レンズの大きさで差が付いてるようです。

iPhone 14もPixel 7も、「Pro」がついてるほうがすごいということはわかっています。でも「Proなしの無印バージョンはどうなのでしょうか? iPhone 14とPixel 7はプラットフォームが違うだけで、ターゲットになるのは結局同じ人たちです。

つまり、アップグレードはしたいけど、そこまでスマホにお金をかけたくはない人たちです。

iPhone 14とPixel 7のカメラ性能はだいたい同じなので、どっちを選んでも失敗ってことはありません。ただ状況によっては、Pixel 7お得意のNight Sightがあっても、iPhone 14のほうがちょっとだけうまく撮れるようです。

このようなところが、お値段の差ができる理由の1つになるのかもしれません。

まずはスペック見比べ

撮った写真を比べる前に、iPhone 14(左)とPixel 7(右)のカメラの中身を比べてみましょう。

iPhone 14: アルゴリズムが進化

iPhone 14のカメラシステムは、iPhone 14 Proのそれとは違ってます。メインカメラは1200万画素、F値1.5、超広角カメラも1200万画素で視野角は120度あります。

望遠レンズはありません。前面にも1200万画素のカメラが設置され、こちらはF値1.9となります。iPhone 14のSoCは1つ前世代のA15 Bionicですが、去年のiPhone 13 Proに載ってたものからはアップグレードされてます。

Appleいわく、カメラのアルゴリズムも進化したそうです。

Pixel 7: 圧倒的な画素数

Pixel 7もデュアルカメラで、Pixel 7 Proにある第3のカメラ、つまり望遠がありません。背面のメインカメラは5000万画素でF値1.85、超広角カメラは1200万画素で視野角114度

Pixel 7がiPhone 14より有利なのは、カメラ画像をAIで処理することに特化したTensorチップを載せてる点です。Pixel 7もPixel 7 Proも、同じTensor G2搭載です。

色味のチューニングの違い

iPhoneとPixelのプラットフォーム以外の違いは、カメラの色温度です。iPhone 14のほうがより実物に近く、空気が霧っぽければ写真映りもぼやけます。

色としては黄色とか緑に寄ってます。逆にPixel 7だと、青とか赤のパンチが効いてて、それが時に強すぎることもあります。

でもライムの木はわりと同じように撮れた

色温度の違いはつねに目立つわけじゃなく、ほぼ同じように撮れることもあります。こちらは左がiPhone 14、右がPixel 7ですがまったく同じ見え方なので、この記事を書くに当たってもEXIFデータを見なきゃあやふやになるくらいです。

でも細かいところを見ると、たとえばこの写真だと、ライムの実の見え方が違います。iPhone 14のほうが前景がシャープなのに対し、Pixel 7は奥行きをだすべく輪郭をぼかしてるようです。

午後の太陽の下でも

色のチューニングは、明るい日中だとかなり似ているようです。この写真は、iPhone 14でもPixel 7でも2倍ズームしてるんですが、どちらのヤシの木もシャープでディテールも捉えていて、風に揺れる様子がわかります。

でももっとズームインしていくと、iPhone 14・Pixel 7ともにヤシの輪郭をすごく強調して、ボケないようにしてることがわかります。

ズームの違いはけっこうある

iPhone 14の最大ズームは、メインカメラでは5倍デジタルズームまでです。Pixel 7の場合、Super Res Zoomのおかげで8倍デジタルズームまで可能になってます。

iPhone 14とかPixel 7を買う時にズームを目的にすることはないと思いますが、望遠レンズがないことで何を失うのか、理解しておいたほうがいいと思います。

全体にどういうズームをしてても、Pixel 7のほうがシャープでした。前景のほうがはっきりわかりやすく、上の写真でも右のほうが木の輪郭がだいぶくっきりしてます。

一方iPhone 14(左)では、焦点を決めかねてた感じが伝わります。

遠くの風車群を撮ってみると

これは15マイル(約24km)離れた風力発電所を撮ったものです。この風景はいつも、フラッグシップスマホのカメラをテストする時に使っていて、実際iPhone 14 ProやPixel 7 Proを試した時はどちらもうまく撮れてました。

