過度のストレスに対処する、唯一無二の絶対的な方法はありません。
その時々の状況に応じて、さまざまな反応が求められますが、それは主に、目の前の問題が自分でコントロールできる範囲にあるかどうかによります。
自分は過剰に感情的になっているのか? それとも今は自分の感情に集中するしかないのか? いったいどのように見分ければいいのでしょうか。
「問題フォーカス型対処」と「感情フォーカス型対処」という2つの異なるアプローチから、どのように対処すべきか分析することができます。
これらのアプローチの意味を理解すると、具体的な状況に適した対処方法を選ぶことができるようになるでしょう。
「問題フォーカス型対処」と「感情フォーカス型対処」
VeryWell Mindによると、問題ベースの対処スキルは状況を変えることに重点を置き、感情ベースの対処スキルは自分の感じ方を変えることに重点を置いています。
どちらが優れているということはなく、取り組むべき課題によって、必要な対処の仕方も違ってきます。
例えば、仕事で悪い評価をされた場合、感情よりも問題にフォーカスするほうが理にかなっているかもしれません。
単に自分の感情的な反応にフォーカスするのではなく、問題にフォーカスした改善策を上司と一緒に立てるほうが合理的です。
一方、悲しみや喪失感に対処しなければならないときは、感情フォーカス型対処を優先しましょう。
悲劇は自分ではどうしようもないことなので、問題にフォーカスしたテクニックに走りたくなるかもしれませんが、それは一種の現実否定になりかねません。この場合は、自分の感情を大切にすることが最優先です。
ほとんどの状況では、両方の対処を少しずつ取り入れる必要があります。
例えば、仕事のパフォーマンスの評価が低いときは、失望感に対処するために、日記を書いたり運動したりという感情フォーカス型の戦略も取り入れる必要がありそうです。
健全なストレス対処戦略のアイデア一覧
これまで述べてきたように、唯一無二の絶対的な対処法はありません。
そこで、さまざまな課題に適用できる対処法の実例をいくつかご紹介します。
- 境界線を確立し、維持する
- 瞑想やマインドフルネス
- 日記をつける
- 身体を動かす
- 不健康な関係に終止符を打つ
- 過剰に反応したり、誰かに怒りをぶつけたりする前に、自分のための時間をとる
- 趣味や友人と気を紛らわす
- ToDoリストを作成し、目標を設定する
- 上司やパートナーなど、問題解決の手助けをしてくれる人に相談する
- 友人や専門家にサポートを依頼する
問題フォーカス型対処と、感情フォーカス型対処スキルの違いを理解することは、ストレスの原因に取り組むための有効なフレームワークです。
多くの場合、両方のスキルセットを利用することになります。
自分でコントロールできる範囲を正直に認識して、問題を正確に解決すると同時に、自分の感情も大切にしましょう。
Source: Verywell Mind