2022年のいま、SNSや政治、コロナ禍といったものが渾然一体となって、私たちのスマホ依存をいっそう悪化させています。そしてその害は、私たちのメンタルヘルスにまで及ぶようになりました。

今こそスマホと距離を置くべきとき

ペンシルベニア州立大学と中国の曁南(きなん)大学が行なった共同研究は、SNSの利用と、コロナ禍が始まってから増大している人々の不安の間に、直接的な関連性があることを指摘しています。

いまこそ、私たちはスマホを置くべきときなのかもしれません。

米ラジオネットワークNPRのコントリビューター、ポッドキャスター、新刊『How I Built This』の著者など、さまざまな肩書を持つGuy Raz氏も同じ考えです。

先日、米LifehackerがRaz氏に、コロナ禍で正気を保つ秘訣を尋ねたところ、その1つとして同氏が週に1度行っているという「デジタルデトックス」について話してくれました。

私のライフハックは、週に1日、電子機器を一切使わないことです。

その日を土曜日にしたのは、土曜日こそ週末の感じがするからです。

日曜日だと、月曜日のことが気になり出してしまうので。そんなわけで、金曜日の夜になると、私と妻は、自分たちと子どもたちのデバイスを集め、引き出しにしまって鍵をかけます。

そして、90年代や80年代、70年代の、まだスマホもタブレットもなかった時代の家族みたいに、みんなで土曜日を過ごすのです。退屈することもありますが、そんなときには、みんなでボードゲームをしたり、ハイキングに出かけたりします。

座ってしゃべっていると、子どもたちはつまらないと文句を言います。

でも、それはすばらしいことなのです。今の時代、子どもたちは退屈する暇がなくなってしまいましたから。

この生活を1年ぐらい続けています。そのおかげで、私の生活の質は劇的に良くなりました

Raz氏のようにするべきだと、私もずっと前から思っていました。特に今年は、電子機器から離れることの大切さがいっそう明白になっています

週に1日、ネット上の喧騒から離れて心に平穏を

私がTwitterにアクセスしようがしまいが、ニュースは次から次へと更新されていきます。私には、せめて週に1日、恵みとなる静寂の日が必要です(たとえ、それがきっかけでSNSへの禁断症状が起きるとしても)。

繰り返しますが、こうした考え方自体は目新しいものではありません。

米lifehackerもこれまでに、デジタルデトックスに関する意識向上キャンペーン「National Day of Unplugging(NDU)」について記事を配信してきました。

NDUは、クリエイティブ・プロジェクト「Sabbath Manifesto(安息日マニフェスト)」の人たちが提唱するムーブメントで、週に1日、テクノロジーから離れて、本を読んだり、外に出たり、自分と向き合ったり、友だちや家族とつながったりすることをすすめています。

おそらく、Raz氏の例にならって、テクノロジーを完全に断つのが最善策でしょう。

ですが、今年のような状況なら、SNSのフィードを閉じて、悪いニュースの喧騒から距離を置くだけでも、いい効果が得られるはずです。

そのためなら、テレビゲームにはまるのもアリですし、映画を観るのも悪くありません(私がおすすめする昔の白黒映画はこちらです)。

テレビドラマをイッキ見してもいいでしょう(Netflixでやっている、映画『ベスト・キッド』の続編シリーズ「コブラ会」は傑作です)。

どんなことでもかまいません。今のままでいるよりは、何かしたほうがずっといいはずです。

──2020年10月22日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

Source: Pew Research Center, Business Insider, Pittspurgh Post-Gazette, Sabbath Manifesto