この記事では、NISA初心者の方やNISA口座をまだ持っていない方のために、各金融機関の手数料や取り扱い銘柄の比較を解説します

最後まで読めば、お得なNISA口座の開設や、自分に合ったNISA口座選びができるでしょう。

NISAは証券会社や銀行ではじめることが可能ですが、どこか1つの金融機関を選ぶ必要があります。金融機関によってどんな違いがあるのでしょうか?

NISA口座での国内株式手数料、投資信託の取扱本数などをネット証券で比較しました。

目次

  1. そもそもNISA(ニーサ)とは?
  2. NISA用の口座で取引できる商品や手数料に違いはあるの?

そもそもNISA(ニーサ)とは?

取引手数料を比較する前に、NISAの基本をおさらいしましょう。

NISAは、正式には「少額投資非課税制度」という制度。簡単に言えば、投資で得た利益に税金がかからないおトクな制度です。

証券会社や銀行などにNISA用の口座をつくり、その口座で株式や投資信託の売買を行なうことで、税金面での優遇を受けることが可能。

もう少し詳しく説明すると、投資(株式や投資信託などの売買)で得た利益や配当金などには通常約20%の税金がかかるものの、NISA口座で取引した場合にはその税金がかかりません。

投資の利益をすべてそのまま受け取ることが可能な点で、NISAがお得と言われています。

NISAには、1年あたりの投資金額の枠(非課税投資枠)や期間(非課税期間)が決まっており、年間120万円までを5年間、非課税で運用可能というルールになっています。

また、つみたてNISAには「取引できるのは投資信託のみ」、「非課税期間が長い」といった特徴がありますが、今回はつみたてNISAではなくNISA口座の取引手数料について比較します。

NISA用の口座で取引できる商品や手数料に違いはあるの?

NISA(つみたてNISA除く)では、主に国内株式、外国株式、投資信託の取引が可能。投資信託は銀行でも取引可能ですが、国内株式、外国株式の取引が可能なのは証券会社だけです。

ネット証券各社の商品別に取引手数料を比較してみましょう。

国内株式

NISA口座での国内株式売買手数料比較

SBI証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株取引(S株)の売却は対象外)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

楽天証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株の取扱なし)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株取扱なし

松井証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株も対象)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

マネックス証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株(ワン株)の売却は対象外)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

auカブコム証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株(プチ株)は対象外)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

GMOクリック証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株の取扱なし)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株取扱なし

岡三オンライン証券

NISAでの国内株式手数料:通常手数料と同じ

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)

NISAでの国内株式手数料:通常手数料と同じ

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株取扱なし

むさし証券

NISAでの国内株式手数料:通常手数料と同じ

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株×

DMM.com証券

NISAでの国内株式手数料:売買手数料0円(※単元未満株の取扱なし)

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株取扱なし

立花証券

NISAでの国内株式手数料:通常手数料と同じ

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株取扱なし

SMBC日興証券

NISAでの国内株式手数料:通常手数料と同じ

▼NISAで取引できるサービス

現物取引
国内ETF
国内REIT
単元未満株

※株式取引(信用取引)、ETFS、先物オプション取引、FX(外国為替証拠金取引)、債券、貴金属、eワラントは制度上、NISAの対象外

国内株式取引は、通常は売買時に手数料がかかります。

しかし、NISA口座での国内株式取引は、SBI証券、楽天証券をはじめ売買手数料が無料の証券会社も多くあります。

なお、NISA口座で取引できる期間や金額には限りがあるので、通常の手数料もチェックしておくのがベター。

通常の国内株式手数料については、以下のページをご覧ください。

>>「国内株式手数料」のネット証券比較(現物取引)安さで選ぶならどこ?

外国株式(外国株式・海外ETF)

NISA口座での外国株式売買手数料比較

取扱外国株式NISAでの外国株式手数料NISAでの海外ETF手数料
SBI証券米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、海外ETFNISA口座での優遇なし買付手数料 0円(米国・中国・韓国)
楽天証券米国、中国、アセアン、海外ETFNISA口座での優遇なし買付手数料 全額キャッシュバック(米国、中国、シンガポール)
マネックス証券米国、中国、海外ETF買付時の国内取引手数料 全額キャッシュバック(米国・中国)買付時の国内取引手数料 全額キャッシュバック(米国・中国)
DMM.com証券米国、米国ETF買付手数料 0円 ※NISA・特定・一般口座共通買付手数料 0円 ※NISA・特定・一般口座共通

外国株式はそもそも取り扱いのない証券会社もありますが、NISA口座で取引できるのはネット証券の中ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM.com証券の4社

手数料については国内株式と同じで、通常は売買手数料がかかります。

NISA口座なら、海外ETFは4社ともに買付手数料無料(キャッシュバック含む)、外国株式ではマネックス証券、DMM.com証券では買付手数料がかかりません(キャッシュバック含む)。

なお、DMM.com証券ではNISA口座だけでなく、特定・一般口座でも米国株式・ETFの買付手数料は0円です。

外国株式の取引に興味がある方は、以下のページもご覧ください。

>>「外国株式」のネット証券比較。手数料や銘柄数で選ぶなら?

>>「米国株式」のネット証券比較。手数料やサービスで選ぶなら?

投資信託

NISA口座での投資信託比較

投資信託の購入時手数料は、もともとすべて無料としている証券会社が多いです。国内株式や外国株式のようなNISAでの手数料優遇やキャッシュバックを行なっている証券会社はありません。

SBI証券や楽天証券ではNISAで購入できる投資信託が2500本以上で、すべて購入時手数料無料。

投資信託の取扱本数は、証券会社によって大きく異なります。

取扱本数の多いSBI証券や楽天証券であれば、ブログや書籍などで気になる投資信託を見つけた時に、扱っている確率が高くなります。

まとめ

NISA口座は、1人につき、1つの金融機関でしかつくれません。

NISA口座で何に投資するかが決まっている方は、その商品を軸として金融機関をチェックしましょう。

投資する商品が決まっていない方は、NISA口座での取扱商品や優遇が多い金融機関を選んでおくのが安心です。

NISA(ニーサ)におすすめの金融機関

NISA(ニーサ)を始めるなら、手数料の低さや投資信託の取扱数などから、SBI証券、楽天証券がおすすめ

>>SBI証券

>>楽天証券

NISAについてはこちらの情報も参考にしてください

>>NISAとつみたてNISA(積立NISA)を比較。何が違う? どちらがいい?

各社NISAページへのリンク

>>SBI証券

>>楽天証券

>>松井証券

>>マネックス証券

>>auカブコム証券

>>GMOクリック証券

>>岡三オンライン証券

>>SBIネオトレード証券

>>むさし証券

>>DMM.com証券

>>立花証券

>>SMBC日興証券

2022年8月22日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

*本記事は、Fin/d(ファインド)より提供のコンテンツを加筆変更して掲載しています