敏腕クリエイターやビジネスパーソンに仕事術を学ぶ「HOW I WORK」シリーズ。

今回お話を伺ったのは、ベータ・ジャパン株式会社の代表取締役である北川卓司(きたがわたくじ)さんです。

北川卓司さんの仕事歴

2005年に独立系PR会社に入社。その後、外資系IRコンサルティング会社、ウィーン(オーストリア)に本社を構えるロモグラフィー日本支社CEO(最高経営責任者)を経て、フランスEMLYON経営大学院でMBAを取得。2015年、ダイソン世界初の旗艦店「Dyson Demo表参道」をオープン、東京統括部長を歴任。2019年末よりb8ta Japanに参画し、日本事業立ち上げに従事。現在は国内に4店舗(有楽町、新宿、渋谷、越谷)を展開する。

外資系企業を渡り歩き、シリコンバレー発のb8taに参画。日本事業をゼロから立ち上げ、創業3年で従業員が50名まで拡大中。今回は、そんな「b8ta」の代表として働く北川さんの仕事術について迫ります。

北川卓司さんの一問一答

氏名:北川卓司

職業:ベータ・ジャパン株式会社 代表取締役

居住地:東京都

現在のコンピュータ:MacBook Pro 14inch

現在のモバイル:iPhone 11 Pro

愛用のノートとペン: Marimekkoのノートとユニボールシグノの3色ボールペン 0.38mm

仕事スタイルを一言でいうと:旗を掲げるのが仕事

Marimekkoのノート、iPhone 11 Pro、AirPods(MAISON KITSUNEのケース)を愛用
Marimekkoのノート、iPhone 11 Pro、AirPods(MAISON KITSUNEのケース)を愛用

売らない店が偶然の出会いを生み出す理由

――「b8ta」について簡単に教えてください。

売ることを主目的としない店舗「b8ta」は、一般的な小売店とは一線を画す、発見や体験を訴求していく、新しい体験型のストアです。

常時50〜80ほどのアイテムが並べられており、毎月商品が入れ替わります。ガジェットや家電だけでなく、美容グッズや食品などあらゆるジャンルの商品を揃えており、ネット検索では見つけにくくたどり着きにくいもの、元々興味はなかったが初めて見て気になるものとの偶然の出会いを提供します。

ビジネスモデルは、ご出品いただいた企業様から月額の出品料をいただき、弊社からは定量的、定性的なデータをお渡ししています。

たとえば、天井に設置したカメラでお客様の行動、年齢層や性別を可視化したり、お客様の商品に対する感想をフィードバックしたりすることで、マーケティング活動の一環としてご活用いただいています。これらを総称してRaaS(Retail as a service)と呼んでいます。

立ち上げ当初は、「似ている業態や店舗は?」と聞かれることが多かったのですが、今は「b8ta」は「b8ta」として、新たなカテゴリーとして認知していただけていることも多くなりました。

社長のスケジュールはつねに公開

――仕事をする上で、欠かせないアプリは?

Google WorkspaceとSlackです。

――そのアプリで何をしますか?

メールやスケジュール管理、フォルダー管理、すべてGoogle Workspaceで一元化しています。社長の仕事は一見わかりづらいので、カレンダーは非公開のスケジュールをなくしています。

基本的にオープンにし、みなさんご自由にご覧くださいという状態です(笑)。非公開にすると、風通しが悪くなるかなと思っていて、情報の透明度を持たせることが狙いです。

Slackは、b8ta USにならって、日本でも活用しています。社内外のコミュニケーションはすべてSlackです。

そのほか、プレゼン資料はCanva、デザインの進行はFigma、営業の進捗管理はHubSpot、SmartHRやFreeeなども活用しています。

時間の使い方:仕事とプライベートは分けない

――仕事のなかで編み出したライフハックは?

「仕事とプライベートは、わけない」

前職は大きい会社だったので、時間の使い方を自由に選べませんでしたが、今は仕事とプライベートの境目なく自由にスケジュールを組んでいます。朝5時半から仕事をすることもあれば、幼稚園が休みなら子どもとレゴで遊ぶこともあります。

あえてきっちり分けずに、24時間を仕事とプライベートに自由に分配することで、ストレスが劇的に減りました。

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日常的によく使うアプリを教えて
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