突然ですが、面接って緊張しますよね。それが英語ならなおさらです。

著者は日米で求人や奨学金の面接など多くの英語面接を経験してきましたが、米国暮らしが20年を超える今でもできれば避けたいステップです。

なんといっても準備が日本語面接の比ではありません。相手から聞かれるだろうと思われる質問を設定しては、回答を考えて書き留めます。それを何回も書き直したり話したり、練習に膨大な時間とエネルギーを費やします。

そんなときに見つけたのが、Googleが立ち上げた英語面接を練習できるサービス「interview warmup」。AIがフィードバックをしてくれるサービスとのこと。早速、使ってみることにしました。

AIが英語面接を評価してくれる

「interview warmup」は、すでに設定されている質問に対してスピーキングまたは筆記で答えると、AIがその回答を「Job-related terms(仕事に関連する用語)」「Most-used words(もっとも頻繁に使われている単語)」「Talking points(話題)」の3点で分析してくれるサービス。

米Lifehackerによると、質問は「テータアナリティクス」(66問)「eコマース」(49問)「ITサポート」(41問)「プロジェクトマネジメント」(42問)「UXデザイン」(50問)の職種別と、どの職種にも使える「一般的な質問」(14問)があります。

筆記回答で練習してみた

IT関係は著者には該当しない分野なので、一般的な質問から「How would you describe your working style?(あなたの仕事について教えてください)」を選んで試してみました(使用ブラウザはSafari)。

分析1:Job-related terms(仕事に関連する用語)

Screenshot: ぬえよしこ via interview warmup

筆記で回答して、まず関係用語の使用度をチェック。1つしかハイライトされませんでした。ってどうなんでしょうか(汗)。

そこで、画面右側にある「See all terms」を見て、リストされている70の単語からいくつかを選び、それらの単語を使って最後に1文追加することにしました。

リストには、accomplished、challenge、delegated、focus、goal、growth、 impact、knowledge、 organize、reliable など、なるほどと思う単語が並んでいて回答を書き換えるのに役立ちます。

Screenshot: ぬえよしこ via interview warmup

2つだけですが、ハイライトが増えました。

分析2:Most-used words(もっとも頻繁に使われている単語)

Screenshot: ぬえよしこ via interview warmup

次は「Most-used words」をチェックしました。3回以上使われている単語がハイライトされます。

job、work、language、qualityがハイライトされました。画面でも表示されているように、同じ単語を何度も使うこと自体がNGではありませんが、自分のパターンが可視化されて、こちらも言い換えのヒントになります。

具体的な回答例や文章の添削などはありませんが、それでも自分の回答が客観的に可視化されるのは大きなヒントです。それにAIのフィードバックには他人からのフィードバックのように過敏に反応することもありません。

いろいろな箇所にアドバイスも散りばめられています。

分析3:Talking points(話題)

Screenshot: ぬえよしこ via interview warmup

最後の「Talking points」をクリックすると、その下に「Experience」「Skills」「Lesson Learned」「Goals」「Interests」の5要素があり、回答がカバーしていた要素が白くハイライトされました。

この例では「Experience」「Skills」「Lesson Learned」の3つが該当。それらをクリックすると関連する文章がハイライトされます。上は「Lesson Learned」について関連している文章がハイライトされた例です。

このようなAIのフィードバックを利用して、この回答では述べられていない「Goals」や「Interests」に関する文章を加えるかどうか検討することができます。

スピーキング回答では発音も意識できる

次にスピーキングを試してみました。まず、先程の修正前の同じ原稿をスピーキングで答えてみたところ、次のようになりました。

Screenshot: ぬえよしこ via interview warmup

単語をはっきり発音するように意識して、文の切れ目にもしっかり休止をしたのですが、それでもいくつかの単語が間違って文字起こしされてしまいました。

対面ならばおそらく意図しているとおりに理解されると思う(思いたい)のですが、トランスクリプト機能では正しく認識されていない単語があるとわかったら、それらをはっきり発音する練習をしても損はなさそうです。

機能拡大への期待大

特に現在interview warmupで扱われている職種に応募する場合には、回答の練習はもちろん、質問例を見て面接で聞かれそうなものを想定するのにも役立ちます。

今は職種が限られていますが、そのうち職種や質問も増えるのではないでしょうか。また、将来ユーザーが自分の状況に応じて質問を設定したりパラメーターを変えたりでき、かつ回答を練習できればいっそう役立つ面接対策ツールになりそうです。

また、求人の面接だけではなく、職場でのミーティングやプレゼン、スピーチ、講義、講演などさまざまな状況に対してAIの分析を受けられる可能性もあるでしょう。

もちろん日本語を含めた多言語への拡大も大いに期待したいです。

Source: interview warmup