株式会社セプテーニに入社した齋藤晃二さんは、2013年にMANGOへ出向し、複数のチームの立ち上げや新規プロジェクトの推進など、多くの業務に携わってきました。

2022年現在、MANGOのオペレーション組織を統括しています。「MANGO STANCE」を心がける齋藤さんが目指す理想のチームとは。その想いに迫ります。

会社が大きくなるにつれ、組織としても成長している実感がある

齋藤さんは、2013年にセプテーニの名古屋支社からMANGOへ出向してきました。

当時は、広告運用コンサルタントとして中小クライアントを多数担当していた齋藤さん。

これまでの知見を活かし、できる限り多くのクライアントの広告を運用できるような新しいチームづくり──「MANGOのコンサルティングチームをしっかりと組織化する」というミッションを任されます。

当初は、こんなに長期の出向になることは想像していなくて、完全にノープランで宮崎にやってきました。

コンサルティングチームの組織化に携わり、MANGOという会社に入り込んでいくうちに、私もすっかりこの会社のことが好きになって…。

新しいプロジェクトや部署を次々に立ち上げ、MANGOの仕事にのめり込んでいった感覚です。

齋藤さんが宮崎へ来た当時と比べると、社員数も増えたMANGO。業務内容の幅も確実に広がり、変化を楽しめる人や「挑戦したい」という意志の強い人が集まってきているといいます。

特に感じているのは、グループ会社であるセプテーニと強いパートナーシップを築けているということです。

単に課せられた業務に対応する「課題処理型」の組織から、セプテーニとしっかりとタッグを組み、MANGOという会社として一つひとつの課題に向き合う「課題解決型」の組織に変化してきていると思います。

未経験者だけだった3人のチームが今では10倍に。教育にエネルギーを割いた初動

コンサルティングチームを組織化するというミッションを達成した齋藤さんは、その後さらに新しいチームの立ち上げに携わることになります。

それが、現在の「メディアオペレーション課」です。

メディアオペレーション課は、ユーザーに配信する広告をGoogleやLINEといった媒体ごとに管理し、配信のセッティングをメインに行なう部門。

現在は約30名のメンバーが在籍するチームですが、2016年の立ち上げ当初は「CreSpee(クリスピー)チーム」という名前で、齋藤さんと2名の派遣社員の3名体制でスタートしました。

小さなチームでスタートしたうえに、私以外は2人とも業界未経験。

いかにミスなく素早い業務ができるかを考えつつも、メンバーを育て、教育するという点にはエネルギーが必要でした。

そこで齋藤さんが一番大事にしたのは、相手のスピードに合わせることだといいます。

ここでいうスピードとは作業を進める速度だけでなく、理解度や個々の性格に合わせた“速度”です。

相手の立場に立って、どのような言葉を使えば理解できるのか、説明が早すぎないか・遅すぎないかを常に考えるようにしました。

一人ひとりのペースに合わせて、メンバーを育てていくことを最重要視した齋藤さん。さらに次のように続けます。

もう1つ大切にしたのは「物理的に目線を合わせる」ということです。たとえば、相手が座って話を聞いていたら自分も中腰になって話をするようにしていました。 この感覚は今でも忘れないようにしていて、チームの中では関係性やある程度の緊張感は大切ですが、私との間にできる限り心理的ハードルが生まれることがないように気を配っています。

「利益」と「メンバーの働きがい」を追求するために欠かせないチーム環境とは?

13期上半期コア・バリューアワード「チームワーク賞」受賞
13期上半期コア・バリューアワード「チームワーク賞」受賞

これまでに2つのチームの組織化に携わってきた齋藤さん。

チームづくりに携わっていくなかで、理想とするチーム像や働く環境が確立されました。それは「メンバー全員が生き生きと、気を遣い過ぎずに働ける」ということ。

「企業」である以上、組織は利益を追求し、事業を発展させ続けるという使命があります。それと同時に、そこに属するメンバーはそれぞれの価値観のなかで幸せを追求して生きている、と考える齋藤さん。

仕事の捉え方、幸せの感じ方などに差異はあれど、多くのメンバーが高いパフォーマンスを発揮して、できるだけ長く働きたいと思える環境をつくるには、「仕事のやりがい」「職場内の人間関係」「適度なストレス」「適度な緩さ」などのバランスがとても大事です。 これらのバランスを保った環境こそが、「会社の利益追求」と「個々のメンバーが生きがいややりがいを持って働く」という2つの軸を実現させる要だと考えています。

そのための土台づくりとして、「心理的安全性」の高いチームや環境づくりを目指している齋藤さん。マネージャーとしてできることは多くあると語ります。

たとえば、現状を把握し、どこかで問題が起きていないか常に目を凝らしておく。

メンバーのテンションやモチベーションがどこに向かっているのかを注視したり、何か困っていることがあればちゃんと話を聞いたり。 あとは、先ほどの「目線を合わせる」という話にも通じることですが、私自身が「相談しやすい人」であることを心がけています。

コミュニケーションは仕事の指示だけでなく、「最近どう?」「調子良さそうだね」とフランクに声をかけ続けることで、いざという時に「あの人になら相談できる」という存在になれると思っています。

齋藤さんが率いるメディアオペレーション課は、MANGOで半期に一度開催しているコア・バリューアワードで、過去に「チームワーク賞」を二度受賞しています。

受賞理由には、齋藤さん自身の「包容力」や、チーム全体の「メンバー同士の支え合い」「個々の得意分野で力を発揮するチームプレー」が高く評価されました。

こうして評価をもらうことは純粋にとてもうれしく、誇らしいことです。

メンバー全員が求められる業務を正しく推進しながら、かつ和気あいあいと楽しく働けていることの証だと思います。

批判より提案を──チームづくりや新たな挑戦のために、自分に植え付けたいスタンス

理想のチーム像、環境の実現に一歩ずつ近づいている一方で、自分自身に対して「まだまだだな」と感じる場面もあるという齋藤さん。

元々新しいことへのチャレンジや、「これに挑戦してほしい」と求められることに対して、つい「できるんだろうか」と保守的に考えてしまうタイプの人間なんです。

時にはその迷いをストレートに「無理だと思います」と口にしてしまうこともあって、あとから「今のはひどい言い方だったな…」と反省して、すぐに謝ることもあります。

自身の保守的な性格が表に出てしまったとき、頭をよぎるのは「MANGO STANCE(MANGOの行動規範)」でもある「批判より提案、君はどうしたい?」という考え方だといいます。

自分の保守的な思考のクセを直しながら、できないならできるようにするにはどうすればいいのか、やりたくないならやりたいようにするにはどうすればいいのか──そんなスタンスをチームづくりだけでなく、いろいろなシーンで活かせるようになりたいと考えています。

自身も常にアップデートを重ねながら、これからも理想のチームづくりに邁進していきたいと語る齋藤さん。さらに次のように続けます。

チームで仕事をすることの魅力は、いろいろな課題や無理難題が降ってきた時も、仲間と一緒に頭を捻って、解決に導く快感が味わえることだと思っています。 MANGOは常に新しいことに触れ、挑戦できる飽きない職場だからこそ、そうしたチームで働く喜びを一層体感できる場所です。

これからもチームメンバーが心にゆとりを持ちながら、笑顔で働ける環境をマネージャーとしてつくっていきたいと思います。

チームづくりを何よりも大切に考える齋藤さん。

チームづくりのスペシャリストとして、理想のチーム像に近づけるよう、メンバー全員が生き生きと笑顔で働ける環境を目指していきます。

Image: talentbook

Source: talentbook, MANGO