年末年始というのは、本当にやることが多いです。しかし、やりたいことをできるだけ全部やろうとすると(全員にプレゼントを買って、全部のイルミネーションを見に行って、すべてのパーティーに参加する)、燃え尽きてしまう危険性があります。
それに、女性の場合は、人になんでもやってあげようとすることが多いです(いつもではないかもしれませんが)。
AmeliaとEmilyのNagowski姉妹の著書『Burnout』では、このような状態を「ヒューマン・ギバー・シンドローム(与える人症候群)」と呼んでいて、この時期に特に陥りやすい燃え尽き症候群の1つとされています。
今回は、燃え尽き症候群の兆候を見抜く方法と、ならないようにする方法を教えます。これを知って、年末年始に疲れ果てずに、家族や友だちと楽しく過ごせるようにしましょう。
与えることでどうして燃え尽き症候群になるのか?
誰かに何かをしてあげることは、当然ながらいいことですが、常にお世話をしたり、与えたりしていると、燃え尽き症候群になります。
問題は、誰かを助けることが自分のストレスサイクルを動かす方法だと考えている場合です。自分ではなく他人の面倒を見ることで、自分を犠牲にしているのです。
学校の子どものクリスマス会のお手伝いをしたり、おもちゃの寄付のお世話をしたり、家族のクリスマスのプレゼントを買ったり、さらにそれを家族や子どもの代わりにやったりもします。
「Feminist Survival Project」のポッドキャストで、Emily Nagowskiは「ヒューマン・ギバー・シンドローム」に関して、次のように話していました。
人口の半分を燃え尽き症候群にするシステムを考案するとしたら、これほど効率的なものはありません。
年末年始のやるべきことをすべて終えても、まだやることは残っています。家の中は散らかっているし、パンデミックもまだ続いています。また、この時期はいつも以上に家族もストレスを抱えやすいです。
すでに今の時点で、燃え尽き症候群がどのようなものかわかっている人もいるでしょう。怒りっぽくなり、疲れて、不健康にもなり、自分が病気になるように仕向けているのです。
年末年始の燃え尽き症候群にならないようにするには
この年末年始を乗り越え、燃え尽き症候群にならないようにする最初の方法は、自分自身の兆候に気づくことです。
Nagowski姉妹は、ただの他人ではなく、自分の大事な人に何かを与えたり、お返しをした時にどんな気分になるかを観察しなければならないと言っています。さらに、ポッドキャストの中でEmilyは次のように話しています。
相手に与えれば与えるほど、相手はあなたからもらってもいいという尊大な気分になります。
もちろん、子どもはお返しをする必要がない人に含まれますが、大人の場合は、あなたからもらうだけでなく、あなたに与える必要もあります。
相手があなたに何も与えない場合、その人から離れるか、相手に自分のことも助けてほしいとか、そこまで期待しないでほしいとはっきりと伝えましょう。
その人が配偶者やパートナーの場合は、Eve Rodskyの著書『Fair Play: A Game-Changing Solution for When You Have Too Much to Do(and More Life to Live)』を読むのをおすすめします。
しかし、その人が友だちや上司、PTAの人、親戚などの場合は、断ったり、「今はそれはできません」と言う練習をしたり、単に自分のことを利用できないようにするのがいいです。
私はフリーランスのライターとして、冬休み前のこの2週間、物理的にはもっと何かできたと思います。
しかし、いくつかの締切、クリスマスの買い物、年末年始に注意が必要な自分の精神衛生を考えたら、予定を入れない時間を確保しなければならず、誰かに何かを頼まれた時も対応しませんでした。
個人的にはこれを「トリアージ(行動の優先順位付け)」と呼んでいます。やることがたくさんある時は、ToDoリストを効率化して、今すぐやらなくてもいいことは削除するようにしています。
1月に余裕ができたらやってもいいですが、12月にはやらなければならない仕事をやる必要があります。
「ヒューマン・ギバー・シンドローム」に打ち克つ
燃え尽き症候群にならないようにする最後の方法は、「ヒューマン・ギバー・シンドローム」になった時に、「他人の休養と喜びを祝うこと」だとNagowski姉妹は言います。
Nagowski姉妹曰く、私たちは何もかも自分でやらなければと思うだけでなく、自分と同じくらいやらない人を恨みがちになるのだそうです。
友だちが、年末年始は家で静かに過ごしたいから家族との食事会はやめたと言った時に、「それはいいね」と皮肉っぽく言うのではなく、自分もそうしたいのに「できない」と思い、気楽になれた友だちに腹が立つのです。
友だちが必要な休みを取れたことを祝福してあげましょう。
あなたも、子どもたちがぐずり出して、これまでのあらゆる人生の決断を後悔する前に、子どもを寝かしつけるために、家族の食事会や忘年会を早めに切り上げて帰ることを検討してみてはいかがでしょうか。
新年のコンサートを楽しめる子どもがいない親戚を妬むのではなく、一緒に喜びましょう。あなたも誰にも頼まず、罪悪感も持たずに、自分のためのご褒美や楽しみを味わいましょう。
ぬくぬくと家で楽しい映画を見たり、寒空の下を散歩に出て星空を見上げたり、あるいはただ何もない暗闇に叫ぶのもいいかもしれません。
Source: BURNOUT, Feminist Survival Project 2020, Amazon