熊本地震を経験した筆者は、6年前の地震発生以来、食材はローリングストックをしています。しかし、地震後に災害の恐ろしさを身をもって体験したのに、日が経つごとに災害に対する恐怖は薄れていきます。
しかし9月は防災月間なうえに、地震に限らず台風や線状降水帯の発生といったことから防災意識を向上させるきっかけはたくさんありました。
今回、筆者自身も改めて防災グッズを見直してみて「これはやはり必須!」と思えるアイテムを紹介します。
水の確保に役立つウォータータンク

地震後に心配することは食料や飲料水の確保。特に水に関しては、地震後にお店にいったところで営業はしていないし、自動販売機に行ってもカフェイン入りのドリンクしか残っていない状況でした。
水は飲料だけでなく料理、トイレにも使えるため必ず確保したいもので、地震後にはウォータータンクを購入しました。
最近ではアウトドアの人気の高まりもあり、持ち運びに便利な折り畳めるものもあります。写真のタンクは大容量で助かりますが、水を入れるととてつもなく重いため持ち運びには不便。
断水が長く続けばそれだけ必要になるので、飲料用やトイレ用などいくつか種類の異なるウォータータンクを用意しておくのが理想だと思います。
断水時に便利な防災トイレ

熊本地震時には自宅にいられないくらいの揺れで、避難のうえ車中泊も経験しました。
避難所には多くの人が来ているので、仕方がないことではありますがトイレは想像以上に不衛生。しかも断水しているため、トイレが衛生的に使えるところはほぼありませんでした。

自宅でも断水が続いたため水を流したりもしましたが、水も貴重です。防災トイレを買っていなかったのが一番後悔したことかもしれません。
手回しラジオやマスクも買えるときに用意


ポータブル手回しラジオは、ニュースや避難情報などを得るために必ず用意しておくといいでしょう。
たとえば停電した場合、テレビも使えずスマホの充電も残りわずか…なんてこともあり得ます。被害状況や給水所等の情報を得るために、ラジオがあると安心。
さらに、このSONYのラジオはスマホの充電までできるので、万が一スマホの充電が切れても難を逃れることが可能です。
ライトも付いており、光の明るさを「スポット」と「ソフト」でシーンによって切り替えることができます。
特に「ソフト」の設定にすると間接照明のようなやわらかな光で、停電した夜でも安心して過ごせました。
地震が落ち着いて、日常生活が戻ったような雰囲気になっても、家電量販店に行くとラジオなどの防災グッズは売り切れています。
物流も安定しているわけではないので、いま用意できる防災グッズを買っておくことが大事だと感じました。
マスクはまとめ買いをしておこう

熊本地震のときにはマスクも必要ではなかったのですが、今では必需品。防災用にまとめて用意しています。
地震で避難や車中泊を経験するまで防災意識が低かったことから、地震後に不安で困惑した筆者。使わないことを祈りつつ、備えることは災害時の安心に大きく結びつくと思っています。
今回紹介した以外にも、防災食、寝袋、懐中電灯、衛生用品などさまざまな防災グッズを備えています。
緊急時に何も用意していなかったからこそわかるその恐怖。いまできることをはじめることで万が一のときに、今度こそ慌てることなく行動したいと思っています。