マイクロソフトが10月12日に発表した新サービスの「Teams Premium」。Teamsの機能を強化するアドオンで、会議を円滑にするために役立つ機能を集めたものです。
どんなことができるようになるのか、新たに搭載された機能の一部を早速ご紹介します。
会議「前」の手間をスマートに省略
会議の予定を作成する時、その都度内容に合わせて所要時間を決めたり、細かい設定を選んだりするのは以外と面倒なもの。
「ミーティングガイド(Meeting Guides)」は、そんな会議スケジュールの作成にかける時間を短縮できる機能です。
誰が参加者の入退出を管理できるか、会議を録画できるか、チャットやリアクションを利用できるかといった設定を施したガイドをあらかじめ用意しておき、会議の種類に適したオプションを選択することで、すばやく会議をセットできます。
なお、各ガイドの詳細はカスタマイズ可能で、簡単に内容の変更が可能。

また、会議入室前のロビー画面の背景に企業ロゴなどを表示できるブランディング機能も提供されます。
会議「後」に大活躍間違いなし! AIが会議の要約を生成
さらにすごいのが、「インテリジェント・リキャップ(Intelligent Recap)」というAIが会議のまとめを作成する機能。
会議後にチャプターが自動生成され、会議の中で自分の名前に言及があった時や、画面共有が行なわれた時、会議を途中退席した時などをすばやく見つけられるようになることで、会議内容を後から追うことが容易になるのだそうです。

自分が参加できなかった会議の録画を共有してもらっても、最初から最後まですべてを見返すのは時間がかかります。
重要な箇所、見るべきポイントが自動で提案されるのは、かなりありがたいものとなるのではないでしょうか。
もちろん会議「中」も。字幕翻訳の拡充や高度なセキュリティ機能も提供
さらに、リアルタイムで会議の字幕を翻訳する「ライブキャプション(Live Translation for Captions)」では、40の言語が選択可能になります。

このほかにも、機密性の高い会議を保護するためのものとして、会議画面にウォーターマークを入れたり、会議を録画できる人を制限したりできる機能(「Advanced Meeting Protection」)も提供されます。
「Teams Premium」は、Microsoft365ユーザー向けのアドオンライセンスとして提供。12月からパブリックプレビューの提供が開始され、2023年2月から一般提供を開始、インテリジェント・リキャップは2023年前半にロールアウトを開始する予定とのこと。
価格は1ユーザーあたり10ドル程度となる予定で、正式な価格は一般提供開始時に公開される予定となっています。
日々たくさんのオンライン会議に追われている人にとって、そのストレスを軽減してくれるものとなってくれそうです。
Source: Microsoft