同僚であれ、兄弟姉妹であれ、見知らぬ人であれ、ほとんどの人は世間話をしている時に、超えてはならない一線を超えることがあったとしても、それは意図的にしているわけではありません。
相手や状況に応じて、さまざまな種類の境界を個人的に設定することが大切ですが、そのためには、まず、自分自身を知ること、そして、さまざまな言動に関して自分ならどこで線引きするか認識することです。
誰かが極端に一線を越えたときは声を上げるのも手ですが、相手がまったく悪気なく境界線を超えてきたり、下品なジョークを言ったり、立ち入りすぎた質問をしてきた時はどうすればいいのでしょうか。
日常生活で、常に自分の境界線を主張し、起こり得る対立に対処し続ける時間やエネルギーはないかもしれません。
そんなときは、「境界線をはっきりさせる言葉(境界線フレーズ)」をいくつか用意しておくと、一線を超えた相手に対応することができます。
覚えておきたい「境界線フレーズ」
こちらのTikTokでは、境界線コーチ兼コンテンツクリエイターのKami Orangeさんが、「ふーん。なんて変なことを言うんだろう」 を境界線フレーズの一例として挙げています。
また、Orangeさんは、すべてのフレーズがすべての状況やあらゆる人間関係に有効なわけではないことも指摘しています。
たとえば、「なんて変なことを聞くんだろう」はあまりにも立ち入った質問をされたときには有効かもしれませんが、人種差別的な発言をされたときには不十分かもしれません。
状況に応じて自分で判断する必要があります。
以下に境界線フレーズの例をいくつか紹介します。状況に応じて使えるようにしておくと便利です。
- なんて変なことを言うんだろう。
- そんなことを話している時間はないよ。
- お互いによく考えてから、またあとで話そう。
- そんなことをあなたに説明する義務はありません。
- それは私には通用しませんよ。
- ここでいったん中断させてください
- そんなことは論外です。
- 「ただの冗談」のつもりかもしれませんが、おもしろくないですよ。
- なぜそんなこと言ったんですか。
- なぜそんなことを聞くんですか。
- その発言は適切だと思いますか。
- それの何がおもしろいのか説明してもらえますか。
- ○○のことを心配してくれてありがとう。ここから先は私が引き取ります。
- ググったほうが、いいかもしれませんね。
繰り返しになりますが、この場合の目標は、こういうフレーズを一語一句暗記することではありません。ちょっとした準備をすることです。
それにより、差し迫った対立から距離をとることができます。