雨が多く、気温差も激しい秋は、体調を崩しやすいとき。この時季にあった健康習慣を身につけて、季節の変わり目を上手に乗り切る方法をご紹介します。

体調管理は「動かす」と「休める」のバランスが大切

調子が良くないと、私たちは横になるなどして体を休めようとしますが、反対に「ストレッチや簡単な家事をして体を動かしていたら、いつの間にか具合の悪さを忘れていた…」なんてこともよくあります。

体のコンディションを整えるには、季節に応じた「体を動かす習慣」と「体を休める習慣」のバランスが大事という東洋医学の考え方を説いているのが、1週間に1つずつ。いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

体を「動かす習慣」と「休める習慣」を、本書では以下のように定義しています。

<動かす習慣>
運動やストレッチ。さらには体を動かしやすくしたり、仕事や家事などの日々の活動を元気にこなすための食事やツボ押し、過ごし方のコツ

<休める習慣>
睡眠やリラックス。さらには心を落ち着けたり、体のトラブルを鎮めるための食事やツボ押し、過ごし方のコツ

(『1週間に1つずつ。いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣』16ページ)

9月は、長い夏で疲れた体を休めるために「動かす40%、休める60%」のバランスで。10月は運動よりも、体を休める食事や過ごし方を意識して「動かす30%、休める70%」のバランスで…。

このように、本書では「動かす&休める」のバランスと、季節・月・週ごとに行ないたい「体にいいこと」を詳しく紹介しています。

呼吸が小さくなる秋は、「免疫力低下」に注意

10月はどんなことに気をつければいいのでしょうか。

夏の疲れを取ることに注力する9月を過ぎ、秋も深まってくる10月は、冬に備えて「省エネモード」にギアをチェンジするとき

体を休めるために、まず大切にしたいのが睡眠。「早寝早起きが秋の一番の健康法」とのこと。

また秋は、乾燥した空気によって肺が弱まり、呼吸が小さくなることで免疫力が低下してしまうそうです。体のうるおいをアップさせる白い食材(大根、レンコン、ヤマイモ、卵、牛乳、豆腐、豚肉、イカなど)を積極的にとるといいそうです。

「辛いもの」もおすすめ。唐辛子、大根、ニンニク、こしょう、ネギ、シナモン、ワサビなどの辛さには肺を活性化する効果があるのだとか。また、程よい辛さには自律神経を調整する力もあるため、気持ちを落ち着かせるにも効果的。

また本書では、1週間ごとにおすすめの行動も紹介されています。たとえば10月3週目の「動かす」ための行動は「美術鑑賞や創作活動で心を穏やかに」といった具合です。

「体にいいことを」と思っても、実際どうしたらいいかわからないという人には、手帳のようにいつも開いておきたくなる本。これから年末までの忙しい時期を健やかに過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。

Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン