怒りへの対処法に唯一無二の正解はありませんが、誤った対処法があるのは明らかです。皮肉、受動的攻撃、あからさまな攻撃などをせずに、もっとヘルシーな方法でガス抜きをしませんか?
怒りが勝手に消えることはありません。だからといって、抑えられない怒りに屈しないでください。
(抑圧の有無を問わず)怒りの感情にさいなまれた時のために、普段から対処法を用意しておくのです。そうでなければ、不健全な爆発を起こして、あなた自身や周囲の人を不毛に傷つけてしまいかねません。
そこでこの記事では、乱暴な衝動をできるだけ健全に発散する方法を紹介します。
体を動かす
全力疾走、ボクシング、あるいは壁を殴るなど、怒りの矛先を変える方法を1つ挙げるとするなら、集中的なワークアウトでしょう。
運動がストレス解消につながることは、古くから知られています。といっても、いきなりボクシング教室に参加する必要はありません(興味があるなら覗いてみるのもいいかもしれませんが)。
無料のワークアウト動画をネットで探してみたり、ちょっと外に出て近所をダッシュしてみたりといった、簡単なことでいいのです。
庭がある人は、壁にボールを投げてみるのもいいかもしれません。少し恥ずかしいかもしれませんが、ワークアウト中に叫んだりうなったりすれば、怒りを解放するゾーンに入りやすくなるでしょう。
イライラを目に見える形にする
上司からむかつくメールが来たなら、それを印刷して、ズタズタに引き裂いてみてはいかがでしょう。はけ口が見つからなければ、自らつくるのです。
怒りの感情を紙に書き出して、自分が最適だと思う方法でそれを処分するのもいいでしょう。落書き、シュレッダー、(安全な方法で)燃やすなどなど。安全な場所があるなら、古いお皿をたたきつけて粉々に割ってみるとか。
ここで重要なのが、怒りだけを可視化するのではなく、それを手放したという事実をどう視覚的に表現できるかです。
クリエイティビティに昇華する
時に全力疾走や紙を破る行為は、より怒りを強めることがあります。そんな時は、もっと穏やかな対処法を試しましょう。
歌う
もし可能なら、車の中であればプライバシーを保ちつつ歌うことができます。
絵を描く
芸術的な絵を描く必要はありません。怒りを手放すことが目的であって、ママに冷蔵庫に貼ってもらう必要はないのですから。
日誌を書く
怒りを正確に記述する必要はないので安心してください。たとえばスマホに思い付きのメモを書き込むだけでも、心を落ち着けることができるはずです。
音楽を聴く
気持ちを高め、心を落ち着かせてくれる音楽を見つけましょう。気を紛らわせることで、心の平穏が戻るはずです。
ヨガをする
深い呼吸をしながら自らの心身に集中することで、怒りに支配されることなく、怒りと対峙できるようになるでしょう。
信頼できる人と話す
どんな感情でもそうですが、怒りを内面にため込むのは逆効果になりがちです。それよりも、信頼できる人や大切な人に、怒りの気持ちを打ち明けてしまいましょう。
そして、果たして自分の対応が正しかったのかを評価します。ちょっと視点を変えるだけで、感情を解き放ち、心を落ち着けることができるはずです。
さらに、怒りを感じたタイミングを記録してみるのもいいでしょう。自分を怒らせるパターンが見えてくるかもしれません。
いつも同じ相手に怒っている? あるいは、特定の行為や状況がスイッチになっている? 怒りのきっかけを把握しておくことで、今後の怒りの感情に備えたり、管理したり、避けたりできるようになるはずです。