「あの人、いつも忙しそうだな…」と思う上司はいませんか?
その人は、なぜかいつも仕事に追われ、こちらが相談することすら躊躇われる——そんな、上司はどの職場にもいるものです。
今回は、「上司の忙しさを緩和し、部下が気軽に相談できる状況」をつくる方法を紹介します。
あなたの上司は、自分の仕事を「3割以下」に抑えているか?

まず最初に、上司がなぜ忙しいのかを理解しておくといいでしょう。
リクルートワークス研究所の調査(2019年)は必見です。同調査によると、約9割のマネジャーが、部下と同様の業務を担うプレイングマネジャーだそうです。
必見のポイントは、プレイング業務とチーム業務(管理監督に専念する業務)の比率。
調査からは、「自身のプレイング業務に割いている時間の割合が、5割を超えるマネジャーが全体の3割程度にも上る」という事実が確認できたのです。
では、そもそも、自身のプレイング業務をどのくらいに抑えるのが適正なのでしょう? このレポートでは、「チームの状況が良いマネジャーは、プレイング業務を3割程度に抑えている」と示唆しています。
私も同感です。多くの企業で管理職研修をしていて優秀な管理職の方々と会話をすると、同じく3割程度との返事が返ってきます。
上司の忙しさが問題となっているチームにおいては、上司の忙しさを緩和することが、チームの状況を改善するキラーパスといっても過言ではないでしょう。