今のスマホは、優秀なビデオカメラと言っても過言ではないでしょう。
iPhone、Google Pixel、Galaxyなどの各モデルは、手ブレを抑えた動画を4Kで見事に撮影してくれますし、ディテールや色合いのクオリティも非常に高くなっています。
ただし、こうした動画はサイズが大きくなりがちです。撮影した端末で見る限りは(そして、有料版のクラウドストレージさえ使っていれば)、どれだけサイズが大きくても問題ありません。
でも、インターネット経由で動画を送ったり、ハードディスクを占有することなくバックアップをとったりする必要が生じたら、どうしたら良いのでしょうか?
こうした時に活用すべきなのが、動画圧縮サービス。
さまざまなアプリやウェブサイトを使えば、大容量の動画を比較的小さなサイズに抑えることができます。しかも、適切に圧縮すれば、画質や解像度もそれほど犠牲になりません。
この記事では、iPhoneとAndroidの各モバイルOSで、動画を圧縮するベストな方法をお教えしましょう。
iPhoneのおすすめ動画圧縮アプリ『Video Compress』

App Storeを覗いてみると、「動画を圧縮する」と謳うアプリがたくさん見つかるはずです。
中でも、ほかのアプリと比べて優れているのが『Video Compress』。しかも、たいていのユーザーなら無料版で十分。無理矢理有料版に切り替えを迫ることはなく、無料版でもいろいろな機能が使えます。
また、とても使い勝手が良いのも、このアプリの特徴です。
まずはアプリを開き、「+」ボタンをタップして、圧縮したい動画を選びます。すると、標準のテンプレートが表示されるので、ここから好みに合わせて調整できます。
デフォルトでは、かなり圧縮度が高い設定で、ファイルはかなり小さいサイズになりますが、プリセットから解像度を1080pに変更して、ビットレートを上げることも可能です。
こうした設定でも、ファイルサイズを90%減にしながら、フルHDの動画を出力することができます。また、圧縮後の動画をプレビューして、画質に問題ないか確かめる機能もあります。
処理が終わると、圧縮後の動画は「写真」アプリに自動で保存されます。
Androidのおすすめ動画圧縮アプリ『Panda』

Androidにもたくさんの動画圧縮アプリがありますが、こちらは選択に迷うこところです。
ポップアップ広告が次々に表示されたり、最後の最後になって有料版へのアップグレードを迫ったりするアプリもあるからです。
米Lifehackerでテストしたところ、『Panda』は満足できる出来のようです。
広告は表示されますが、それほど押し付けがましくはなく、圧縮処理は高速できちんと役目を果たしてくれます。
そして、これが一番大事な点ですが、インターフェースがとても使いやすいのです。
このアプリは、メールに添付するための動画圧縮(サイズを25MB以下に抑える場合)や、FacebookなどのSNSにアップロードするためのカスタマイズについて、ちょうどぴったりのプリセットを用意しています。
アプリのワークフローはシンプル。
まずは、すべてのメディアへのアクセスを許可し、圧縮したい動画を選択。
「次へ」ボタンをタップし、圧縮サイズを選びます。EメールやFacebook向けなどのプリセットから選んでもいいですし、かなり小さいサイズまで圧縮したいのであれば、カスタム解像度も設定可能です。
サイズを決めたら「圧縮する」ボタンをタップすると、処理後の動画が自動的に保存されます。
おすすめ動画圧縮ウェブサイト『Clideo』
動画をコンピューターに保存している場合、あるいは追加でアプリをダウンロードしたくない場合は、ウェブサイトを使って動画を変換することもできます。
『Clideo』は、信頼度の高い動画変換サイトです。アップロードした動画は暗号化されますから、ユーザーのプライベートなデータには誰もアクセスできません。
無料プランなら、500MBまでの動画を圧縮できます。「Upload File」をクリックし、動画を選べば、残りの作業はすべてウェブサイトがすべてやってくれます。
ただし、圧縮はサーバー側で行なわれるので、処理後のファイルが表示されるまでは数分待つ必要があります。
圧縮が完了したら「Download」ボタンをクリックしましょう。
Source: App Store, Google Play, Clideo