かつて、iPhoneの生産性向上に欠かせないツールだったSpotlightが、iOS 16では使い物にならなくなってしまいました。検索結果が瞬時に表示されることもありますが、多くの場合、数秒(あるいはそれ以上)かかってしまいます。
試す価値のある回避策がいくつかあります。
iPhoneのAppライブラリを利用する
iPhoneのホーム画面を左にスワイプし続けると、最後にAppライブラリが表示されます。この画面で、下にスワイプすると検索ボックスが開くので、探したいアプリの名前を入力してみてください。
すると、検索結果が瞬時に表示されることがわかります。米Lifehackerでも、アプリが約200個インストールされた、3年前のiPhone XS Maxで試してみましたが、毎回、ラグも遅延なく、結果が瞬時に表示されました。
つまり、SpotlightからAppライブラリの検索にマッスルメモリーを切り替えればいいということ。スワイプの数は増えますが、全体としてかかる時間は短くなります。
また、ホーム画面のページを1つだけ残して、あとはすべて隠すか削除すれば、1回のスワイプでAppライブラリにアクセスできるようになります。
それ以外の検索は、それぞれのアプリを開いて、その中の検索ボックスを使うのがよいでしょう。たとえば、連絡先を探すのにSpotlightを使う代わりに、連絡先アプリや電話アプリを開いて、そこで検索することができます。
Spotlight が表示する内容を減らす
Spotlightの速度を低下させている原因を取り除くことも可能です。もっとも、このやり方はSpotlightの機能を減らすことになるので理想的とは言えません。ほかの手段が使えないときだけ試してみるとよいでしょう。言っておきますが、少し手間がかかります。
まず、iPhoneの[設定]>[Siriと検索]で、次のオプションを無効にします。
- 提案を表示
- 最近使った項目を表示
- ”調べる”を表示
- Spotlightに表示
こうすることで、Spotlightが読み込もうとする情報が減り、パフォーマンスが改善される可能性があります。それでも改善しないなら、さらに手間がかかる方法もあります。
同じ設定ページで、下にスクロールして、任意のアプリの名前をタップします。[検索で表示]を無効すれば、Spotlightがそのアプリ内のコンテンツをインデックス化しなくなります。
Spotlightにスキャンさせたくないアプリすべてについて、この設定を無効にすることができます。もちろん、連絡先など、詳細な情報を確認したいことが多いアプリについては、この設定変更は行わないほうがよいでしょう。もっとも、ここまでやれば、遅かったSpotlightがかなり速くはなるはずです。