまざまなシチュエーションで使うからダメージも受けやすい。
限られた機能だけでいいから、もう少し安く手に入らないかな…。
そんなときに出会ったのがAmazonの『Fire HD 8 Plus』でした。
万能ではないものの、気軽に使える安価タブレット
まず、大まかなスペックを紹介します。
『Fire HD 8 Plus』のボティはシンプル。再生利用プラスチックを35%使用しており、デザイン面でのファンシーさはあまり見られません。
SIMカードのスロットはないので、外で使いたい場合は、テザリングかフリーWi-Fiにつなぐ必要があります。
値段は32GBで本体のみが1万3980円。64GBでも1万5980円(ともに一括払い)とかなり安価です。

デフォルトのアプリは、Amazon、Prime Video、Kindle、Amazon MusicといったAmazonの基本的なサービスと、メール、カメラ、インターネットブラウザのSilk、アプリストアなどなど。

ホーム画面には、読みかけのKindle本や視聴途中のPrime Videoが表示されます。
これにより積読癖が解消されつつあるのが感じられました(タスクの見える化は大事!)。

解像度は1280×800で画面は明瞭。Dolby Atmos搭載なので音もクリアで美しいです。
また、イヤホンジャックがあるので、有線イヤホンをつけてコンテンツを楽しむことができます(これは地味にうれしい!)。

「Showモード」をオンにすれば、時計として利用可能。
アプリストアでNetflixやDisney+などのアプリも入れられますが、アプリの種類はAppストアやPlayストアほど豊富ではありません。
この点は、iPadなどと同じくらいの使い勝手を期待していたら拍子抜けするかも。

フロントとバックにカメラがついているのでZoomなどのオンライン通話アプリも使えます。
あ、Google Playはサポートしていないので悪しからず。
限定した使い方をしたい人にピッタリ!
ローンチ当時からAppleのiPadを使い倒している筆者が、『Fire HD 8 Plus』を1週間ほど使ってみた感想ですが、「限定した使い方をしたい人にピッタリ」で、「想像していたよりはるかに良かった」でした。
『Fire HD 8 Plus』は全方向に優れているわけではなく、製品パッケージにも「観て、聴いて、読んで、つながる」と書かれている通りエンタメ系に強いのが特徴です。

タブレットを買ったのはいいけれど、動画再生や読書にしか使っておらず高額タブレットのポテンシャルをいかしきれていない人や、筆者のようにエンタメ垂れ流し専属デバイスとしてのタブレットが欲しいけれど、新たにiPadを購入するのはちょっと…という人に最適。
中でも、特に筆者がとても便利だと感じているのがキッチンでの使用です。
炊事をしながらエンタメを楽しむのはもちろん、手が汚れていてもAlexa搭載だから音声操作可能です。
筆者はキッチンに『echo show 5』を置いていますが、『echo show 5』だと設置するためにある程度のスペースを確保しなくてはなりません。
『Fire HD 8 Plus』なら立てかけておいたり、マグネット固定するフックをつかってみたりして柔軟性高く配置できるでしょう。
エンドレスに好奇心を満たしてくれる相棒になるはず

安価で気兼ねなく使えて、エンタメを楽しむのに最適。
しかし、『Fire HD 8 Plus』は万能というわけではなく、AmazonのPrime VideoやKindle Unlimitedに入っていないと魅力は半減です。
こういったサービスにアクセスできれば、エンドレスに知的好奇心を満たしてくれる最高の相棒になってくれるはず。
Kindleデバイスのように漫画のページをめくるたびに白黒反転しないのも良いし、何より、読みかけや視聴途中のコンテンツが表示されることで「読み終わらせないと」とか、「最後まで観よう」という気にさせてくれます。
これはほかのタブレットでは得られなかった機能なので、気に入りました。
筆者はAmazonサービスのヘビーユーザーなので、「個人的に購入しても良いな」と思いましたよ。
Source / 製品貸出: Amazon.co.jp