屋内・屋外を問わず、ほとんどの鉢植えの植物はある程度の手入れが必要です。
多肉植物やエアープランツなど、長期間放置しても大丈夫なものでも、ときどき水をやる必要があります。また、時間が経つと、葉の上に(あるいは下に)土やホコリなどのゴミが付着することがあります。
このような問題に対処するために、植物を水に浸すことにしている園芸家もいます。
なぜ水に浸すのか?
文字通り鉢植えの植物を水に浸すのですが(やり方については後述します)、なぜそんなことをするのでしょうか?
前述した通り、観葉植物はホコリがたまりやすく、葉にホコリがたまると光をさえぎり、光合成ができなくなる可能性があります。植物を水に浸すことで、ホコリや葉(茎)に付着していてはいけないものを取り除くことができます。
また、植物に寄生している害虫を退治することもできます。これは、屋外の植物を冬になって屋内に移動させるときには、特に重要です。
最後に、水をはじきやすい土、つまり「疎水性の土」に植えた観葉植物に水分を補給したいときにも適しています。これは、泥炭を含む鉢植え用の土によく見られる問題です。
泥炭は水分を保持しますが、乾燥すると再湿するのが非常に難しく、疎水性の土になってしまいます。
鉢植えの植物を水に浸す方法
まず、その植物は水に浸すことが推奨される種類なのか調べてみましょう。特に多肉植物の場合、水やりが有効か有害かは、園芸専門家の間でも意見が分かれています。疑問がある場合は、葉をさっと水につけて汚れを取る程度で構いません。
では、水に浸ける方法についてご説明します。
小型の観葉植物の場合
- 流し台、洗面器、バケツにぬるま湯か常温の水を張ります。
- 植物と土の上に手を置き、植物が浮かないようにします。植物を逆さにすることを推奨する園芸家もいれば、真横にして沈める園芸家もいます。そのあたりの判断はお任せします。
- 植物を完全に水に浸けてください。
- 水中で葉を軽く揺すり、ほこりや汚れ、害虫(生きていても死んでいても)を確実に取り除きましょう。
- 鉢の中の空気が水に置き換わると、植物から水面に泡が上がってくるはずです。
- その泡が止まったら、植物を水から取り出します。シンクや洗面器の上に数秒かざして、水を切ります。
- 植物から水がどんどん出てくるので、濡れてもいい平らな場所に置いてください。鉢の底から水が出てこなくなったら、いつもの場所に戻しても大丈夫です。
大型の観葉植物や屋外の植物の場合
もっと大きな観葉植物や屋外の植物を水に浸す方法は、基本的に上記の方法と同じですが、大きめの容器(大きなビニール製のトートバッグなど)を使用し、水中で植物を反転させないようにすることがポイントです。さらに
- 大きい鉢植えで水に浸すのが難しい場合は、シャワーで洗い流すのもアリです。
- 冬に屋外の植物を屋内に入れる前に水に浸す場合、ある園芸家は、洗剤でなく、ナチュラルソープやクレンザー(その園芸家が使用しているのはこれです)を容器に数回振り入れてから植物を浸し、次に容器をきれいにすすいで新しい水を入れ(石鹸は入れない)、そこにもう一度植物を浸すことを推奨しています。
植物は水に浸す頻度は?
植物を水に浸したら(シャワーで汚れを洗い流した)、次はどのぐらい間隔をあければいいのでしょうか。
植物に水をやりすぎるのはよくないので、毎日あるいは毎週水に浸すのは良くありません。ある園芸家は、観葉植物を水に浸すのは月1回(通常の水やりに加えて)行うことを推奨していますが、必要に応じてやることをすすめる人もいます。
Source: Tronto Star, Subline Scculents