個人情報の詰まったスマホを、ウイルスから守ることが非常に重要な時代。Androidデバイスがハッキングされたかどうかを知るにはどうすればいいのでしょうか?
今回はハッキングされているか確認する5つの方法をご紹介します。
1.バッテリーの持ちが悪い、またはバッテリーの使用量が極端
スマホがハッキングされているか確認する1番良い方法は、バッテリーの使用量を確認することです。
スマホが理由もなく熱くなっている場合、画面がオフになっている間にバックグラウンドで何かが実行されている恐れがあります。
最も高度なマルウェアでも、中にはスマホやタブレットに痕跡を残すものもあるため、まずは電池使用量のメニューを確認。以下のチェックを実行しましょう。
「設定」→「電池」→「電池使用量」を開き、不明なアプリや異常なものがないかを探します。


Androidには「Google Playプロテクト」というシステムがあり、既存のマルウェアに感染したアプリに関して自動的に警告してくれるため、このようなことはあまり起こりません。
2.身に覚えのない不要なアプリがインストールされているかを確認する
マルウェアやスマホのハッキングのもうひとつの明らかな兆候は、スマホに身に覚えのないアプリがインストールされていた場合です。こうしたアプリは、自分でインストールしたものではありません。悪意のあるアプリやサイトは、スマホにプログラムをインストールして第三者に機密情報を送り返すことがあります。
こうしたプログラムはバッテリーを消費することはあまりありませんが、それでも害を及ぼしてデータを消耗する場合があります。そのようなプログラムを見つけたら、除去する方法は次のとおりです。
「設定」→「アプリ」→「すべてのアプリ」に移動し、スマホ上のアプリのリストをスクロールしてみます。不要なものを見つけてタップし、「アンインストール」を選択します。



不審に思え、かつ重要でないアプリしかアンインストールしてはいけません。無作為なものをアンインストールしはじめると、状態が改善するどころか悪化する可能性も。
削除するものには十分注意するようにしましょう。
3.データ使用量が異常に多い
無制限のデータプランを使っている人が多く、そうした人たちは設定の「データ使用量」のメニューを見ることはありません。しかし、Androidの調子が悪く、スマホがハッキングされているかを確認したい場合、これも問題があるかを確認する簡単な方法になります。
以下のステップに従ってスマホのデータ使用量を確認しましょう。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」に進む。
- 好きなSIMを選択。
- 少し下にスクロールして「アプリのデータ使用量」をタップ。



YouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスは、いつでもデータを大量に使用します。しかし、別のアプリがあまりにも多くのデータを使っている場合には、何かがおかしいのです。身に覚えのないアプリが、ある月に5GBを消費するべきではありません。ですから、ふさわしくないものがあれば見つけましょう。
不審なものを見つけたら、デバイスに不可欠なものでないことを確認した上でアンインストールしましょう。
4.おかしなポップアップや広告に注意する
ポップアップは、さまざまな形や大きさでランダムに、あらゆる種類のウェブサイトから表示されます。
おかしなポップアップや広告には目を光らせましょう。決してクリックしてはいけません。

Googleはここ数年、特にAndroidのGoogle Chromeで、このような事態を避けるために変更をいくつか加えましたが、完全なる偽物です。「ウイルスを今すぐ除去」のボタンはタップしてはいけません。ウェブブラウザをすべて閉じ、スマホを再起動しましょう。
見慣れない入力欄には、絶対に個人情報を入力してはいけません。また、一見して怪しげなウェブサイトでは、クレジットカードやパスワードなどの詳細を入力しないようにしましょう。
5.アプリやスマホが何度もクラッシュする
Androidスマホがハッキングされている可能性を示すもうひとつの兆候は、クラッシュし続ける場合です。多くの場合、理由もなくアプリが起動する、動作が遅くなる、常にクラッシュするなど、Androidスマホがおかしな動きをしはじめます。このような問題は、ウイルスが原因で発生することがあります。
ここでは、Androidのクラッシュ問題の解決方法をいくつかご紹介します。
「Playプロテクト」を使ってデバイスをスキャン
まず、Playストアに直接内蔵されている「Google Playプロテクト」のスキャナーを試してみましょう。
Google Playを開き、ページ上部にあるプロフィール画像をタップします。次に、画面中程にある「Playプロテクト」に移動して「スキャン」をタップし、スマホとアプリのスキャンを開始します。
ウイルス対策スキャナーを試す
Google Playストアにはウイルス対策スキャナーがたくさんありますが、信頼できるブランドや名前にこだわることをお勧めします。アバストやBitDefenderなど、自分のコンピュータで使用したことがある有名なブランドを探しましょう。こうしたツールは、すばやく簡単にデバイスをスキャンして問題を発見するのに非常に優れています。
スマホをアップデート
まだ古いバージョンのAndroidを使っている場合は、Androidのバージョンがサポートされていないためにアプリがクラッシュしている可能性があります。これを解消するには、Androidスマホをアップデートする方法を確認しましょう。
うまくいけば、マルウェアによってアプリやスマホがクラッシュしていた問題がこれで解決するでしょう。それでもまだお困りの場合は、Androidスマホを工場出荷時の設定にリセットすることもできます。
必要であれば工場出荷時の状態にリセットする
アプリを削除してウイルス対策ソフトウェアを実行し、それでも問題が発生する場合、最後の手段は工場出荷時の状態にデータをリセットすることです。
このプロセスでは、スマホ上のすべてが削除されるということを忘れないでください。ですから、実行する前によく確認しましょう。Androidスマホの工場出荷時の状態へのリセットに関するよくある質問もチェックすると良いでしょう。
写真やテキストメッセージ、動画など、持っておきたいものをすべてバックアップしてから、Androidスマホを工場出荷時の状態にリセットしましょう。「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」に進みます。



他の方法がすべてうまくいかなかった場合にだけ、この方法に頼りましょう。スマホを工場出荷時の状態にリセットすると、すべてが消去されることに留意してください。
スマホの安全性を保つためにできること
上記の方法以外にも、スマホの性能が徐々に低下したり、壁紙が自動的に変わったり、スマホが知らないうちに電話をかけていたりすると、スマホがハッキングされたことを示すサインになる場合があります。
用心深く注意すれば、そもそもセキュリティの侵害に対処しなくてよくなります。安全性を保つためにできること(または見つけられるもの)をいくつかご紹介します。
- 常に最新のソフトウェア・アップデートをインストールする。
- 信頼できる提供元からしかアプリを入手しない。
- 「設定」の「不明なアプリをインストール」のオプションを無効にするかチェックを外す
- ロック画面のセキュリティに指紋や顔認証、パスワードやPINを使用する。
Androidのハッキングに加え、Androidで電話が盗聴されているかどうかを見分ける方法も知っておく必要があります。
Original Article: 5 Ways to Check If Your Android Device Is Hacked by MakeUseOf