働く人が幸福だと、パフォーマンスが向上して生産性が高くなることを裏付けるエビデンスが増えてきています。

職場でポジティブな感情を抱くことがモチベーションの向上につながることは、これまでのデータで証明されています。また、「従業員のエンゲージメント」という、今では使い古されたバズワードで表現される資産も増加しています。

数年前にHarvard Business Reviewに掲載された研究は、今日のハイブリッドな職場環境にもかなり該当しており、仕事に熱心に取り組んで幸福感を感じるためには、ほぼすべての従業員が次の3つのことを望んでいると結論づけています。

1. 有意義で納得できるビジョン

従業員は、納得できるビジョンが見えて、その中で自分がどのように位置づけられるか知りたいと思っています。つまり、リーダーは組織と従業員個人、それぞれのビジョンを結びつけ、そのビジョンを一貫して伝えなければなりません

また、組織の目標に精神的・感情的なつながりを持たせ、熱意を持たせることが、人材を定着させることにつながります。このアプローチは、金銭的な報酬や特典だけでは得られない忠誠心を育むことが知られています。

従業員は自分が有意義な仕事をしていると信じることができれば、仕事も職場もより有意義なものになります。

2. 仕事の目的意識

この研究で、人間は自分の仕事が重要であり、自分の貢献が何か重要なことの達成に役立っていると感じたがっていることがわかっています。仕事に目的を見出すことができると、その人の幸福感を高めるだけでなく、生産性も向上させることができます。

そのためには、たとえば、顧客やエンドユーザーとつながり、顔を合わせる機会を与えましょう。それにより、自分の仕事が人に与える影響を肌で感じることができ、モチベーションアップにつながります。

3. 健全な人間関係

この研究は、緊密で信頼できる協力的な関係は、強力なコラボレーションにつながり、仕事中の人々の心の状態に大変重要であるとしています。

私が取り上げた別の研究でも、同僚との協力的な関係は、ポジティブな職場体験の重要な推進力となっています。このような関係が職場に存在すると、ない場合より、はるかに多くのポジティブな従業員体験(77%対35%)が報告されています。

幸福感を感じつつ仕事をするために

幸福感やポジティブな感情は仕事には関係ないという古い神話は、研究によって否定されつつあります。幸福感は重要であり、仕事に没頭するためには、ビジョン、仕事の意味と目的、健全な人間関係が必要です。

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Source: Harvard Business Review

Originally published by Inc. [原文]

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