職場でのコミュニケーションは、仕事の成功と生産性の決め手になります。

実際、2019年の職場の生産性とコミュニケーション技術に関する報告書で、社員の総勤務時間の15%近くが、コミュニケーションの悪さが原因で無駄になっていることがわかりました。

さらに、2020年のLinkedInラーニング・レポートによると、今年は学習と能力開発を担当する管理職の40%がコミュニケーションの分野における社員研修に注目しています。

履歴書をアップデートする時、多様な分野で効果的なコミュニケーションをするために必要な基本的スキルを備えていることを示すと、以前から目をつけていた仕事に就けるかもしれません。

特にリモートワークで行なうポジションに応募する時は、コミュニケーションスキルが重視されます。

1. もめ事を解決するスキル

アメリカでは、社員が仕事上のもめ事に対処するために週に平均2.1時間も使っています。

こうしたもめ事は、ワークロードに関するささいなミスコミュニケーションが原因であることもあれば、同僚や上司との間に個人的に深刻な問題があることが原因だったりします。

いつも他人と揉めてしまい、自力で解決できない人間を雇いたい会社はないでしょう。

もめ事を解決した方法やもめ事によるダメージを最小限に抑えるために使ったコミュニケーションスキルを強調しましょう。

これは、人と接することが仕事の大部分を占めるカスタマーサービスのポジションに応募する時は、特に欠かせないスキルです。

2. コミュニケーションツールを使いこなすスキル

リモートワークをする社員は、わかりやすく効果的なコミュニケーションを実践するためのツールがなくてはやっていけません。

コミュニケーションツールを使いこなせることを証明するには、さまざまなツールやプラットフォームを使って得た経験を強調することが、最もわかりやすい方法の1つです。

会社が使用しているソフトウェアツールに既に精通しているなら、マネージャーはその分だけ新入社員に教える時間を節約できるので、採用が一歩近づきます。

履歴書をアップデートする時は、小さな欄を設けて、よく使うツールを書き出すと、採用マネージャーにスキルセットを理解してもらいやすくなります。

チャットとテキストメッセージのプラットフォーム

メール以外に、SlackやSkypeなどがリアルタイムで会話したり、個人レベルでチームメンバーとつながるために使用されています。

VOIP(Voice over Internet Protocol)

自宅から信頼性の高いコミュニケーションを行なう必要性がどんどん高まるに連れて、従来の電話回線を使用しないこのブロードバンドテクノロジーを利用する企業がますます増えています。

プロジェクト管理ソフト

AsanaやBasecampなどのツールは、メールなどのチャンネルと同じくらいよくコミュニケーションに使用されています。使い慣れているプロジェクト管理ソフトをすべて履歴書に書き出して、テクノロジーを利用するコミュニケーションの専門知識があることを示しましょう。

3. セールスコミュニケーションスキル

営業職に就いたことがある人や、セールスコミュニケーションの研修を受けたことがある人は、必ずそれを履歴書に書いてください。

人を説得するスキルは、業界を問わず多くのポジションで重要です。

JJELLYFISHのJustin LawsonさんとJen Abelさんは、優れたセールスコミュニケーションの重要性を次のように説明しています。

不確実性の時代に適応するために誰もが奮闘している今、セールスコミュニケーションはこれまで以上に重要です。

かつてはその気があった新規見込み客が、今は取引を躊躇したり、新規のネットビジネスの優先事項に対処しているかもしれません。

そんな時こそ、セールスコミュニケーションスキルを駆使して、顧客が求めているものをキャッチすることで、相手にYesと言わせられるのです。

人を説得する能力があるなら、必ず履歴書と採用面接でその点を強調しましょう。

4. 論理的にものごとをまとめるスキル

さまざまな話題を持ち出し、とりとめもなく自分の考えを話したり、脱線したりして、何を言いたいかはっきりしない人っていますよね。

そんな人との会話は、私生活ではイラつくだけかもしれませんが、仕事の環境ではひどく腹立たしいものです。

会社は、質問に明確に答えることができて、クライアント、ベンダー、マネジメントの問題に対処できる人材を採用したいと思っています。

そのため、自分の考えを整理してわかりやすく発表できること、さらに論理的に考えて自分のアイデアを口頭で箇条書き的に簡潔に紹介できることを示しましょう。

5. 効果的な文章を書くスキル

会社は、要点を明確にしながらわかりやすく話すスキルに加えて、文章で効果的なコミュニケーションができるスキルも備えている人材を探しています。

その点について、Indeedの『履歴書に加えるべき10のコミュニケーションスキル』は、次のように説明しています。

報告書を書くこと、宣伝コピーを作成すること、効果的なメールを送信することが必要な仕事に就いているかどうかに関係なく、効果的な文章を書くスキルは多くのポジションで重要です。

履歴書に文章を書くスキルについて書く時は、「コピーライティングとか報告書作成など具体的な文言を使うようにしましょう。

さあ、履歴書をアップデートして、コミュニケーションスキルがほかの応募者よりはるかに優れていることを強調しましょう。

採用されてリモートワークをはじめられるかもしれませんよ。

──2020年10月29日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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訳:春野ユリ/Source: Mitel, LinkedIn, JJELLYFISH, Indeed

Originally published by Fast Company [原文

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