プロレスラーから俳優に転身して大活躍しているドウェイン・ジョンソン(リングネーム:ザ・ロックとしても知られる)といえば、押しも押されぬ大スター。

もともとWWF(現WWE:World Wrestling Entertainment)のプロレスラーでしたが、2001年頃に映画俳優に転向し、今はハリウッドを象徴する成功者になりました。

そんなドウェイン・ジョンソンですが、彼のキャリアは必ずしも成功の連続ではありませんでした。いや、財布の中に7ドルしか入っていないようなどん底の時期だってあったのです。

今回は、The RockのYouTubeチャンネルの動画「Seven Bucks Moment: Dwayne "The Rock" Johnson」を軸に、大スターの成功の秘訣やどん底からのし上がった方法を書いていきます。

アメリカンフットボール選手の夢を掴めず。23歳の頃残金は…

ドウェイン・ジョンソンは、プロレスラーの祖父と父を持つプロレスラー家系に生まれました。

一方の本人は、高校の教師にすすめられて16歳からアメリカンフットボールをはじめます。

メキメキと頭角を表してスター選手となった若きドウェインは、さまざまな大学からのスカウトを受け、最終的にマイアミ大学に全額奨学金で進学。将来はNFLを目指して日夜トレーニングの日々を送っていました。

しかし、怪我に悩まされ、熱望していたNFLからのオファーはなく、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)に入ります。いつの日かCFLを経てNFLに行こうと、志し高く努力していたそうです。

ところが、思った成績を残すことができずに、わずか1年足らずで解雇されてしまいます。この時、ドウェインは23歳でした。

これから活躍して大金を稼ぎ、両親に家や車を買って親孝行したいと意気込んでいたのに、仕事を失い、空港までのタクシー代さえ捻出できない状況

フロリダのマイアミについたドウェインはタンパに住む父親に電話して迎えに来てもらいます。その道すがら、ドウェインは自分の財布の中身を確認すると、残金はたったの7ドル

辛辣な現実に、「打ちのめされた」と本人は語っています。

「掃除の効果」がきっかけに? どん底からプロレスラーに一念発起

両親の家に戻ると、友人らの活躍や富と自分の状況を比較して、ひどく落ち込んだそう。

最初はニュース番組を見たり、家中を掃除したりしながら2週間ほど過ごしていたそうです

そして、落ち込みながら壁の汚れを落とす日々を過ごしていてもしょうがないと考え、一念発起してプロレスラーの道を歩む決断を下したそう。

ビジネスでは日々の掃除が、物や時間、ひいては思考の整理整頓につながり、生産性の向上につながると言われています。肉体にも精神にも良い影響を与え、自分に必要なことが見えてくるのでしょう。

ドウェインにも、そういった「掃除の効果」が働いたのかはわかりませんが、結果的に掃除を起点として物事が動きはじめたようです。

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ドウェイン・ジョンソンが成功に至った最大の理由は?
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