リーダーの仕事は、いわば「人の心をあつかう仕事」。
部下たちをまとめ上げ、目標に向かってチームを動かすのが責務です。
しかし、人の心は表に現れることもなければ、それぞれ違う複雑なもの。部下と接するうえで悩んだり、戸惑ったりしているリーダーも少なくないはず。
そこで役立てたいのが、人の心を専門とする「心理学」のテクニック。
今回は、悩めるリーダーにとって強力な武器となる心理学的メソッドを5つご用意しました。
「アドラー心理学」で良好なチームを構築
現代のフラット化した職場において、旧来の強固な上下関係に基づいたチームマネジメントはフィットしません。
では、どのようにチームを捉えて、マネジメントしていくべきなのでしょうか。
答えを「アドラー心理学」に求めるのは良いアイデアです。
「アドラー心理学」では、横の関係(フラットな関係)を重視し、正誤ではなく建設的かどうかを大切にします。
メンバーが活発に活動し、成長していけるチームをつくるために、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう?
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「自己決定理論」で部下を育てる
部下を成長させることもリーダーの重要な役割。
そのために、いかに部下のモチベーションを引き出すかが、腕の見せ所です。
そこで活用したいのがこの「自己決定理論」。
「人間には生まれつき、個人の成長に引き寄せられる」という原理のもと、そのメカニズムを説明するのがこの「自己決定理論」です。
こちらの記事では、その考えを応用しながら、適切に部下と関わっていく方法を説明しています。
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「セルフ・パペット」で理想のリーダーになる
特にリーダーになったばかりの人にとって、悩ましい問題は「皆を導く理想の存在にどうすればなれるのか?」ということではないでしょうか。
この記事では「セルフ・パペット」という、心理学の「自己呈示」の概念を応用したメソッドを紹介しています。
こちらを実践していくことで、思い描く「理想のリーダー」に近づけるだけでなく、メンタルヘルスを守るための有効な手段にもなります。
詳しい実践法は記事をご覧ください。
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「ベースライン」を把握することで、部下の状況を察知
部下というものは、時に悪意がなくとも嘘をついてしまうものです。
「無理してないか? 大丈夫か?」と聞かれて、素直に「限界です」と言える人は、なかなかいないでしょう。
部下を守るためにも、嘘を察してこちらから動いてあげたいところです。
そこで、部下の異変を素早く察知するために、普段より「ベースライン」、すなわち正直に話している際の振る舞いを把握しておくようにしましょう。
この記事では、人が嘘をついているときに、それがどのように仕草にあらわれるか、説明しています。
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「心理学的トリック」で人を巧みに動かす
リーダーはコミュニケーションを通じて部下を動かし、チームを前に進めます。
そのため、あらゆるコミュニケーションのテクニックについて熟知している必要があるでしょう。
こちらの「心理学的トリック」を使ったコミュニケーション術の数々も、大いに役立つはずです。
心理学的なアプローチを使うことが「人を操っている」ように感じて、後ろめたさを感じるかもしれませんが、決して「洗脳」する訳ではありません。
リーダーたるもの、多少の「したたかさ」は持ち合わせていなければなりませんよ。
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「人の心」をよく知っていることは、リーダーとしてチームを動かすためだけでなく、そのほかにも仕事や人生のあらゆる局面で役に立つことでしょう。
ぜひ、今回ご紹介した心理学的アプローチを、さまざまな場面で活用してみてください。