US Newsの大学ランキングは、「どこの大学に行くべきか」という本来主観的な疑問に、明確な数字で答えようとするものです。

その目標はある程度評価できますが、しかしランキングの結果は客観的とは言えず、大学選びのプロセスにおいて決定打となるべきものではありません

年間ランキングを作成するために、US Newsは大学に関する多くのデータを収集。

それを使って、さまざまなデータカテゴリー(あるいは「ランキング要素」)にそれぞれ値(重み)をつけて、加重スコアを計算します(ちなみに、各要素の値とその値を付けた理由はUS Newsが決めています)。

これらの加重スコアは、比較する目的でランク付けされリスト化されます。

ランキングの方法については、US NewsのWebサイトに詳細な内訳が掲載されているので、興味がある方はご覧ください。

しかし、受験生(および保護者)は、US Newsのランキングでもっとも重要な要素トップ3さえ知っていれば十分です。

卒業率と歩留率(定着率)」がスコアの22%を占め、「学部の学問的評価」と「教員資源」がそれぞれ20%を占めています。

「学生一人当たりに対する支出」(10%)、「卒業生の借金」(5%)など、ほかのすべての要素よりもこの3つの要素を重視していることがわかると、このランキングシステムの限界が見えてくるはずです。

その理由を以下にご説明しましょう。

理由1. 必ずしも学生生活の質を反映していない

最終的に、大学に行く目的は学位を取得して卒業することですから、卒業率がランキングに大きく影響するのは理にかなっています。

しかし、卒業率ですべてがわかるわけではなく、学生生活の質を反映する他の要素よりも卒業率が優先されている場合は、なおさらです(US Newsのランキングでは、クラスの規模や学生対教員の比率が考慮されていますが、それは「教員資源」の一部としてであり、興味深いことに、「学生1人当たりに対する支出」にはそのような小項目はありません)。

「卒業率」を強調すると、受験生の関心を大いに引くことになるはずです。「卒業率」や「歩留率」が高く、学問に熱心な学校は、4年間学ぶには素晴らしいところかもしれませんが、もしかしたら、悲惨でストレスの多い圧力鍋のような学校である可能性もあります。

そんな学校で生き残っていくのは大変です。

ランキングを見てもそのあたりはわかりません。その学校の環境やライフスタイルを知りたいなら、自分で調べるしかありません

理由2. 名門私立大学は常に上位に来る仕組み

トップ3の要素のうち、「教員資源」と「学部の学問的評価」も、学費が高額な私立大学に有利なランキングなので、完全に信用するわけにはいきません。

「教員資源」については、資金力のある学校ほど、より多くの優秀な教員を採用できるので、もっとも財力のある学校がもっとも高いスコアを獲得することになることは容易に理解できます。

しかし、同業者の調査によって決定される「学部の学問的評価」は、信用できません

これに関しては、US NewsのWebサイトに、次のような記述があります

同業者による評価の調査では、各校の学長、学部長、入学事務局長に、自校と同じランキングカテゴリーに属する学校の教育プログラムの質について評価を求めています。その場合、よく知らない学校に関しては「わからない」というボックスにチェックを入れるよう求められています。

つまり、学校のスコアの20%は、上級管理職の自己申告によるもので、そこには自校の管理職も含まれているということです。

これが実際にどのように作用するかは、想像に難くありません。

名門の(そして学費が高い)私立大学は、すでにもっとも知名度が高く、評判も良いので、外部からの評価を受ける際に明らかに有利です。

これらの学校は、その評判を維持したいという強いモチベーションもあるので、自校につける評価も高くなります


US Newsの名誉のために付け加えると、US Newsは、自社のランキングが進学する大学を決める際に万能ではないことを認めています

しかし、US Newsが高等教育の世界でどれほどの力を持っているか考えると、US Newsのランキングを100%信じて進学先を決める人が多くなるのも無理からぬことです。

入学希望者は、自分に合った大学を見つける必要があります。

US Newsのランキングには欠陥があるかもしれませんが、その偏りを理解すれば、役立つツールになるでしょう

US Newsが重視しているかどうかに関わらず、自分にとって重要な要素に基づいて決断するようにしてください

学校の所在地、学費、課外プログラム、そして全体的な雰囲気は、「公式」ランキングと同じかそれ以上に、その学校での体験を左右します。

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Source: US News(1, 2),