30日でネイティブとスラスラ話せるようになる すごい英語音読』(牧野智一 著、SBクリエイティブ)の著者は、英語とスペイン語の通訳者で、英語講師でもある人物。いかにも外国語に通じていそうですが、自信を持って英語でコミュニケーションをとれるようになったのは大学時代の中盤以降だったのだといいます。

つまり、わずか数年間で英会話力が劇的に伸びたことになりますが、その理由は「音読」なのだとか。

もちろん、英会話力を伸ばしたいならネイティブや英語を話せる人とたくさん会話をすることがベストでしょう。しかし、日本にいながら外国人と交流する機会を増やすには、ある程度の時間と労力が必要ですし、海外に行くにはお金もかかります。

その点、音読は自分の都合のいいときに、好きなだけ取り組むことができますし、お金もほとんどかかりません。

私は通訳の仕事をしている今でも、現場に出る期間が空いてしまったときなどには音読をしています。

同時通訳の仕事をしている私の立場からみても、音読は実践に直結する最強の英語トレーニング法だと断言できます。(「はじめに」より)

そこで本書においては、自信を持って英語を話すことのできない初心者が、音読のトレーニングによって最速で英語が話せるようになるプログラムを公開しているわけです。

INTRODUCTION「音読だけで、英語が話せるようになる!」のなかから、基本的な考え方を確認してみましょう。

音読の3つのメリット

音読が実践に直結する最強の英語トレーニング法だと断言できるのは、音読には他のトレーニング法にはない3つの大きなメリットがあるからなのだそうです。

《メリット1》スピーキング力だけでなく、リスニング力も同時にアップする

《メリット2》発音、アクセント、イントネーションを同時に磨くことができる

《メリット3》英語を話すことへの心理的なハードルが一気に下がる

(14ページより)

まずはメリット1。

リスニング力のアップにも効果があるのは、自分が正しく発音できる単語は聞き取りも簡単だから。したがってスピーキング力を磨けば、リスニングの基礎も自動的にほぼ完成してしまうというわけです。

メリット2については、「実際の英会話をこなしてもアクセントやイントネーションは磨ける」という意見も出てくるかもしれません。とはいえ実際の会話では、どうしても自分が話す内容のほうに意識が向いてしまいがち。そのため、発音やアクセントに集中しながら英語を話すためには音読のほうが向いているのです。

メリット3は、いうまでもなく「自信」がつくということ。

英語を話すのが苦手なのは、話すこと自体への不安や抵抗感、あるいは自信のなさが原因。しかし本書のメソッドを通じて1日10分30日間の音読を完走すれば、そうした心理的ハードルが一気に取り除かれるはずだと著者は断言しています。(14ページより)

「音読」には8つのステップがある

著者によれば、音読は8つのステップから成り立っているのだそうです。それぞれを確認してみましょう。

メリット1:まずは英文に軽く目を通す

この段階では、気合を入れて全文を最初から一言一句完全に理解しようとしなくてもOK。まずは肩の力を抜きながら英文に軽く目を通し、“なんとなく全体の意味が読み取れるようになること”を目指せばいいわけです。

ステップ2:日本語訳を読む

英文に目を通してわからない単語が出てきたら、日本語訳を確認することが大切。その際、話の流れや状況を中心に確認するように心がけるべきだといいます。

ステップ3:わからない単語があれば辞書で引く

わからない単語があれば、辞書を引いて発音やアクセントまで確認するようにするべき。

ステップ4:音声を何度も聞く

初めて音声を聞くのがこのステップ。なお聞くときは、英文を目で追いながら、「どのような発音で」「どこにアクセントがあるのか」「イントネーションはどうなっているのか」を確認することが大切。ただしこの時点では、まだ音読する必要はないそうです。

ステップ5:発音、アクセント、イントネーションに意識を向けながら音声と一緒に音読する

ここからがいよいよ音読。まずは音声と一緒に音読するわけですが、スピードはノーマルで大丈夫だそう。正しい発音、アクセント、イントネーションで発音できるようになることを目指すわけです。

ステップ6:正しい発音、アクセント、イントネーションが身体に染み込んできたと思えたら、音声なしで音読する

何度も口に出して音読していると、意識しなくても発音、アクセント、イントネーションを使いこなせるようになるといいます。そして、それらが身体に染み込んできたなと感じたら、次は音声なしでの音読にトライ。

ステップ7:音読するスピードを上げる

音声なしでもきれいな英語のリズムで話せるようになったら、今度は少しスピードアップ。最初は口の動きが追いつかず、うまく話せないかもしれませんが心配は不要。繰り返し音読することで、だんだんと速いスピードでも英語のリズムを崩すことなく話せるようになるそうです。ここまでくれば、もうあと少し。

ステップ8:状況をイメージしながら、“感情を込めて”音読する

音読の最終段階は、英文の状況をできるだけリアルにイメージしながら感情を込めて発音すること。そうすることで自分の口から出る単語や英文に命が吹き込まれたようになり、生き生きとした英語を話すことができるようになるというのです。(20ページより)

本書の根底にあるのは、30年以上にわたって通訳の現場に立ち、多くの外国人と交流するなかで培ってきた著者の経験と知識。できるだけリアルな英文と会話を再現しているそうです。

しかも初級者でも取り組めるように、できるだけ平易な単語や文法を意識しているそう。そのため、気負うことなく音読を学べるわけです。活用してみれば、著者のように英語に自信が持てるようになるかもしれません。

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Source: SBクリエイティブ