今回あえて、望遠レンズがなくてもうまくズームできるのかどうか検証すべく、iPhone 14(左)とPixel 7(右)で試してみました。

結論は、やっぱりiPhone 14とかPixel 7でズームしちゃいけません。被写体の近くで撮ってる時に、構図を思いどおりにするためにズームするとかならいいんです。

または被写体が遠くても、通りすがりのセレブリティを見つけたとかなら、何も撮らないよりはボケてても撮れてるほうがいいです。でも、飛行機とか惑星とかそういうものを、iPhone 14とかPixel 7でわざわざ撮っちゃだめです。

そういう時はやっぱりちゃんとした専用のカメラを買うか、Samsung Galaxy S22 Ultraみたいなちゃんとした光学ズームができるスマホを買うかすべきです。

屋内のハロウィンデコレーション

こちらは家の中のゆるいハロウィンデコレーションを撮ったもの。iPhone 14のほうが、Pixel 7よりも全体をうまく調整できてます。

シャープさではPixel 7のほうがやや上ですが、iPhone 14の見せ方のほうが良いと思います。照明の色温度が適切で、壁に映し出されたゴーストの光も加工しすぎてないです。

暗い屋内で差がついた

iPhone 14(左)とPixel 7(右)のナイトモードはどちらもすごく有効ですが、この写真ではiPhoneのほうがPixelよりも明るく撮れてることに驚きました。でもスペック表を見てみると、納得です。

iPhone 14のメインカメラはPixel 7より若干口径が大きく、だからシャッターを押した瞬間により多くの光を捉えやすいんですね。

暗闇で光る素材

iPhone 14(左)がPixel 7(右)より屋内の夜写真をうまく撮れるとは思ってませんでしたが、実際はここでもiPhoneのほうが全体的に明るく撮れてます。Pixel 7は、背景・前景のディテールをくっきりさせることに注力しているようです。

いわゆる夜景

残念ながら、iPhone 14(左)もPixel 7(右)も、夜を徘徊するコヨーテまでは浮かび上がらせてくれませんでした(この撮影中、遠吠えのコーラスが聞こえていたのですが)。

しかし、もし月が出ていて遠くにきれいな夜景が見えたら、どっちのスマホでも少なくともそのエッセンスを捉えることができる、ってことはお伝えできたかと思います。

屋内の鮮やかな色

iPhone 14(左)が、色の鮮やかさでPixel 7(右)に勝てるとも思ってませんでした。それともSamsungに勝つのはムリってことだったかな(Samsungは写真の色を鮮やかにしすぎるって、悪い意味で有名)。

ともあれ、レンズ口径の違いのおかげで、この写真のクマの蛍光色がiPhone 14ではうまく出ています。左のおもちゃも、iPhone 14では蓄光素材のグリーンが出てますが、Pixel 7では白っぽくなっちゃってます。

Pixel 7のほうがもっとディテールが細かいですが、棚の下のホコリまで強調されてるので、そこは目立たせなくていい…ってなります。

どっちも十分良いカメラ

そんなわけで、iPhone 14(左)もPixel 7(右)も、明るい日中や暗い夜に素敵な写真を撮ってくれます。Pixel 7のほうが600ドル(日本価格8万2500円)からでお手頃なんですが、おすすめはストレージ多めの256GBです。

対するiPhone 14は、128GBでも800ドル(日本価格11万9800円)からです。

iPhone SEとPixel 6aみたいな、ミッドレンジ同士で比べて見るのも面白いでしょうね。カメラのアルゴリズムは同じような感じでも、お値段はだいぶ安くなってるので。

訳:福田ミホ/Photo: Florence Ion - Gizmodo US

ギズモード・ジャパンより転載(2022.11.15公開記事)