従業員を叱りつけ、非難し、金切り声を上げれば効果があると思っていませんか? でも、それは間違いです。

「スポーツ行動誌(Journal of Sports Behavior)」によれば、言葉による攻撃(怒鳴りつける)は動機付けと情動にネガティブな意味で関係します。ネガティブな行動変更術(人格攻撃、能力攻撃、からかい、冷笑、脅し、罵りなど)は、どのようなやり方でも効果的ではありません。

実際、一連の研究の報告で言葉による攻撃がポジティブな結果に関係した事例は一つも見つけることができませんでした。

ネガティブなフィードバックが多いほどモチベーションが落ちる

これはほぼあらゆる状況で同様です。「教育心理学(Educational Psychology)」で公表された2020年報告書によれば、学生は気分を不快にするフィードバックを本能的に無視し、気分を良くするフィードバックに耳を傾けることが明らかになりました。実際には、賞賛される頻度が高く、非難される頻度が低いほど、課題に集中する行動も高まります。

ポジティブなフィードバックとネガティブなフィードバックの比が4対1ならどうでしょうか。素晴らしいです。5対1の比ではどうでしょうか。もっと素晴らしいです。実際には、賞賛対叱責比に最大基準値はありません。つまり賞賛を受けるほど、学生は課題に集中するようになるのです。

ネガティブなフィードバックは頭に残らない

そして、「アメリカン・エコノミック・レビュー」に公表された2020年報告書では、ポジティブなフィードバックは99パーセントの人が1カ月後も覚えているのに対してネガティブなフィードバックはわずか35パーセントの人しか覚えていないことが明らかになりました。

調査員が以下のように述べています。

我々は、ポジティブなフィードバックには考え方に対する持続的な効果があることを立証した。これに対して、ネガティブなフィードバックは短期的には考え方に影響を与えるが、この効果は時間がたつと消えていく。

あるいは、調査員ではない者の表現で言えば、人を怒鳴り付ければその時は何か違うことをするけれど、長続きはしないことは確かだということです。

それは部分的には防衛メカニズムといえます。誰も自分のことをお粗末だと思いたくはないので、本能的にネガティブなフィードバックを無視してしまうのです。

怒鳴りつける人は信用されない

しかし、大きな理由としては、他人を怒鳴り付ける人はあまり信用できないとみなされることを調査が示しています。改善の方法は冷静かつ理性的に言ってくれ、それなら耳を傾けるし、覚えているよ、ということです。

賢い指導者はネガティブなフィードバックを滅多にしません。ポジティブな行動を賞賛し、物事をうまくこなす人を「見つけ」、期待に応えるように、そして自分に期待を持てるようにさせるのです。

賢い指導者は、矯正が必要な時には人ではなく行動に注目します。課題を別のやり方で実行する方法を示し、違うやり方のほうが効果的な理由を説明します。非難はしません。コーチングし、導き、訓練するのです。

ですから、4対1の賞賛対叱責比は無視しましょう。100対0で行きましょう。

Source: BYU, AEA, APA

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