自分にはできると思っているプロジェクトを外されたり、新しいチャンスをもらえなかったりすると、残念で納得できない気持ちになるものです。
もしかすると、上司はあなたの能力を過小評価しているのかもしれません。
上司はちゃんと自分の資質や実績を知っていて、現在進行中のプロジェクトであなたがどれほど貢献しているかも把握しているはずだと思うかもしれません。
ですが、多忙な日々のなかで忘れられている可能性もあります。
「こうした行き違いの多くは、コミュニケーションの問題が絡んでいる」と、講演者で『Networking for Nerds』の著者でもあるAlaina G. Levine氏は言っています。
過小評価されている原因を見極める
まず、なぜ自分が過小評価されているのか、また、その原因が自分のコントロールできる範囲にあるかどうかを見極める必要があります。
「もし、性差別や人種差別、その他の偏見が原因なのであれば、これから説明するルールは適用できないことを理解しなければなりません」とLevine氏は話します。
性差別や人種差別をする人に対してできることはほとんどありません。あなたをあなたとして評価し、尊重してくれる別の雇用主を見つけるしかないでしょう。
一方、そうではなく、上司からの過小評価の原因が、あなたの実績や貢献度についての思い違いにある可能性もあります。
そうした場合は、上司に自分の能力を知ってもらい、将来チャンスをもらうためにできることがたくさんあります。
具体的かつ積極的に
過小評価の原因が上司の思い違いである場合は、自分の実績や貢献度について具体的に説明することをLevine氏はすすめています。
自分が関わったプロジェクトがどのような成果を上げたのか、あなたがどのような貢献をしたのかを具体的に説明しましょう。
また、保有する資格や職歴、過去の仕事で身につけたスキルなど、職務に関連するバックグラウンドを理解してもらいましょう。
実績を説明すると言っても、自慢気に話したり、時や場所をわきまえずに言い立てろということではありません。「最も適切なやり方、最も適切な時と場所で、真実を伝えましょう」と、Levine氏は語っています。
自分が何を成し遂げてきたかを、適切な文脈で、具体的に話すことが重要です。上司があなたのバックグラウンドを知らなかったり、忘れている可能性があるからです。
チャンスをもらうには、上司があなたの実績を理解している必要があります。「上司や同僚に、なぜ資源をあなたに投資すべきかを納得させるということです」とLevine氏。
また、Levine氏は、積極的にさまざまなチャンスを伺うことをすすめています。
自分の能力を示すほかの方法も探してみましょう。オーディションのようなものだと考えてください。「交渉の要素もある」とLevine氏は言います。
あなたに何ができるかを理解してもらうために、少しは譲ることも必要かもしれません。
Source: Amazon.co.jp, ALAINA G.LEVINE