充電を最適化するとスマートフォンのバッテリーは長持ちします。しかし、常に最適化が必要とは限りません。

スマートフォンの充電方法は変わりつつあります。充電器に差し込めば、100%まで一気にチャージされていたのは過去のこと。最新機種は、もっとインテリジェントな方法でバッテリーを満タンにしてくれるスマートな機能を搭載しているのです。

その目的はスマートフォンのバッテリーの寿命を延ばし、バッテリーができるだけ長く、より高い信頼性を保てるようにすることです。

みなさんの中にも、古いスマートフォンを使っていたら、バッテリーの持ちが急に悪くなりはじめたという経験をお持ちの方がいるでしょう。

これはバッテリーの容量と、チャージしたエネルギーを保持する能力の両方の低下が原因ですが、最近、このようなことは珍しくなってきました。

重要なのは、スマートフォンを電源につないだ時に行なわれる「充電の最適化」とは何か、また、充電残量をできるだけ速く、できるだけ高いレベルに引き上げなければならない時に、最適化機能を止めるにはどうすればいいかを知ることです。

では、ここ数年にリリースされたiPhoneとAndroidデバイスでの充電の仕組みを説明しましょう。

iPhone

バッテリー充電の最適化は明日まで、または無期限に停止できる。
バッテリー充電の最適化は明日まで、または無期限に停止できる。
Screenshot: iOS

iOS 13以降、iPhoneは最適化されたバッテリー充電という機能を搭載しています。

Appleによると、この機能は「iPhone が毎日の充電の傾向を学習し、バッテリーの寿命を延ばしてくれる」のだそうです。

つまり、iPhoneは日ごろから自分がどのように使われているかを記憶していて、1日のうち、多くの電力を必要とされるのはいつか、また電源につながれていることが多いのはどの時間帯かを知っているのです。

この機能はiPhoneをセットアップした時にデフォルトでオンに設定されます。

また、最適化が行なわれている時にはロック画面に「hh:mmまでに充電を完了するようにスケジュールされています」のようなメッセージが表示されます(hh:mmには、たとえば、目覚ましアラームの設定時刻が入ります)。

さらに、iOSの「設定」から「バッテリー」、「バッテリーの状態」の順に進むと、その時点でのバッテリー容量を確認できます。これはiPhoneが新品だった時と比べて、どの程度の容量が残っているかを示しています。

時間の経過とともにバッテリー容量が減っていくのは、充電式リチウムイオンバッテリーの性質ですから仕方ありませんが、充電の最適化はこの容量をできるだけ長く、できるだけ高く維持するよう設計されています。

「なるはやで充電するだけでOK」ならオフに

同じ画面で「バッテリー充電の最適化」機能をオフにすることもできます。

これにより、充電は「iPhoneが電源に接続されたら、可及的速やかにバッテリーを満タンにする」という今までどおりの方法に戻ります。

ちなみに、オフに切り替えると、明日までオフにしておくのか、それとももう一度この機能を使いたくなるまでオフのままにしておくのかを確認するメッセージが表示されます。

1つ覚えておいていただきたいのは、iOSの充電最適化機能が、iPhoneから報告される現在地情報を使用していることです。つまり、この機能をフルに活用するには、位置情報サービスをオンにしておく必要があります

たとえば、旅行中など、普段と違う場所にいる時には、iPhoneがいつ充電されるかをiOSは簡単に予測できないため、バッテリー充電の最適化機能は使用されません。

Android

Androidのアダプティブ充電はトグルスイッチ1つでコントロールできる。
Androidのアダプティブ充電はトグルスイッチ1つでコントロールできる。
Screenshot: Android

Androidデバイスに搭載された機能の多くは、デバイスのメーカーや機種によって、実際に何ができるかが異なります。

充電の最適化も同様で、すべてのAndroidデバイスで使えるわけではありません。ですから、お使いのデバイスの設定を詳しく調べてみるか、インターネットでちょっと検索してみる必要があるでしょう。

Google Pixelで実行されている「素のAndroid」ソフトウェアの場合、アダプティブ充電という機能を使えます。

Googleによるとこれは「バッテリーを長持ちさせる」機能だそうです。仕組みはiPhoneの充電の最適化機能と似ていて、Androidはこれまでの充電パターンから判断して、「このユーザーはスマホを長時間充電しそうだな」という時に充電速度を落とします。

アダプティブ充電が行なわれる例を1つご紹介しましょう。

目覚ましアラームを午前3時から午前10時のあいだに設定しておいて、午後9時から午前4時の間にスマートフォンを充電すると、アダプティブ充電が行なわれることがあります(Googleはアダプティブ充電が行なわれたり、行なわれなかったりする理由を説明していません)。

また、アダプティブ充電の場合には、Always On Displayに充電の完了予定時刻が表示されます。

つまり、ぐっすり眠っている間はスマートフォンを使わないだろうということで、充電機能がゆっくり時間をかけて仕事をし、朝、アラームとともにユーザーが目覚めた時には充電が完了しているようにするというわけです。

また、職場でいつも数時間スマートフォンを充電しているとしたら、そこでもアダプティブ充電が行なわれるかもしれません。

できるだけ速く充電したいならオフに

できるだけ速くスマートフォンを充電したいという時、たとえば、真夜中に突然電話で呼びだされる可能性がある場合には、Androidの「設定」から「バッテリー」、「アダプティブの設定」の順にタップし、「アダプティブ充電」のスイッチをスライドさせて、アダプティブ充電をオフにし、充電の最適化を止めましょう。

スマホを一晩中充電してはいけない理由 | ライフハッカー・ジャパン

スマホを一晩中充電してはいけない理由 | ライフハッカー・ジャパン

訳:松浦悦子(Word Connection JAPAN) / Source: Apple, Google

ギズモード・ジャパンより転載(2022.11.16公開記事)