英語のリーディングやリスニングと違い、「気軽に独学」とはいかないのがスピーキングです。特に発音については、正しく行なえているかどうかが自分で判別しづらいものでした。
でも今は、わざわざ英会話スクールに入会しなくてもアプリで発音スキルが学べる時代。
AIが発音を聞き取ってアドバイスしてくれる『ELSA Speak』なら、スキマ時間に英語学習が進められ、英語力への自信が日々積みあがっていきそうです。
『ELSA Speak』の基本的な使い方やコース内容、使ってみてわかった特長についてまとめてご紹介していきます。
AIが発音を聞き取り、的確にフィードバックしてくれる

『ELSA Speak』による基本的な学習法は、正しい発音を聴いてから復唱するというもの。マイクボタンを押してから、表示された単語やフレーズを音読すると、AIがそれを聞き取って評価してくれます。
矯正したい音をカラーで示してくれるので、これを参考に発音のブラッシュアップが図れるというわけです。
「スピーカーボタン」を押せば録音が聴き返せるので、苦手な発音が客観的にわかります。また、元の音声が速くて聴き取れない時は「かたつむりボタン」でスロー再生も可能。
クイズ形式や対話形式のコース、また動画による解説もあり、あの手この手で発音スキルを向上させられます。

入力した単語の正しい発音が調べられる「発音辞書」機能も便利です。
レッスンの種類が豊富で飽きずに続けられる

使う予定のない日常英会話などから入るアプリは、退屈さが離脱の要因になりがちです。
一方『ELSA Speak』の場合、今日何を学ぶかは気分次第。音の連結ルールや発音記号といった発音スキルから選ぶのもOK。ライフスタイル、仕事、スモールトーク…などのカテゴリーから選ぶのもアリです。
資格取得を目指している方のために、IELTSやTOEIC向けにキュレートされたコースも用意されています。
また、ビジネス英語をがっつり学びたい方は、オックスフォード大学やペンシルベニア州立大学などによるスペシャルコース(こちらはアプリ内購入するタイプ)も受けられます。

レッスンはぜんぶで1200以上あるとのこと。これだけ学習コンテンツが豊富だと迷子になりそうですが、UIがシンプルなので、たとえ学習期間が空いてしまってもすぐに戻ってこれそう。
ホーム画面は、発音スキル/カテゴリー/資格取得それぞれのコースに飛びやすいデザイン。学習画面では、Netflixアプリのように学習中のコースやレコメンドも表示してくれます。
ポイントを押さえた学習が効率的

実際に、興味をそそられるコースをいくつかこなしてみました。
英語を表記通りに発音すると日本語読みになりがち。発音ルールに関するコースでは、学習者が陥りがちな罠を克服できるようなポイントを押さえた内容になっています。
たとえば、“some of”のように、音の連結が発生するフレーズや、“fundraiser”のように、実際には発音しない音が含まれる単語などをレクチャーと実践を通じて学べます。
ほかにも学習のネックになりがちな、“r”などの発音方法やアクセントの置き所など、これまで理解してなかった英語の発音の重要ポイントが短時間で学べました。
英単語やフレーズの学習にもなるので、その点でも英語力アップが実感できます。たとえばスラングをテーマにしたコースでは、知らなかった表現がいくつも出てきて単純に楽しめました。

AIによるアドバイスは、「“d”はいいがほかの子音の発音もしっかり」と的確。正解すると「ネイティブスピーカー並み」と褒めてくれるので、モチベーションが高まります。
テンポよく学習が進む

正解率が振り返れて達成感が味わえる仕組みに。学習はテンポよく進むので、無料アカウントの制限である「1日5コース」にはすぐに達成してしまいます。
また、無料アカウントでは受けられないコースもありますので、『ELSA Speak』を使い倒したい方は年額2900円からのプロアカウントに登録必須です。
レッスン冒頭の動画レクチャーについては、無料アカウントでも観放題なので、まずは使い勝手を試してみるのもいいと思います!
『ELSA Speak』はApp Store、Google Play ストアからダウンロード可能です。
Screenshot: 山田洋路 via ELSA Speak
Source: ELSA Speak, App Store, Google Play