自分のことを「黙って諦める人間」とは正反対だと思っている人は、いわゆる「がんばり屋さん」なのでしょう。

常にもっともっと上を目指して努力するタイプです。

米Lifehackerの以前の記事にもありますが、働きすぎはストレスのせいで逆効果になりかねず、実際きちんと仕事を遂行する能力を損ねることがあります。

たとえ仕事に全力を尽くすのが好きだとしても、働きすぎて燃え尽きる前に、きちんと線を引くことが重要。

多くの人にとって、働きすぎてしまう主な要因は不安です

自分を過小評価しすぎると、自分個人の健康や幸せだけでなく、今後のキャリアにも傷をつける恐れがあります。

今回は、働きすぎることのデメリットと、働きすぎないように制御しながら、向上心を保ち成果を上げる方法をお教えしましょう。

人を喜ばせる人になっている

まず最初に、大事な注意点があります。

多くの人は、最低限の成果を上げて人並みに扱われるためには、がんばらなけばならないとわかっています。

それでも、仕事とプライベートの境界線を引く方法を知るのは、長い目で見れば燃え尽き症候群を防ぐために欠かせないことです。

仕事で些細なことにもすべて「わかりました」とか「やります」と答えている場合、働きすぎることになります。そして本来、自分の仕事ではない仕事を引き受けなければならない可能性も。

さらに、この手のがんばり屋さんは、仕事だけでなくプライベートでも燃え尽きることになります。

本当に自分がやるべき仕事は何なのかを見直しましょう。

わからない場合は、上司と1対1で話し合う場を設けて、自分に期待されている仕事は何か、どうすれば価値ある人材として自分の能力を生かせるか(自分の限界を超えずに)を明確にしましょう。

生産性よりも完璧さを優先している

働きすぎる人の多くは、完璧主義にも悩んでいます。

完璧主義は生産性の敵

完璧主義者は、完璧でない成果が出ることを恐れて、プロジェクトを先延ばしにする傾向があります。

本当に自分の仕事のことを考えるなら、完璧主義を抑えて、優先順位をつける方法を学ばなければなりません。

もっとがんばるのではなく、もっと賢く働いてください

些細な仕事のせいで、時間や自分の健全な心が削がれていると感じている人は、自分が死にかけているのはどんな仕事のせいなのかを考えるべきです。

同僚が戦略的に仕事をするために自分の時間を与えてしまい、肝心の自分のことは放ったらかしにしているのかもしれません。


ワーク・ライフ・バランスをないがしろにしている

自分にできること、自分が達成すべきことのハードルを常に上げ続けている人は、ハーバード・ビジネス・レビューによるところの「目的意識の薄い、留まるところを知らないがんばり」の悪循環に陥ることになるでしょう。

自分の決断の影響力を十分に考慮せずに、仕事でがんばり続けるために私生活を犠牲にする可能性があります。

仕事とプライベートに線を引くことは、健康だけでなく、いい仕事をするためにも重要です。

以前、米Lifehackerでは、様々なプライベートの境界線を設定する方法をご紹介していましたが、結局のところ自分自身を知り、自分に必要なものを効率よく説明することです。

たとえば、断る方法を学ぶことで(はっきりと「ノー」と言わずに)、自分がやらなければならない仕事を、できるだけ効率的にこなせるようになります。

燃え尽き症候群になっている

燃え尽き症候群」という言葉は何気なく使われることがありますが、実際はとても恐ろしいものです。

燃え尽き症候群は、心身共に疲弊するだけでなく、無気力や「自分は無能だ」という感覚も引き起こします。

また、がんばり屋さんの人は特に、燃え尽き症候群に向き合うことが難しいのです。

自分が負けたような気分になるかもしれませんが、燃え尽き症候群を無視していると、問題は解消されず、さらに悪化するだけです。


困ったことに、がんばり屋タイプの人は、おそらく目標を下げたり、規模を縮小したり、境界線を引くことに慣れていないということです。

気持ちはわかりますが、うまくやっていく秘訣は、達成したいという自分の飽くなき欲求に健全な抜け道をつくることです。

運動や趣味など、達成感を満たす仕事以外のことに時間を割くようにしてみてください。

つまるところ、長期的な健康のためには、自分ががんばりすぎる傾向にある原因を解消することが大事です。

ブラックな職場環境で働いているとか、自分の仕事がうまくいっていると認められず、不安や心配があったりするのではないでしょうか?

自分や他人への代償に関係なく、達成したいという内なる欲求や他人の期待に振り回されていると感じる場合は、少し時間をかけて自分を見つめ直し、振り返ってみてください。

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Source: Psychology Today, Harvard Business Review