さまざまな思惑や利害が交錯する社会で生きていくためには、時に他者を退けて、自分の意見を通さなければならない時があります。
他人の顔色を窺ってばかりだと、どんどん自分が損する方向に話が進んでしまうでしょう。
かといって、我を貫けば、いつの間にか周りは敵だらけ。
そんなことにならないためにも、上手にコミュニケーションを取っていく必要があります。
そこで今回は、他人に受け入れられる意見の言い方を5つ、ご紹介します。
1. 相手の間違いをダイレクトに指摘しない
相手が間違ったことを主張しているのであれば、今後のためにもそれを正しておいたほうが良いでしょう。
しかし、ダイレクトに「それ間違ってるよ」と言うと、角が立ってしまう場合もよくあります。
そんな時は、指摘するのではなく「質問」してみましょう。
相手の間違いをそれとなく示すことで、向こうに自分から誤りに気づいてもらうのです。
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2. プラスとマイナス、両面から返事をする
何か意見を求められた際に、たとえそれが正しい内容であっても、ネガティブな意見だけを伝えてしまうと、相手に悪い印象を与えかねません。
そればかりか、場合によっては相手にとって「敵」と認識されてしまう可能性もあります。
そこで、両面法のテクニックを使ってみましょう。
ネガティブな面だけでなく、ポジティブな面も合わせて伝えるのです。
そうすることで、公正な印象を相手に与え、信頼を得ることができます。
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3. 「いじめ」にならない「批判」をする
「批判」と「いじめ」は紙一重、というのはよく議論されている通りですが、しかし確実にその2つには違いがあります。
批判は「建設的」な意見で、相手の今後を思って発せられる言葉です。一方、「いじめ」というのは相手に対する攻撃を目標としたものなので、本質的には真逆なのです。
その2つの違いを整理しつつ、「いじめ」にならない「建設的な批判」をするために気を付けるべき点が、こちらの記事にまとめてあります。
一読しておいて損はないでしょう。
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4. 断る時は「ごめん」じゃなくて「ありがとう」
何かの誘いに対し、自分の都合で断らざるを得ない時、相手に申し訳ない気持ちから「ごめん、ちょっと予定が…」などと謝罪から入ってしまうことも多いでしょう。
しかし、謝罪してしまうと相手に「誘ってしまって申し訳ない」という気持ちを与えてしまう可能性があります。
この場合の上手な返答は、まず「ありがとう。でも〜」とまず感謝から伝えるといいでしょう。
自分自身にとっても、悪いことをしているという意識が薄れるので、罪悪感を減らせます。
5. 「できないです」は言い換える
相手の要望にどうしても応えることができない場合、「できないです」とはっきり言ってしまうのは避けましょう。
明確に「拒絶・拒否のことば」を使用されると、相手は不満を抱きます。
ですが、同じ内容でも肯定的なことばに置き換えて伝えれば、相手の受ける印象はガラリと変わります。
たとえば、「修理には2時間かかる」と言うことを伝えるときに、「2時間ほどお待ちいただけないと、直らないです」と拒絶的に言うより「2時間ほどいただけたら、使えるようになります」と伝えるほうが、前向きな印象を与えることができます。
このように、「できないです」は言い換えることで、より円滑に話を進められるのです。
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相手にとって望ましくないことでも、伝えなければならない時があるでしょう。
そんな時は、これらのテクニックをぜひ試してみてください。