観葉植物は愛情をこめて育てると、おしゃれなインテリアになるばかりでなく (自分はマメなほうではないという方には手のかからないものも)、様々な心理的メリットをもたらしてくれます。

でも、観葉植物を育てるのが楽しくなってしまうと、場所や時間、お金のコストが長い目で見てどうなのか深く考えずに、次から次へと増やしてしまうという話はよく聞きますよね。

観葉植物も生き物ですから、ただではないのです。そこで、観葉植物の長期的コストについてご説明しましょう。

時間のコスト

空気と日光があれば植物は育つとお考えだとしたら、かなりの挫折を味わうことに (枯らしてしまった植物の数もはんぱなく)。

水やりや栄養剤の補給、植え替え、剪定など、観葉植物にはある程度手間をかけなければなりません。

で、このメンテにはそれなりに時間を取られます。

どれくらいかって? 種類にもよりますが、鉢1つにつき、週に5〜10分みておくといい、と観葉植物愛好家サイトPlant Heavenを運営するアルティネ・ムムニ (Altiné Moumouni) 氏は言います。

大した時間でないようにも思えますが、十数個も育てていれば、週1–2 時間はかかってしまいます。

もちろん、週によってばらつきもあり、Flourishing Plantsにもあるとおり、水やりと枯れた葉を取り除くくらいの週もあれば、鉢の植え替えやツルを這わせる支柱を立てるなど長時間費やすことになる週もあるでしょう。

そんな訳で、観葉植物初心者の方は、少なめの個数で始めることをおすすめします。世話しやすいものなら、週に数分しか時間を取られず、やっているうちに自分に向いているかが見えてきます。

場所のコスト

植物に場所を割くということは、それだけ他のことに使える空間が減るということです。

ですので、「空間の見積もり」を考えておく必要があります。前述の時間コスト同様、植物の種類にもよりますが、おおざっぱに見積もって、1つにつき最低1平方フィート (30cm 四方) はみておきましょう。

My City Plantsでもご説明しているとおり、空気の通りを確保するために鉢の周りにある程度余裕をもたせるのが望ましいですし、丸い鉢をテトリスのように詰めて置くこともできません。

最後に、植物が育つと将来的にもっと場所を割くことになることを念頭に置いておいてください。

お金のコスト

観葉植物には、初期投資と維持の両方でお金がかかります。きちんと世話をすれば何十年ももつ種類も少なくないので、長期的に出費する覚悟が必要です。そのためにも、どのくらいのコストがかかるのかを知っておきましょう。

観葉植物の価格はピンキリで、Simplify Plantsによれば、種類にもよりますが、ひと鉢 6 ~ 150ドル (800~20,000円) ほどです。一鉢25ドル (3,400円) ほどの予算を組んでおけばいいでしょう。ただ、挿し木や球根を誰かに分けてもらえるようなら、この初期費用を抑えることができますね。

植物を手に入れたら、世話をする必要があります。日光はタダだし、水道水だってお安い。でも、栄養剤や土、さらには植物育成ライトなどの特殊な器具が要るかもしれません。

観葉植物の維持費用は、平均で一鉢当たり年間 23ドル(3,100円) ほど。大半の人がこの趣味にかける費用は年間 75ドル (1万円) ほどですが、鉢の数が増えれば当然コストも上がります。

Source: Plant Heaven, Horti, Simplify Plants, My City Plants, Flourishing Plants