小学校で必修化となったプログラミング。子どもたちのみならず、将来を見据えて独学で勉強を始めているビジネスパーソンの方も多いのでは?
そんな方にぜひチェックしてほしいのがハーバード大が公開しているコンピュータサイエンス入門講座「CS50」。プログラミングに必要な要素が一通り学べる良質なコンテンツが無償で公開されており、金銭面での初期投資なしで学びを得られる貴重なツールです。
ただ、内容はすべて英語。これまでは言語の壁がネックでしたが、先日「CS50」日本語版翻訳プロジェクトサイトが公開されました。
プログラミング学習を望むすべての人へ

今回日本語サイトを設立したのは「人の可能性に投資する」というミッションを掲げる株式会社LABOT。日本初「出世払い」を支払い方法の一つとして採用したオンラインのエンジニア養成学校「CODEGYM」を展開するなど、日本のプログラミング教育に大きなイノベーションをもたらしているスタートアップです。
今回の取り組みに関しても“プログラミング学習を望むすべての人が最新内容を無償で学習できる機会を提供”することを目的とし、ライセンスに基づき「CS50」の翻訳、無償公開に踏み切りました。
インプットからアウトプットまで幅広い機会を提供
「CS50」ではコンピュータサイエンスとプログラミングに関する概念や考え方、C、Python、SQL、JavaScriptなど主要言語を学べるだけでなく、最終的にはプログラミングプロジェクトを開発し、仲間に発表する場まで提供されているとのこと。
さらにはさまざまなレベルの学習者が集うコミュニティへの参加方法に関するTipsも得られるとのことで、途中で挫折することなく学びを継続できるサポートの一助となりそうです。
プログラミング課題と最終プロジェクトで満足のいくスコアを獲得した学生にはedX.orgを通じて修了証が授与されるとのこと。
インプットからアウトプットまでの一連の流れを体験するだけでなく、同じ志を抱く仲間との出会いの場、学びの証明が形で残せる点など、無償とは思えない充実度です。
未経験者から経験者まで、活用方法はさまざま
「CS50」の日本語サイトは「プログラミングに興味はあったけど何もアクションできていない」という方にとって、絶好の学びの機会となるでしょう。
現在学習中の方でも、独学のあらたなプログラミング教材として、スクール通いと合わせで活用もできるはず。
コンテンツはすべてオンラインで公開されているため、自分のペースで進められます。また、講義そのものだけでなく、講義ノートや実例問題なども公開されているため、実践し、より学びを深めるのに最適なプログラムとなっています。
学生支援プロジェクトも始動中
同社では「CS50」 を活用した学生支援プロジェクトも実施中。

「CODEGYM Academy」では協賛企業の協力を得て、キャリア選択を控えた学生に対して無償で17週間のプログラミング教育カリキュラムを提供しています。
革新的な取り組みでプログラミング教育の普及に取り組むLABOT。自身の経験も踏まえ、「お金であきらめない世界をつくりたい」という同社代表の鶴田氏の言葉は心にグッとくるものがあります。
IT人材に欠かせないプログラミング学習。「CS50」の日本語サイト含め、優良なコンテンツを活用して学びを継続していきたいですね。
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▼LABOT代表鶴田氏インタビュー後編
※株式会社LABOTは、2022年9月に、株式会社CODEGYMに商号変更を予定しています。
※株式会社LABOTは株式会社メディアジーンの投資先です。
Source/Image: CS50 for Japanese, 株式会社LABOT(1, 2), コードジム